ゴマ
口開けて眠る

Apr.3,2001

明日、みきこちゃんちのヒデちゃんが2年間の全寮制の学校へ入る為に家を出る。本人も不安だろうし、母親もニセ母親の私も多少の不安は否めない。しかし、自立出来る子育てをして来たみきこは立派だ。私も初めて家を離れて独り暮らしを始めた時の事を思い出す。束縛を嫌って寮生活は選ばず自炊のアパート暮らしを自ら選んだものの、学業と自炊生活の両立は厳しかった。母親の有り難さを思い知った。(みきこは息子が家を出ると、息子の有り難さを痛感するだろうと言っておった。そうだろう!)

大学では友達の持ってくるお弁当が羨ましかったが、羨ましがっていても仕方ないので自分でお弁当を作るようになる。当時の大学生は、風呂付きのアパートなど考えられなかった。銭湯に行くのだが、慣れない銭湯も厭で仕方なかった。恥ずかしいという気持ちより、不潔に思えてならなかったのだ。流し場にいると、人の髪の毛や石けんの泡が流れて来る。男湯はどうか知らないが、女湯にはマナーの悪い人が多かった。電話もトイレも共同のアパートだった。エアコンなど当然ない。扇風機すらない。学生が持つ家電製品ではなかったのだ。そういう時代だった。

勤め始めて、やっと自分のトイレとお風呂が持てた。キッチンにも瞬間湯沸かし器が付いていた。お湯で食器が洗えるのだ。それまでは油のひどい物は紙で拭いてから、やかんでお湯を沸かして食器に流しかけていた。トイレはまだ和式の水洗トイレだったな。まだエアコンはない。ストーブだってない。電気ごたつだけの暖房器具だった。

それが今では一年中エアコンをフル稼働させている。お留守番している猫たちの為だ。何という贅沢。(エアコンは賛否両論あるとは思うが、うちの部屋は一戸建ての2階部分なので夏は酷暑で40℃にもなり、冬も陽当たりが悪くてとても寒いのだ。やむなくエアコンの助けを借りている。)

妹が送ってくれた『世にも美しいダイエット』という本を、少しずつ読んでみている。簡単に言うと青菜を主食にして、でんぷんを含めた糖分やバター以外の殆どの乳製品を絶つというものだ。血糖値を下げ、且つ身体の中で腐りやすいものを摂らないというもので、ダイエットは副次的な効果であり、身体の中を綺麗にしてくれるものだから確かに魅力的に思える。勿論、排泄も大事にする。即ち、腸の中でタンパク質を腐らせない、ひいては腐ったものが血液の中に流れ出さないようにするという食事療法である。

膠原病などの抗原抗体反応もたらすの難病も、これで治っていると聞くと尚更である。しかしお米を一切食べられなくなるのは、私にはあまりにも辛い。今日も、わざわざ注文した高価な黒米(明美さんちでおよばれして、病みつきになったのだ)が届いたばかりだ。黒米に限らず、ふっくらつやつやの炊きたてご飯が私の人生からなくなる事が、果たして可能だろうか?そして、食事の支度にそれ程労力と時間を掛けられない今、タブーの多い食生活を管理する自信がない。モラトリアムでいると、ますます身体は毒素と血糖と中性脂肪で満ち満ちていくのだ。毒は美味しい。こうして緩やかな自殺をしているのかも知れないのだが・・・!

ともあれ、まだ簡単には結論を出せない。銀シャリのみならず、チョコレートともお酒ともチーズケーキともお別れするのだ。この食い意地の張った私が、果たして決心して実践出来るかどうか・・・乞うご期待というところか。ちなみに私は膠原病の因子を持ち、中性脂肪も多い。おまけに慢性便秘でヘビースモーカーという、救いようもない奴だ。享楽的に生きる事を望んで来た人間が、そんなにストイックになれるだろうか?見方を変えれば、改革的な食生活の中にこそ、大きな喜びがあるのだろうが・・・。う〜む。

イチロー、メジャー開幕戦で大活躍だったらしい。バント・ヒットなどという渋い活躍も見せた。佐々木も初セーブ。今年からは野手もメジャーで活躍しそうで嬉しい。新庄はスタメン落ちらしいが、それでもかのメッツでの1軍スタートである。早く復調して、華やかに活躍して欲しい。守備では日本一だと、あの落合も誉めていた。特に誰のファンという事はないのだが、活躍する人が好きなだけだ。元気を貰える人が好き。どんな分野であれ、頑張る人が好き。


inserted by FC2 system