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2001年2月1日
冷たい雨だった。《猫の手倶楽部》に入金したいお金があったのに、仕事が忙しくて銀行に行けなかった。それでもランチはゆーっくり過ごしたのだが。 久し振りで、ちょっと贅沢で美味しいランチだった。3種類のお魚の切り身とホタテ1個に牡蠣1粒を、それぞれムニエルにしたもの。 魚は皮がパリッと身はふわっとしていたし、ホタテはレアに近く、牡蠣はスモークしたかのようにコクのある味だった。いつもよりボリュームもあり、温められたバゲットはパリッと軽く、丁寧にいれられたミルクティーも美味しかった。 難を言えば、カップスープとサニーレタスのサラダはややお粗末。私にはスープなんか要らないのだ。その分、付け合わせに温野菜をを増やして欲しい。 しかし1200円で食べられるきちんと作ったフランス料理の店が、あの鶴見にあるのだから!ちなみに夜は高くて行けません。こうちゃんにも食べさせてあげたいね。 実は、明美さんちに預かって頂いているフィズにお問い合わせが来ている。まだ決定の段階でもないのに、嬉しくて黙っていられない。とても遠方だけれど、元の飼い主はその時が来たらお届けすると言っている。嬉しい思いは、彼女は私以上だろう。 その方とはもう何度もメールをやりとりしていて、HPも詳しく見てくれているようだ。長くお付き合い出来そうな方に思えて、その事も嬉しい。たとえこのフィズの事で縁がなかったとしても、猫や弱いものに対する心を通い合わせる事の出来る仲間と出会えた気もするから。 今日のポッポ情報。甘えん坊で遊び好きなポッポ太郎は、ユキエちゃんにお尻や背中をポンポンされると大喜びして、固い床の上でも「踏み踏み」するそうだ。それが「ワン・ツー、ワン・ツー」という具合に見えて、とても面白いのだと言う。 シュウちゃんとユキエちゃんは、腰を叩き合って『ポッポごっこ』をしているらしい。楽しい猫を預かって良かったね。 ゴマは、私の車のエンジン音で毎晩目が醒めて、それまでぐっすり眠っていたこうちゃんの膝の上から飛び降りて、TVの上でそわそわし始めるという。その少し後で、ガレージのシャッターを開ける音がして、やがて私が2階へ上がって来るのだ。 幾ら狭い私道でも時々車は通るのに、他の車の音では全く反応しないのだそうだ。帰宅を大歓迎されていい気になって抱っこすると、「いやーん」と言って逃げてしまう。こうちゃんには自分から抱っこされに行くくせに。ゴマってば! ところで家の近辺にはまだたくさんの雪が残っているのだが、このままでは当分解けそうもない。雪かきをして積み上げると、いつもこうだ。狭い陽の当たらない道ばかりだからね。もう降りませんように! 2001年2月2日
昨日は美味しいランチを食べたから、夜は質素に納豆ご飯。そもそも帰宅が遅くて、料理が出来なかったのだ。だけど炊きたてのご飯があれば、おかずは質素でも美味しい。 日曜日には蕗のとうの佃煮でも作りたい。ほろ苦い早春の味。 去年は遂に伽羅蕗も葉唐辛子の佃煮も作れなかったので、今年はちゃんと季節毎の保存食を作りたい。初夏になったら、果肉入りの夏みかんのマーマレードも唐辛子味噌も作るのだ。 ぼちぼちと休日くらいは、きっちり家事をする生活に戻したい。バランスの崩れた生活を続けていると、どうにもストレスになる気がしている。 全てがそこそこにはなってしまうだろうけれど、仕事と家事と猫とHPはどれも欠かせないし思う存分にやりたい。そして、いずれかにだけ比重が偏り過ぎる事は(そりゃあ非常時には仕方ないとしても)やっぱり厭だ。 今一番おろそかになっているのが家事だが、あまり雑に生活していては駄目だ。心に潤いがなくなるのだ。肌の潤いは取り戻せなくとも、心には潤いを! 今が仕事のトップシーズンで勤務時間は長くなるし、毎日毎日身も心も疲れ果ててしまって、美味しい晩ご飯でも食べない事には気持ちの切り替えがうまく行かない。 さっき帰ってきた暗い道を、夜明け頃また引き返している感じだ。寝た実感もない。これじゃ、往復するだけ時間と労力の無駄に思えてくる。 短時間でも、家でちゃんと実のある事をしたい。現実の生活をないがしろにしていたら駄目なのだ。緊急の時は仕方ない。でも、やはり私は勤めも生活も猫達を含めた家族も仲間も大切にしたいと思う。その全てが揃って初めて、私のバランスを支えてくれるのだから。 睡眠時間は削れるだけ削って来た。それはもう20年近くも続いている事だから慣れているつもりではあるのだが、年々体力が衰えているのは確かだろう。 しばらくは、あちこちの掲示板にもお邪魔出来ないかも知れませんが、どうかご心配なく。 朝が早い生活なので、ここ数ヶ月のような深夜型の生活では、どうしても無理がある。しかも仕事でボロボロになってしまう今だけは、少し自重してみる。 このコーナーをアップしたら、他は明日に回して寝ます。明日の午後は、SOS15匹の猫のうち4匹を預けた先2軒を回る予定。 みなさん、おやすみなさい。 2001年2月3日 今日は、15匹のうち2匹ずつを預けてあるお宅に、飼い主の奥さんと共に回って来た。今日が7日目。どうなっているだろう? 先ずは昼過ぎに、鶴見でエサやりを済ませておく。それから駅で飼い主をピックアップして、明美さんの家に向かう。 週末とあって、横浜の観光名所に近いエリアには人がいっぱい。自分の事は棚に上げて「あーあ、田舎モンがぞろぞろ・・・」と悪口を言う。そういう奴なのだ、私は。 明美さんは締め切り直後でお疲れだっただろうに、笑顔で出迎えてくれた。リュウくん(写真右)に、少し早めのバレンタインのチョコレートを手渡す。 ハンサムな小学生で、成長が楽しみ。こんな息子を持った母親って、一体どんな気分なのだろう!? それはさておき・・・ ひと部屋をあてがって貰ったザビエルと母親のフィズは、リュウ君のベッドの下で大人しくしていた。のぞき込んで写真を撮る。 飼い主だけ残して部屋を出てしばらくしたら、飼い主に甘えてフィズが出てきたらしく、呼び声で駆けつけてみると見事に抱っこされていた。 小柄な飼い主に抱かれた、大柄なフィズ。写真をいっぱい撮りました。 ザビ君は遂にベッドの下からは出てきてくれなかったけれど、その代わりに去年明美さんに保護されてすっかり元気になったあみちゃんが、まるで白黒の家族だと言わんばかりに、同じベッドの下でくつろいでいた。 先住猫のニャンタローは興味津々で、何とか部屋に入りたいのだが、ドアを閉められてしまったから、可愛い顔をして中に入りたい様子を見せていた。 この子がとても気が好いので、いずれは仲良くなれるだろうと思う。
