ジーコ
アインにそっくり

Mar.24,2001

こちらはアイン


めまぐるしい毎日の中で、戻る場所に家族がいるというのは何と癒される事だろう。猫たちとこうちゃんには、与えられる一方だ。

家の舅が毎日おかしい。昨日も今日も、起きられないと騒いでいた。仰向けにひっくり返って起き上がれないと言うが、そのまま横向きになってうつ伏せになってから手と膝で突っ張って起きれば良いものを、兎に角大騒ぎして人の注目を引くのが嬉しいらしい。誰もいない時は何ともないのだから不思議だ。いずれにしても、姑も身体が利かないようになっている事であるし、要介護の認定を待っているところだ。嫁が勤めに出ていては、アテにならない事甚だしい。ちなみに嫁とは私の事であります。

しおんちゃんと椋ちゃんの様子を、さっき西村さんが電話で知らせてくれた。どういう訳か、椋のトイレをしおんちゃんが使い、しおんちゃんのトイレを椋が使おうとしているらしい。ご飯のお皿も、お互いに相手のもので食べているようだ。カーペットカバーの下に潜り込んでは動き回る椋なので、しおんちゃんはそれが大層不気味に見えるらしくて威嚇していると言う。しかし、これと言った小競り合いもなく、極めて順調な同居のスタートに思える。お互いに対する興味は津々で、しかしウブな椋はどうして良いのか判らず、西村さんが帰宅するとホッとした様子で何やら訴えかけて来ると言う。去勢はしたと言っても、まだまだ赤ちゃんだからね、椋は。

エサやりに行った時に、細い蕗をいっぱい(10把も)買って帰った。葉の痛みかけていたものを、八百屋のおじさんが安くしてくれたのだ。家に帰って、早速伽羅蕗を作ってみた。山蕗に比べると少し香が弱いが、アクが少なくて扱い易い。美味しく煮えると良いが。10把も買っても、ほんの少ししか出来ない。また来週にも、もう10把買おうか。それとも山蕗の出回るシーズンを待とうか。私の煮た伽羅蕗は父も好物だ。今年は送ってあげようと思う。

キッチンに立ちっぱなしのついでに、マーマレードも煮ている。文旦を戴いたので、皮を捨てるのが忍びなく、ぜいたくに実も使って作ってみた。しかし文旦は皮の下の白い部分がとても厚いので、水分をたくさん吸ってしまう。夏ミカンのマーマレードのような作り方では、とても駄目なようだ。しかし苦みが爽やかで、皮のコンポートといった風情のものが出来上がった。冷やしてそのまま食べられそうだ。あるいはクラッカーに乗せて食べよう。

ジーコが、寝ている時に触っても飛び起きなくなった。家で生まれて安全に暮らしていても、臆病で弱虫で、すっかり安心して眠れるまでには随分と長居年月がかかった。こういうケースもあるのだから、なかなか里子にした子が警戒心を解けなくとも、どうか気長に待ってあげて欲しい。生まれて間もなく、お母さんとも引き離されてしまう仔猫たちだとしたら尚の事だ。

さて、里親募集の掲載依頼もまた届いている。それを掲載処理して、また風呂に入れるかどうかの瀬戸際だ。すっぽり皮を脱いで、洗濯機で洗えれば楽なのに。頭もカツラで良い。いや、髪の毛など生えていなくとも良いくらいだ。全員が禿だったら、それはそれで良いものを。禿の男も、それで随分と救われるだろう。車の運転中に髪の毛を触る事もなくなるだろう。(後ろから見ていると、停車中に髪の毛をいじる男もオンナもいかに多い事か!男は一歩家を出たら、髪の毛が生えている事など忘れてしまえ!と言いたい。)


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