弟分のショータローは我関せずで、お炬燵の中でおとぼけ顔をしていたり、私のバッグをのぞき込んだりしていた。このショー君やあみちゃんがここの家族としてとけ込めているのも、ニャン君の性格の良さが幸いしているのだと思った。ちょうど、うちのミュウがそうであるように。 良い家庭に預かって貰えて、フィズもザビエルもラッキーだったね。(私だってあんな素敵にお家だったら、是非とも養女になりたい!) 次に向かったのは、シュウ・ユキエのコンビ・・・じゃないカップルの家だ。道中うちの車の隣をインプレッサが走っていて、私は露骨にジロジロ眺めてしまった。この車が欲しいのだ。うーん、やっぱり欲しい。 シュウちゃん達の家では、ポッポ太郎とジュリナが大きなケージの上段で寄り添っていた。勿論、出入り自由にして貰っていて、ポッポは盛大に豪快に遊んで貰っている様子だし、ジュリナもおずおずと出歩いているようだ。 2匹とも爪が伸びていたので、ポッポは飼い主に切って貰い、ジュリナは飼い主に抱かれて私が切った。どっちもまあるい顔でとても可愛い。 ユキエちゃんが明るい人なので、いっぱいの動物たちと楽しい家庭だ。シュウちゃん、楽しくて賑やかで良かったね。そしてポッポもジュリナも、こんなに可愛がって貰えて本当に恵まれている。 先住猫(と言っても、どちらも去年の暮れ頃からの先住ではあるが)のセナ達も大変におっとりしていて、ニャン・ショータローと同様、有り難い先輩猫だ。 いずれの家庭も温かくて、飼い主は我が子に逢えた喜びだけでなく、とても大事にして貰えている事に感激していた。フィズやポッポを抱いている時の飼い主の嬉しそうな顔も、いつまでも瞼に焼き付いている。 こんなに愛されて育った子たちだもの、絶対に野に放すなど出来ない。良い里親さんと出会えるまで、みんなで頑張るつもりだ。 目標としては来週末には何とか別の子も、飼い主のご主人の実家に預けた11匹の中から連れ出したい。そして全て里親さんをつけ終わって飼い主の健康に問題がない状態になったら、存分に自分の事を考えられる環境にしてあげたいと思う。 本日撮してきた猫たちの写真は、今夜中もしくは明日には、SOSのコーナーでの里親募集に載せたいと思います。『更新ガイド』でご確認の上、是非見てやって下さい。 2001年2月4日
昨日、ポッポ太郎達を預かってくれている、ユキエちゃんちに居た時の事。 ポッポとジュリナの爪を切ったついでに、セナの爪も切ってあげた。あげた・・・とはおこがましい。セナにとっては厭な想い出となってしまったようだから。 その後こうちゃんの膝でくつろぐセナの背中に私が頬ずりしていたら、しばらくそれるがままになっていたセナが突然私にシャーをして逃げて行った。 そんな事にはめげずに、また後でソファで寝そべっていたセナを撫でていたら、「ウゥーン・・・クゥーン」と怯えた声を出していた。私が怖いらしい。 思えば、会う度に車に去れこんで獣医に連れて行かれて注射されたり、爪を切ったり目薬を点されたり、私にはろくな思い出がないはずだ。 里子に出した子たちから、ことごとく嫌われてしまう私は、何と可哀想なオバサンだろう。私はこんなに好きなのに! 静かな午後、猫たちは思い思いの場所で眠っている。こういう時が一番幸せだ。 私がしなければならない事が溜っているので、今日のエサやりはこうちゃんが一人で行ってくれてた。野良ちゃん用のカンヅメの仕入れもして来てくれた。 先週末に何も買い出しが出来なかったので、今日は人間のエサも買わねばならない。完全に分業してくれる夫がいるというのは、何と有り難い事だろう。 こうちゃんと私は、一体どういう関係なのだろう?既に夫婦を越えて、同一の存在であるかのように感じる。しかし、別々の身体を持ち、いつかはどちらかが先に死ぬのだ。その時が少しでも先である事を願うが、こんなに早く時が過ぎていたら、あっと言う間にその時が来てしまいそうで怖い。 また生まれ変わって、巡り会えるだろうか?ミュウとは?ジーコやアインやゴマとは? 夕飯時にTVを見ていたら、「マリコ」の事を特集していた。 日米開戦時の外交官、寺崎の一人娘のマリコだ。私は大学生の時、第二外国語である英語の講読の講義で、グエン寺崎の書いた『太陽に架ける橋(Bridge Over The Sun)』という回想録を読まされた。 なので後年、柳田国男の『マリコ』が出て話題になるずっと前に、マリコの事は良く知っていた。当時ですら日本語での日本語訳の本は絶版となっていて、要領の良い同級生は国会図書館までコピーをとりに行っていた。 親の出してくれている授業料を払って、わざわざ学校に通って、勉強しないのはどういう訳だ?!と当時も思っていた。 私は父に、大学進学を反対された。曰く「お前をずっと見てきたが、とても勉強が好きとは思えない」 それは正解だった。しかし、もうこれで勉強出来なくなるというギリギリの崖っぷちで、もう少し勉強したいと初めて思った。 それが正解だったのかどうかは判らない。単なるモラトリアムで、社会に出るのを少し遅らせたいだけだったのかも知れない(それが大きいだろう)。 しかし、とりあえず私はその後かなり勉強には勤しんだ。目的は見つけられないまま、ただひたすら「本分」には忠実に。悔いを残さないように。 今、また何かを学びたくて仕方がない。ルーティーン・ワークに追われ、すり減って行くだけの日々を過ごしているせいなのか。何かを吸収したい。充電したい。 しかし走ることを止めてそれを出来る程には、恵まれた環境にはいないのだ。自分の士気を低下させるようなネガティブなものは遠ざけ、奮い立たせてくれるものに触れていたい。そうする事でしか、自分のパワーを維持出来ないから。 新たに興味のある分野が2つ見つかった。しばらくは楽しめるかも知れない。学ぶ事は楽しい。オバサンだから、余計そう思う。私なんか、自動車教習所の学科教習ですら楽しかったのだぞ。 昨夜は寝る前に(と行っても結局朝までかかってしまったのだが)、昨日会って来た4匹の里親募集用の写真を掲載出来た。とても可愛い猫たちなので、是非見てあげて下さい。 2001年2月5日
今日付けで、また異動が若干あった。 辞める人、産休明けで復帰する人、その2人の影響で厭な上司の下に異動する人・・・悲喜こもごもである。私は相変らず十年一日の如く、同じような図面を作るだけだ。 会社ではインターネットも出来ない。出来たら大変な事になるだろうから、出来ないところで丁度良いのだろうが。 ゴマは相変わらず、私の車の音にいち早く気づいて大騒ぎするそうだ。 こうちゃんは先日、似たエンジン音の車の気配で「おや?カズエちゃんかな?」と立ち上がって窓に近づいたのに、ゴマは微動だにせず「何やってんの?バカみたい・・・」と言うような顔をして白けていたそうだ。 やっぱり私ではなくて、慣れない狭い路地をゆっくり通り過ぎて行っただけだったという。完璧にエンジンの音を聞き分けているのだ。 思えば、鶴見の駐車場で出会って、毎日毎日私の車の気配で遠くから駆け寄って来ていたゴマとアカ。場所や時間ではなくて、車を覚えていたのは確かだ。 雨になりそうな日曜日に、いつもの駐車場の反対側にあるJRの連絡通路の下にエサを置いてあげようとして別の道から行ったが、ちゃんとそっちに駆け寄って来た。 車を降りる前から、はるか遠くからいそいそと駆けて来た。ゴマなどは鳴きながら駆けて来た。あの時のゴマたちの気持ちを思うと、今でも泣けてくる。心細かったんだろうね。仔猫のうちに捨てられてしまって。 そういうトラウマのせいなのか、サビ猫の中に脈々と伝わる血なのか、ゴマもご多分に漏れず向こうっ気が強い。今夜もアインと殴り合いをしていたが、ゴマの手数はアインの5倍はあるし、叩く力もバワフルだ。叩く音が凄い。小さな手なのに。 そしてその後で、呆然としてしきりに顔を洗っていた。我に返って、気持ちを落ち着けているのだろう。アインには気の毒だが、アメショー一家の気の好さが、きっとゴマを安心させてくれると信じたい。アインがミュウにやられていれば、すっ飛んで行って助けるゴマだ。アインを憎い訳ではないと思う。 しかしアインは、そういう事があると、とても消耗するようだ。ぐったりと眠ってしまった。 今朝は私が出掛けようとすると、大声でいなないて(?)何かを訴えていた。ミュウも、珍しく朝からこうちゃんに抱っこされたまま。 毎週出掛けてばかりいるし、余所に気が行っていると感じて不安なのだろうか? ごめんね、そういう訳じゃないんだからね。可哀想な子が一杯いるんだからね。あんた達は凄く恵まれているんだよ。解かるかなあ?解かんないだろうなあ・・・。無邪気そのものの顔をして、何一つ疑う事もしない。 15匹の猫たちの里親さんがまだ1件も決まらず、気持ちが焦る。 ご主人の両親は、早くも今回の避難猫達を邪魔者扱いしているらしい。奥さんは針のムシロにいる。猫が肉体に暴力を受けないだけマシだが、精神的には何一つ変っていないという事が判った。 ダンナもその両親も、結局は同じだったのだ。自分の息子のせいでこうなった事を、もっと考えて欲しいと私は思う。 しかしそれは私の言い分であって、その両親にとっては別の価値観と常識があるのだ。奥さんは、ふたたび苦しみの中にいる。救い出したと思ったのは、ほんの束の間の事でしかなかったのだ。つくづく自分の無力を思い知る。 しかし諦めてはいけない。ポッポ太郎やバビル、トラボルタなど、あんなに愛嬌があって面白い子だ。フィズだってザビエルだって、ストレスを受けたせいで怯えてはいるけれど、優しい里親さんと巡り会えたら、絶対にまた心を開いて甘えてくれるはずだ。 あの子達の良さは、きっと判って貰える。その為のお手伝いをするのだ。そして、その為の活動の時間が欲しい。何と時期が悪いのだろう。 仕事は修羅場続きで時間の拘束も長く、体力も限界まで消耗してしまう。時間に限りがあるのなら、せめて分身が欲しい。いっそ会社を休んでしまおうかと考えては思い直す。刹那的になってはいけない。それでは全員が共倒れだ。 先ずは、今週末に3匹を千葉から運び出す(又も「救い出す」と言った方が良いかも知れない!)段取りをしている。一歩ずつでも進めないと! ふぅ・・・。(ため息はいけません。「気」が漏れます。) 猫を虐待していた男(興銀の副参事だとか?名前もはっきり調べて、明日にもここで実名を書いてやる!)が逮捕されたというニュースを聞いた。 大馬鹿野郎。ゴキブリに生まれ変わりやがれ。猫たちが充分にいたぶって殺してくれるだろう。 猫だけ可愛くて、ゴキブリは殺して良いのか?等とつまらない議論を持ちかけないで欲しい。猫は良し悪しなど考えずに、ゴキブリだろうが蝶々だろうがオモチャにして殺すのだ。 私が踏みつけなくとも、イノセントなアインがちゃんと始末してくれるわ。「蜘蛛殺しのアイン」だからね。 2001年2月6日
今朝の読売新聞には、昨日逮捕された興銀の副参事の事件は載っていなかった。チンパンジーが自販機を使うニュースは載っていたのに。何だ、折角実名を載せておこうと思ったのに。 眼精疲労がひどくなってきた。 むべなる哉。しかしPCとは切れない仲なのだ。『死んでもマウスを離しませんでした』と修身の教科書に書いて貰えたかな、昔だったら。 まあ、死なない程度には休もう。PCと心中したのでは、こうちゃんと猫たちが可哀想だからな。いや、私が死んでもPCは残る。しかし使う人がいない。 口内炎のマロちゃんにプロポリスを送ったら、飼い主のかおるちゃんから近況報告が届いた。少し良くなったみたいだ。嬉しい。かおるちゃんには事後承諾で申し訳ないが、とても嬉しかったものだから、その部分だけ引用させて頂く。
うん、うん。一緒に桜を見てね。楽しみだね、桜が咲くのが。 私も毎年、長い冬の終わりと桜の開花を、本当に心待ちにしています。頑張ろうね、猫たちも人間たちも。生きていると辛い事は多いけれど、春は必ず巡って来るし、そしてまた冬にもなるんだけどね。 最近読んだ本に、こんな一説があった。アメリカの心理学者の書いた本だ。 「大切なことは忍耐とタイミングだ。・・・すべてのことには時がある。人生をあせってはならぬ。人生は多くの人々が期待するように、うまく予定通りにゆくことはない。したがって、人はその時々にやってくるものを受け入れ、それ以上を望まない方がよいのだ。命には終わりがない。そして、人は決して死なないのだ」 「誰一人、他の人より偉大な人はいない、すべての人は平等であるということを理解しなさい。またそう感じなさい。他の人々を助けなさい。我々はみな同じ一つの船を漕いでいる仲間同士なのだ。協力してオールを引かなかったら、この世は恐ろしく孤独な場所になってしまうだろう」 旧約聖書の『伝道者の書』にも、同様の言葉があるのを思い出した。全ての事に「時」がある。この事を今改めて噛みしめている。 今、15匹の飼い主に必要なのは心の支えだ。里親を一気に見つけて全てを解決・・・という事では済まない心の問題がそこには在る。 勿論、一気に見つけられないのは確かだから、それはある種の人達からはまどろっこしいやり方に見えるかも知れない。だけど、最初から感じていた、とても不安定な心の状態を、どう支えて行くか・・・私の価値観だけを押しつけるのではない、穏やかな変化の中での解決こそが求められているように思える。それは厳しい取り組みなのだけれど。 寝ようとするとジーコが毎晩のように布団に入って来るのだが、昨夜ようやく脇の下に入り込んで肩口に手を掛けたところの写真が撮れた。 頭の上は壁。人の入り込む余地がないので、カメラだけ差し込んで適当に狙いをつけて撮って貰う。「こうちゃん、私の顔を写さないでよ!」よしよし、写ってないな。 2001年2月7日
今朝はひどい目に遭った。 雨のせいか渋滞がひどく、ノロノロ運転なのは仕方ないとして、私の車の前が右翼の街宣車だったのだ。最初は左後方から2台の街宣車が近づいてきて、別々の曲を例によって大音量で流しているものだから、あまりの不協和音の洪水で気が狂いそうになった。 自分のカーステレオを止めて、耳に入るのはせめて街宣車の行進曲だけにする。 やがて1台は国道1号線を左折して川崎方面に行ってしまったのだが、1国を横断し終えた時に、左にいた街宣車が「はい、入ります!」と陽気にアナウンスして私の車の前に入ったのだ。 街宣車のスピーカーは、うしろのバンパーの左右に2つ付いていた。そのスピーカーから私に向かって、ずーっと同じ曲「君が代行進曲」を流してくれていた。 「鶴見駅入口」交差点で、その時間帯は右折禁止であるのを軽く無視して右折してくれたので、ようやくそこで別れらた。しかしそこまで、20分以上聴き続けていたのだ。 私も出来る事であれば、右折すれば近道なんだけど、それはやめた。パトカーも多く出ていたしね。 自分がどこにいるのか、自分は何ものなのか、常に気を付けていなければならないと思っている。 何を唐突に・・・と思われるだろうが、つくづくそれを感じる日々だ。そしてその上で、自分が自分とは価値観の違う人を相手にどれだけ役割を果たせるのか、どう役割を果たすべきなのか、わきまえないといけない。 自分のやり方・信念を押しつけるのではない、相手にとって本当に望ましい事への協力が出来なければ、それはボランティアとは言えないのではないかと思うようになった。当たり前と言えばそれまでだが、忘れられている事も確かだからだ。 「ポチの家」のママのご協力で、里親さん候補が現れた。少し遠いが、2匹で飼ってくださると言う。大切に話を進めてみたい。 電話でお話しした限りでは、とても気さくで良い方だ。隠し事のない、開けっぴろげな女性。決定ではないものの、とりあえず15匹の飼い主に伝える。前進している事が、何よりの励みだから。 たとえこのお話が駄目になっても、必ずまたご縁があると信じて。 今日も外食ランチだった。先週も行ったおフランス料理。 今日は、肉のコースで1000円でした。牛肉の煮込み(デミグラスソース)とハンバーグに、素麺のようなカッペリーニが添えられて、特大さやエンドウが付け合わせだった。美味しゅうございました。 こうちゃん、私だけ美味しいもの食べてごめんね。今度土曜日に行こうね。で、今夜はうどんすき鍋。これも美味しかったです。 2夜連続で、布団の中のジーコをご覧頂こうと思います。可愛いでしょ? 2001年2月8日
昨夜の雪が、屋根や庭にはうっすら白く残ったが、アスファルトの道には積もらずホッとした。何と雪の多い年だろうか。昨夜の野良エサが殆ど減っていなかったので、少し心配している。寒い中、どこでどうしているのだろう? その辺に住んでいる人もなく、パチンコ屋や飲み屋の通いの従業員ばかりで聞き回る相手がいない。 今日は遂に朝も帰りも、1匹の野良猫の姿も見なかった。昼間暖かい時間には、私は仕事場に張り付いている。勤め先でのエサやりでは、ある程度限界がある。ふぅ。 酷使している目が充血しきって、そろそろ潮時と感じて帰宅。疲れていて、ハンドルも冷たい。しかし少し走るうちに、身体がキビキビと反応してくるのを感じる。運転は楽しい。家に着いてしまうのが残念。しかし帰らない訳にもいかない。 まったく、仕事を始めると止めたくなくなり、休日を過ごすと会社に行きたくなくなる。朝ガレージのシャッターを開ける時は「引き返して家で寝ていたい」と願い、いざ運転を始めると車を降りたくなくなる。 こういう性格、どうにかならないのか? 今更この歳で、どうにもならないだろうなあ。程々に・・・という事が、私の人生には縁遠い。何でもやり過ぎるのだ。 今は体力の衰えと共に翌日の早起きの為に少しセーブしているが、それは正直言ってストレスになる。息も絶え絶えというところまでやり尽くしてからでないと、寝るのも厭なのだ、本当のところは。 そんな私がサラリーマン生活をしているのだから、人生って皮肉だ。 ポッポ太郎はどうしているだろう?そしてザビエルは?ジュリナはユキエちゃんに抱っこされるまでになったと言うし、フィズはどうしただろう? 会社になんか行かなくて済むのなら、あちこち様子を見て回りたいのに、そのくせいざ仕事を始めるといつまでもやっている悪い癖の私。これでも早く切り上げるようになったんだけどなあ、30代の頃に比べたら。 私は男だったのかも知れない。どうにも女が欠如している。「おやじ」と呼ばれても仕方ない。男なのだと思えば、色んな事に納得がいく。 時間が遅いので、こんな雑な「猫雑記」でごめんなさい。雑だから「雑記」なんだけど。明日の晩は週末だから、少し頑張ります。 2001年2月9日
どうやら「おやじ」仲間は少なくないらしい。 嫌々起きて嫌々出掛けても、いざ仕事を始めるといつまででも好き好んで働いている症候群の女性が次々と名乗りを挙げた。探し出してとっ捕まえて、《おやじ倶楽部》というコンテンツを作ろうか。うん。一段落したら、そういう馬鹿をやろう。 明日、いよいよ何匹かはご主人の千葉の実家から出さなくては収まりがつかなくなってしまい、3匹だけ協力してくれる獣医の元に一時的に預ける事になった。一月を限度として、1匹につき1万円で。 こんな方法はとりたくはないのだが、そこから里親さんに出すしかない。そして別の2匹を、今交渉している遠方の里親さん候補にお届けするという見込みで、少しずつ話が進んでいる。希望を捨てる事なく、1匹ずつ確実に幸せな結末に導いてやりたい。 思いがけず、たくさんの方からの協力を頂いている。有り難い。まだ充分にお礼のメールすら書けないでいるのだが、このご好意は忘れない。必ず、これを別のところにであってもお返しして、繋げて行きたいと思っている。 善意のリング。 ゴマは、今朝私の腕にもたれて布団の中に少し居てくれた。いっぱい顔を舐めてくれた。何だか嬉しかった。どうした心境だったのだろう。 今も、私におもちゃをくわえて持ってきたくれた。くわえたままなので「んー、んー」と鳴いて。私を子供扱いしているように思えてならない。不思議な猫だ。 起訴保留のまま釈放されたという、乳児虐待容疑の母親の記者会見を見た。 どうして計量カップのお湯を、生後2ヶ月の赤ん坊の上にこぼす事が出来るのだろうと不思議に思うのは私だけではないだろう。赤ん坊が勝手にハイハイし、台所まで来た訳ではあるまい。 わざわざさ赤ん坊を寝かせているところまで計量カップと哺乳瓶を持って行って、ミルクでも作るのだろうか?人間だから手元が狂う事だってあるさ。だけど、偶然その下に赤ん坊が居たと言うのは苦しいねえ、お母さん。 真珠のネックレスなんか着けて記者会見していた若い母親は、長男も次男も3ヶ月で死なせているらしい。有罪でも無罪でも、たとえ故意ではないにしても、自らが我が子に怪我を負わせた(しかも以前に2人の我が子を死なせた事もある)母親が会見など出来る神経というのが、私にはとても不思議だ。 自分の過失は棚に上げて、人からの攻撃には不寛容なんだね、お母さん。母親というのは、寛容が大切なんだよ! これからまだ、あちこち更新しなければならないのだが、明日も明後日もお出掛けするので、程々で諦めるしかない。「オヤジ」としては、悔いの残る日々だ。不死身の体が欲しいね。 2001年2月10日
結局のところ、睡眠は2時間半で終わり。 しかし気が張っているのか、体調は良い。起きようと思っていた10時には、すっきりと自然に目が醒めた。良い気分だった。こんな事は滅多にない。 仔猫が欲しいと言う里親候補の方からの問い合わせを4件頂いている。 1件は兄妹でというものなので、ルネ・ノアの兄妹を見て頂く事になるだろう。 あと2件は生後2ヶ月ほどの仔猫希望なので、しばしお待ち頂いている。 もう1件は生後半年位の茶トラかキジトラが良いという方だったので、横須賀のボランティアさんににこの方をご紹介する。ちょうど保護された仔猫がいるとの連絡が入ったので、メール着信と同時に情報を提供して、後のフォローを依頼すると共に里親候補の方にもお知らせしておいた。 こういう情報リンクが出来れば、ネットワークは意義がある。 明美さんに預かって頂いているフィズとザビエルは、ようやくベッドの下から出て来て、今では2段ベッドの下の段でくつろいでいるらしい。明美さんの顔を見ると、可愛い声でご飯をねだるまでになったという。 やっぱり安心出来るお家だと解かれば、あとは時間の問題なのだ。明美さん、有り難う。飼い主さんも、涙を流して喜んでいました。私だってドライ・アイじゃなければ、涙が出る程嬉しいのだ。 昼からは、一時預かりのお宅のベランダ補修の為に、預けている猫2匹をクルマで連れ出す。ついでに、その家の猫砂やらフードやら重たい物を買い出ししてしまう。 その店のすぐ近くに、お目当ての車のディーラーがあるので、そこにもちょっとだけ立ち寄る。ぐふふ。楽しみも必要だわよ、私にだって。 連れ出したのはポッポ太郎とジュリナ。ジュリナは大人しくて、ポッポ太郎はクルマの中でケージから出してやると、のんびりと前の座席に来てみたり、後ろの座席でユキエちゃんに抱っこされたまま外を眺めたりして落ち着いていた。本当に世話無しの良い子だ。 このポッポ太郎は、背中ポンポンをしてやると前足でステップを踏む。それが何とも軽やかで可愛いステップなのだ。「ワン・ツー、ワン・ツー」と声を掛けてやると、それに合わせるかのように足踏みをする。 更にご機嫌になると、一人でも勝手に足踏みしていた。シュウちゃんを大好きなようだ。ジュリナもすっかり慣れて、ユキエちゃんに抱っこされるまでになった。 一旦帰宅して、色んな事の調整を図る。殆ど電話で喋りっ放し。 今日15匹のご主人の実家から移動させた3匹の件、別の預かり先候補が2軒見つかった件、明日会う約束の人との事、横浜の南区で野良猫を保護したいという個人の相談、試乗車を用意すると言うディーラーからの連絡・・・ひっきりなしに電話が鳴り、家の電話と携帯が同時に繋がりっ放し。 これじゃ事務所だ。私が保護活動の相談に乗っていると、向かいでこうちゃんがディーラーやユキエちゃんと打ち合わせしている。お互いの声がうるさくて邪魔になる。時間がどんどん過ぎていく。眠いが頭はどんどんハイになる。 そして夜の9時半過ぎにふたたび家を出て、今度は15匹の飼い主さんとユキエちゃんの家で落ち合う。クルマの中でも携帯に2件電話が入る。まったく何て日だ!声が枯れてきた。煙草の吸い過ぎかも知れないけれど。 ジュリナの爪を切り、ポッポにステップを踏ませ、セナをからかい、15匹のリストを作って里親さんや預かり先の振り分けをして、やっと11時に夕飯を食べに行く。 あまりにお腹が空いていたので、ご飯は大盛りで、おかずだけ1つ余分に注文してしまう。たくさん食べてしまうというのは、何とも不経済な夫婦だと思ったが仕方ない。寝ていないから、食べていないと身体が保たない。 さて帰宅は12時半。これを更新したら、流石に寝たいと思う。が、まだ幾つかメールを書かねばならない。就寝目標午前2時にして、兎に角頑張ろう。今夜は寝ないとぶっ倒れるぞ。 家の猫たちは少し不満だろうけど、もう少しの間だから辛抱してね。猫同志で遊んでくれているから、まあ安心だけど。 ゴマもご機嫌で、ミュウをおもちゃにしていた。ミュウちゃんが大好きなんだね、ゴマちゃん。 2001年2月11日
眠い眠い。帰宅したらもう22時。流石に眠い。きっと悪魔に魂を吸い取られたのだ。 パワフルな事では人後に落ちないと自負していたが、MEGUMIさん夫婦のパワーの前には「恐れ入りました!」と謝ってしまおう。 仲の良い楽しいご夫婦で、特にご主人には初対面だったのだが、動物好きの素晴らしい人だった。MEGUMIさん、幸せだね! 幸せなのは、MEGUMIさんの家の3匹の犬も同様。車の中から、初めて見た私に「こんにちは、こんにちは!」「大好き、大好き!!」の攻勢。 窓越しに先ずプルート君が抱っこすると言って来てしまい、次にパールちゃんが来て、我慢しきれなくなったプリマちゃんまで来てしまった。3匹いっぺんに胸に抱く。しかし全部合わせてもミュウより軽い。 パールちゃんなど、たった1.2キロしかない軽さ。私の懐に入れて、もう一人との待ち合わせをしていた駅まで行ったのだが、飛び出す事もしないし、おとなしく抱っこされていたのには驚いた。駅は人が多くてとても心配したのだが、度胸の座ったお姫さまだった。 そう、実は今日、石川から出て来ていたMEGUMIさんご夫婦ともう一人の知人と我々夫婦とで会って食事したのだった。 最初は、私のエサ場(つまり私の借りている駐車場)近くのイタリアンに行ったのだが、美味しいけれど5人で出て来る物出て来る物あっ!と言う間に平らげてしまうので、お腹はいっぱいにならないし、犬3匹もオーナーシェフのご好意で一緒に入れて貰っていたので、別のお客が入って来たのを契機に店を替えた。 別の店で、今度は肉料理のセット。ぷー君は大盛りを食べてもまだ食べられると言って、MEGUMIさんにどつかれていた。昼にもうな重のセットとカツ丼を食べたぷー君らしい。さしもの私も負けます。 猫の話、プルート君たちの話・・・いつまでも尽きない思いだったが、9時で切り上げてお別れする。 プリマちゃんが、とっても母性本能が強くて、冗談に「パールはカズエさんちの子になっちゃえ!」とMEGUMIさんが言うと、心配してそわそわしてしまった程だ。 想像妊娠はするし、保護猫の事も面倒を見るし、里子に出した後は寂しがってストレス性の下痢をしてしまうような、そんな優しいプリマちゃん。私達も、プードルもいいなあ・・・と思わされた1日だった。 プルート君は、まるでミュウだ。惣領の甚六。甘ったれでお人好し。パールちゃんはアインだ。マイペースで我が儘で甘え上手。プリマちゃんはゴマだ。母性が強くて、正義感も強い。 しかし、久し振りでお別れが寂しかった。プル、プリ、パー(プルート君、プリマちゃん、パールちゃん)をしっかり受け止めて牛耳るMEGUMIママのパワーには、私のような「へこたれ」には真似出来ないものを感じる。 また5月の連休には出て来るという不吉な予告を残して、MEGUMIさんたちは去って行った。後に残るは、抜け殻のような私達夫婦。 加えて実は今日、MEGUMIさん達と会う前に、カーディーラーにまた立ち寄ったのだ。 試乗車を用意すると言うので仕方なく(?)行ったのだが、こうちゃんと私が1周ずつ試乗コースを乗らせて貰った。 今度買い換える予定の車は、雪の日吉のお山に合わせて4駆にする。しかし、家の車庫には大きい車は入らない。車高も車幅も全長も、実は今の1600ccクラスにしか対応していない。 そして日吉あたりの狭い道や、スーパーの狭い駐車場に相応しい小さなボディの車しかない。しかしパワーのない車は厭だ。そして、猫のケージを楽に積み込めるワゴンが望ましい。とすると・・・!? 今日も、ディーラーのショールームから待ち合わせ場所に向かう道で、1国を横切る交差点の信号待ちで私の運転する車は一番前に止まっていた。 2車線の左側に黒っぽい車が並んだ。渡りきった先には、駐車車両が見える。だいたい左の車線には、左折の車が並ぶのが通例の場所だった。 しかし、その黒い車は信号が青になる前にソロソロと出始めた。この野郎!私の前に出るつもりだな!と感じて、信号が青になった途端に反射の速さには自信があるのでグーッと踏み込んだ。 青になる前からフライングしてソロソロと出ていた割には反射神経の鈍い(これも、そういう事をする奴の常だ)その黒い車は、簡単に私より出遅れたのだが、敵もアクセル全開にして一気に追い抜きをかけて来た。 暫くは並んで頑張ったのだが、驚いた事に全く歯が立たなかった。 「こうちゃん・・・負けたよ・・・」としょんぼりしていたら、「そりゃ叶わないよ。相手はNSXだもの」とこうちゃんが言う。目の前でわざと今度はノロノロと運転している敵の車を良く見ると、ちくしょう!ホンダのNSXだ。 滅多に見かけないが、こんなえげつない事をする奴が買って乗っているのか!900万もする、日本最高と言われる事の多いスポーツカーだ。もちろんツーシーターだ。スモークガラスで、運転者の影すら見えない。 左の車線が空いている場所で、前にたくさんの車間距離を空けながらわざとノロノロと運転して私をあおっている。それに苛ついて左から追い越しをかけさせようという気だ。そんな手に乗るか。バーカ!私がスピードを上げた途端に自分の車の性能を見せつける気だろう。頭の悪いガキめ。こっちは大人なんだよ!(果たしてそうか?) だけど私達が買い換える予定の車だったら、街中ではNSXにも負けない。値段は1/3以下。荷物も積める。外観も極めて地味だ。車体も小さい。 危ないから町中ではラリーはしないからご安心下さい。だけど、性能や加速で負けるのは悔しいのだ。買い換えは、富士重工のインプレッサ・スポーツワゴンです。2.0 BOXERR DOHC 16VALVE TURVO。 本当に欲しいのはSTiバージョンだったのだが、マニュアルシフトしかないので止めた。曲がりくねった山道などしょっちゅう行く訳でもないし、マニュアル車の楽しさを味わえる機会はないだろうと踏んだ。 それでも充分、その加速やトルク、安定した走行性能は解かったので、買い換えはGO!である。 しかし、まさか決心した直後に、今日のような悔しい思いをするとは・・・!今思い出しても腹が立つ。 15匹のSOS関連を見守ってくださっている方々・・・今夜はちょっとお休みさせて下さい。今、交通整理中です。 既に預かってくださっている方々と預かりをして下さる予定の方々、里親さん候補、獣医さん、飼い主さん、そしてリンクして下さっている方々、カンパや応援をして下さっている方々の調整をする為にも、先ず最初の里子2匹がどの子たちになるか、そこに焦点を絞って交渉中ですので、しばしお待ち下さい。 善意のご協力、本当に有り難うございます。ようやく少し希望が大きくなって参りました。私も眠れそうです。 2001年2月12日
ひゃ〜、疲れた。何という連休だ。老体には堪えるスケジュールだった。 しかし色んな事が少しずつ固まって来ている。まだ決定的ではないにしても、可能性がポコポコと出てきていて、あたかも春の野に草木の芽が吹いて来たかのようだ。預かってくださると言う方、貰って下さると言う方、カンパして下さった方、毎日に声援して下さっている方、表面には出て来なくとも私の行動を支えてくれている人たち、そういう多くの人たちに感謝を捧げたいと思う。 うまくスケジュールが合えば、今週末にも2匹を千葉から里子に出せるところまで漕ぎ着けた。突如として現れた里親さん候補。さらりと何という事もないように、しかし猫に対する愛情を溢れさせた素晴らしい人だ。 この事がうまく行けば、また次の段階に進める。一番重たい子から里子に行けそうだ。 鶴見でエサやりをした後で、ケーキを買ってシュウ・ユキエちゃんの家に立ち寄る。 ポッポ太郎たちの写真でも撮ろうかと思ってカメラも持って行ったのだが、夕食後でぐっすり眠っていた。ポッポはジュリナを枕にして、自分のベッドからはみ出して寝ていた。 「デカい・・・」その背中を見て、思わず言葉に出してしまう。いいなあ、デカい猫は。存在感もあるし、気持ちもゆったりしている。高い所の昇り降りにドッカーンと大きな音がするのが玉にキズだが、それもなかなか面白い。 平凡な夕食を済ませて、今夜はお風呂に入って寝よう。猫たちと幸せな気分で抱き合って寝よう。 電気を消して「寝るよ!」と言うと、それまで思い思いの場所で寝ていた猫たちが、むっくりと顔を上げて、我先にこうちゃんと私の間に割り込んでくる。迷惑なような、嬉しいような一瞬。 ま、これが猫飼いの幸せなのだと思う。 2001年2月13日
今週の土日のいずれかで、15匹のSOS猫は、千葉のご主人の実家から2匹里子に出せる事になった。 里親さんのご希望で、先ずは特大トラボルタと、添い寝してくれそうなチョビちゃんの2匹に決定。 里親さんは、お別れの辛さに耐えている飼い主の気持ちを察して、電話口で泣いてくれたそうだ。この里親さんの事は、いずれきちんとご紹介するつもりだが、とても素敵な大人の女性で、保健所送り寸前の猫ばかりを今までにも飼っていた経歴があり、経済力・包容力ともに備えた理想的な里親さんだ。 今回は、その里親さんの高知のご自宅にお届けする。 飼い主さんは、自分の旅費は自分で借金してでも出す(後に判明した事だが、ある人から全て出して貰っていた)と言っているので、猫たちの分だけ《猫の手倶楽部》へのカンパから出してあげたいと思っている。 この2匹が一件落着したら、里親さんの素敵なHPとのリンクをしたいと思っている。既に何度もやりとりする中で、その人の人間性には魅了されているし、知れば知る程に深みを感じている相手なのだ。 HPに新しい家族(トラボルタとチョビ)のコーナーを新設してくれると言う。「だって、私だったらそうして欲しいですから・・・・」というメールを見て、飼い主ならずとも私も涙が出た。ドライアイに少し湿り気が欲しいところだったから、丁度良かった。 区役所に行って、自分の印鑑登録をして来た。 実は今の住所では、これまで登録する必要性がなかったのだ。以前は不動産購入などもした事があって実印を持っていたのだが、如何せん名字が変ってしまって使えない。 今回はちょっと急ぐ必要があったので、三文判で登録してしまった。こんな事だったら、最初の時に名前で実印を作っておくべきだったな。 親切な区役所の窓口の男が、いつでも後からちゃんとしたハンコに代えられるので、是非そうしておくと良いですよ・・・と助言してくれた。 はい、はい・・・とニコニコ素直に聞いていたら(何しろ用途がお気に入りの新車購入だから、自然とニコニコしちゃうのだ)、一体私を幾つだと思ったのか「これからお子さんを産む事があっても、成長してから子供のハンコと間違えなくて済むように、名前で作っておくと良いですよ」とまで言っておった。 わはは・・・ワシはもうそんな歳ではない!しかしここも素直に「はい」と少しブリッ子な声を出して、合わせておいてやったわ。わっはっは。 一時預かりの鈴木さんから連絡があって、どうやらおチビのノアちゃんが発情気味ではないかと思われる。明日獣医さんに連れて行ってくれることになっている。 しおんちゃんの不妊手術が済んだと思ったら、ノアちゃんも来たか!でも大人しい子だから、あまりはっきりした兆候はないと言う。しかしお兄ちゃんのルネと一緒だし、マウントの真似もしているようだから潮時かも知れない。頑張れ、ノアちゃん! 鈴木さんは本当にきめ細やかにお母さんをしてくれている。預けてから、はや半年。ノアはすっかり鈴木さんをお母さんと思っている。 そのゴマ猫・・・もといサビ猫ノアちゃんを、一度うちのゴマにも会わせてみたいと鈴木さんが言う。私も案外自分の娘のように感じるかも知れないと思ったりしている。アインさえ大丈夫であれば、ノアちゃんをうちに欲しい。ゴマのオシッコ癖が治ったりして・・・。 そんな事は知ってか知らずか(知るはずもないわな)、ゴマはお気楽にいつも通りベッドでオシッコした後、念入りにお股を舐めている。 ゴマ〜ッ!!頼むよ〜!! 2001年2月14日
今日はバレンタイン・デーだそうだ。そんな事は、世間の人は先刻承知だ。他の事で頭が一杯になっている私くらいか・・・忘れていたのは。今年もチョコレートなしでごめんね、こうちゃん。 頭を一杯にしている他の事というのは勿論猫たちの事もあるけれど、来週末には納車される愛車(来る前から愛車扱いだよ)の事もある。 掲示板で猫又さんとのやりとりを見て呆れている人も既にいるだろうと思うが、こうちゃんも私も今はこの事で夢中。子供なんだなあ・・・と改めて感じる。子供が理論武装するだけなのだ。たかが足代わりの車に、こだわってこだわって夢中になるなんて。 最初は「ホンダからスバルに乗り換えるのだから、ディーラーは大喜びだろう」などという不遜な事を考えていた。しかし、スバル車が好きだと言う意固地ないわゆる「スバリスト」は多い事が判った。 そして、頼まれもしないのに宣伝の片棒をかつぐ事までするのだ。私などSTiの携帯ストラップやSTiチョロキューまで購入してしまった。実際に購入するのはSTiバージョンではないくせに。 「バカ・・・!」他人が見たら全くその通り。 自分でもこんなに車好きになろうとは思いもよらなかったから、人生が変ってしまったとすら感じる。これはほんの12年前には、自分が猫好きだとは知らなかった事と似ている。そしてほんの2年前には、インターネットも毛嫌いしていたのだから・・・(PC歴は長いのだが、インターネットなんて軽薄だと勝手に思っていたのだ) 。 いまひとつ悩んでいるのは、今年のシーズンにまだ雪が降るかどうかという点だ。新車はノーマルタイヤで納車して貰う。もしもスタッドレスタイヤを付けるとしたら、ホィール付きで購入しなければならない。純正だと凄く高い。 どうしたら良いのだろう?まだ今の車に合わせてスタッドレスを買ったばかり(ひと月も経たないじゃん!)だと言うのに。悔しいから、納車までに雪が降れ! 昨日、エサ場にハナクソが姿を見せた。じっと立ち止まって、エサを置くのを待っていた。身体も丸々して、顔が少し大きくなったようだ。 しかし白黒の身体の、白い部分が随分と薄汚れていた。いつものように、じっと目をそらさずに私を凝視めている。何を思っているのか。信頼と猜疑心の入り交じった表情に見える。 「あんたの子供は、みんな元気だよ。」「心配要らないから、あんたは元気で頑張りなさいよ」・・・通じても通じなくても良いから、声に出して話しかける。 もう一度捕獲して、綺麗にしてやりたい。家猫にしてやりたい。これは、ずーっと私の心に影を落とし続けるだろう。避妊だけして子供は取り上げて里子に出した・・・それで充分だよと慰めてくれる人がいても、ハナクソが気掛かりで、自分が辛い事は確かなのだ。 色々と矛盾した思いがある。純粋にノラ猫の為だけに生きる事も出来ない自分がいる。たまたま目の前に現れてしまったものを、あがきながら何とか処理して来ただけの私だから、生粋の活動家とは歴然と違う。 15匹のSOSにしても、何となく巻き込まれて成り行きでこうなっただけであって、自らすすんで困難を探すつもりは毛頭ないという弱虫なのだ。 17日土曜日、トラボルタとチョビちゃんはヒコーキで里子に行く。里親さんからは、お気に入りのトイレの猫砂とフードを知らせて下さいという優しいメールが届いた。 小柄な飼い主さんは、10キロ超の重たいキャリーを運ぶ事になる。 さあ、次はフィズがお嫁に行けるかどうかだ。デカママのフィズ、明美さんに買って貰った小型のホットカーペットの上で、デーンと座っていると言う。良かったねえ、フィズ。あんたは九州にお嫁に行けるかな? あれこれ調整してPCの前に戻ると、アインに場所をとられていた。 「どいてくれる?」と言うと、ヒャーン!と変な声でいなないて自己主張していた。猫はニャーンと鳴いて欲しい。変な格好で寝るし、変な猫なのだ、アインも。 2001年2月15日
ああ、びっくりした。 久し振りにTVでジュリーを観た。すっかり太って、中尾彬かと思った。中尾ミエにも似ていた。昔は素敵だったのに。「どうしてこんなになっちゃったんだろ?」と言って、ふと我が身を振り返る。 ・・・・・言葉を失う。 周囲のあちらこちらで、常に小さな軋轢が起きている。人と人が集まると、どうしても言葉や思惑の行き違いが生じる。それを流して良い部分だけ見られるか、深追いして傷つけ合うか・・・。 純粋な人達が傷ついているのを見ると心が痛む。しかし全てがなるようになり、落ち着くべきところに落ち着いていくのだ。自分の信ずる誠実さを以て、力の及ぶ事をするだけだ。 傍観者になるつもりはないのだが、全てを自分の問題には出来ない。当たり前の事だが。何を拾い、何を捨てるか・・・それが人生なのだ。 会った事もない人々からの善意に支えられてやっている事に、毎日感謝を忘れずにいたい。たまたまお気楽な私が何かに導かれてこうしている事を、この1ヶ月あまり見守ってくれている多くの人たちに、これからゆっくり感謝して行きたい。 人間は、そして生きて行くという事は、まだまだ捨てたもんじゃない。それを再認識出来ただけでも、私には充分なご褒美だった。少し疲れが出て身体が思うようには動かないが、明日になれば大丈夫。今夜は早寝しよう。 少し落ち着いて、未整理の事柄が見えて来る。そんな事すら把握出来ていなかったのだ。これから少しずつ、とりこぼして来たものを拾い集め、穴埋めして行こう。いつの間にか忘れていた、実家の父に会いに行く事もしたい。新しいクルマで! 納車まであと6日。 2001年2月16日
仕事中の妹に職場から電話した。 「なに?あたし超忙しいんだ」と妹。 「別に用じゃないんだけどさ・・・(あんたが)風邪で大変だね」と私。 「うん、大変なんだよ。凄く忙しい」と妹。 「お姉ちゃんも忙しいんだよ」 「知ってるよ。いつもじゃない」 「うん・・・あ、今度クルマ買い換えるんだよ」 「知ってるよ。最近浮かれているじゃない」 妹は『猫雑記』だけは読んでくれているのだ。結局ろくな話はしないで、妹に叱られたような感じで電話を置く。 ちきしょー、子供の頃は泣かしてやったのに。すっかり大人になった妹は、私よりも背が高くて大人びている。リスのように小さかった泣き虫の妹。 正月に電話して以来、久し振りで声を聞いた。元気で頑張っているようで嬉しい。お姉ちゃんより大変な仕事をしているのだ。今年は会いたい。新しいクルマで会いに行くぞ。 クルマと言えば、会社の『田子作』(44歳独身)は、ランエボに乗っているらしい。生意気な奴め。天敵である。1階のフロアの男性社員は、みなスバル車らしい。よしよし。仲良くしてやる。(また妹が読んで「馬鹿なお姉ちゃん!」と呆れているだろうな・・・) いよいよ明日、トラボルタとチョビは海を渡る。無事に里親さんの元に行けますように。 2001年2月17日
本日は帰宅が遅く、心配事もあり胃が痛むので「猫雑記」は簡単に。 今日伺った家には、とても可愛い猫がたくさん居た。うちより数が多い。 一番小さい仔猫は、こうちゃんだけでなく私にも長時間抱っこされて眠ってくれた。どこへ行っても里子に出した猫たちに逃げられていただけに、久々で嬉しかった。 可愛い息子と可愛いご主人もいて、同じような声で、同じようなおねだりをするのには笑った。入れ替わり立ち替わり、お母さんに「(この)チョコレート食べていい?」と聞きに来て、その言い方も声もそっくりなのだもの。可愛いなあ、オトコどもは。 その可愛い、こうちゃんよりひとつ年上のご主人に、CDラジカセのお土産まで頂いて帰って来た。エビで鯛を釣って帰って来た感じだ。こちらの手みやげはケーキと精進料理の如きお総菜。 昼も夜も食べてから帰って来た。随分長居してしまった。猫たちのビデオと実物の猫を見ながら、いつになくのんびり出来た。昼寝だって出来そうな位、初めての家でくつろいでしまった。 しかし相談事は、そこにいる間にも追いかけて来た。何度も何度も携帯に電話が入り、次第に気が重くなる。家に帰り着くと、久し振りの胃痛。食べ過ぎではないと思うのだが・・・。 長時間の留守番にしびれを切らしたうちの猫たちが、一斉に駆け寄って来た。ごめんね。明日は出来るだけ家に居るからね。 2001年2月18日
今朝はやけに目覚めが良かった。昨夜は早寝した甲斐があった。しかしまだ寝るのだ。食っちゃ寝、食っちゃ寝で、今日はどこへも行かず。エサやりもこうちゃんが一人で行ってくれた。帰り道に、ノラちゃんのフードも買い足して来てくれた。 さて、随分長く一時預かりして戴いていたルネ・ノア兄妹に、ようやく良いご縁があった。先住猫が1匹いる子供のいないご夫婦。猫たちと里親さんとの相思相愛が成立して、来週お届けする運びとなった。 大崎さんが保護をし、鈴木さん一家に預かって貰って半年。すっかり鈴木さんをお母ちゃんと思ってなついた臆病なノア。風邪をひいた状態で預けられ、その後随分手をかけさせたお気楽ルネ。二人とも回虫は吐くわ、なかなか大きくならないわで随分と鈴木さんには苦労を掛けた。 勿論そんな事を苦労と感じる鈴木さんではないのだが、一時預かりという最も大変な部分を引き受けてくれた事への感謝は、口では到底言い表せない。だけど有り難う。 出来れば兄妹で一緒に・・・と思っていた鈴木さんや保護を主の大崎さん、間に入った私の願いが遂に叶ったのだ。良かったね、ルネ・ノア。 高知へのトラボルタとチョビのお届けも済んで、お次は九州へのフィズとザビエルのお届けだ。 運が良い猫たち。素晴らしい里親さんとの出会いがあって、何と幸せな事か。当初は正直言って目の前が暗かったのだが、希望と信念を失わない限りは絶対に良い結果を出せると改めて感じる。 本当に久し振りで良く良く寝たので、すっかり好調。明日からは仕事を頑張ろう。 うちの猫たちも、甘えて甘えて大変。私が寝てばかりいたので、ご機嫌で添い寝してくれていた。特にミュウとジーコは双子のように、あるいは1腹のタラコのようにぴったりと寄り添って私の腕枕を満喫していた。いや、満喫していたのは私の方か? 新車の納車まであと3日。わくわく。 2001年2月19日
大部春めいて来た。ハナクソも黒ヅラ三毛も出て来ていた。よかった、死んではいなかった。 そして15匹たちは、次の里親さんのところへの旅立ちを控えている。今月はもう移動はないかも知れないのだが、九州に行く為の航空券の手配やまたその後で、もう1匹引き取って頂ける事になりそうな高知の方との連絡を取り合ったり、これも格安チケットの手配をしたり・・・。 飼い主も、前に向かって進んでいると心の状態が良いはずだ。 フィズとザビエルの親子が九州に行ったら、明美さんのところにポッポ太郎とジュリナ兄妹を移させて戴く事になっている。今居るユキエちゃんのところでは、ポッポが夜に人恋しくて鳴くので、シュウちゃんが眠れないらしいのだ。あと少しの間だけ何とかお願いしますね。 大きいくせに、気の好いポッポ。ミュウちゃんみたいだね。大きい子は大好き。 2001年2月20日
スケジュールの調整が始まった。 15匹の猫たちは、確実な里親さんと預かり先に移動する事が決まって来た。ちゃんと1件ずつ完了したら詳しくご報告出来ると思うので、もうしばらくお待ち下さい。里親さんや預かり先の方のご了解が頂ければ、その後の様子を随時お知らせ出来ると思います。 九州や高知へのヒコーキのチケットの手配も済ませ、ひき受けて戴ける方々との連絡の窓口となっている。いずれも優しい人ばかりで、つくづく運が強かったと思っている。有り難う、みなさん。私も飼い主さんも最後まで頑張りますので、見守っていてください。 とても我慢しきれなくて、夕方会社からカーディーラーに電話した。明日は大丈夫なのか?早ければ何時に引き渡しして貰えるのか?昼休みに取りに行ってしまおうかとすら思ったのだが、夕方のほうが良いと言われる。ちぇっ!よし、明日はあんまり残業しないぞ! それにしても、私は子供なんだなあ・・・欲しい物が我慢出来ないのだから。あんまり欲しい物はないはずなのだが、機械・道具類は大好きだから我慢出来ない。これは血だ。だから親が悪いのだ。 昨日、とてもショックな事があった。人間と猫たちの寝室兼仕事部屋兼居間のエアコンがぶっ壊れたのだ。7年間こき使ったけれど、こんなに早く(?)壊れるのだろうか? 黒い臭い液体が突然垂れて来て、それっきりエアコンはお亡くなりになった。夏は信じられない位に暑くなる一戸建ての2階では、留守番の猫たちと熱帯魚の為にクーラーを点けっ放し。そうしないと外気温が34℃などという日には、部屋の中は軽く40℃越えるのだ。 冬は昼間のほんの少しの時間帯だけ切って、あとはタイマーで暖房を入れてやる。洗濯物も殆ど部屋の中で乾かす。本当にご苦労なエアコンだった。 しかし、突然あの臭い液体が漏れて来たというのはどうした事か?今日慌てて東京ガスの出張所に連絡して、見に来て貰った。既に肝心な部品が破損しているらしい。 何万円かかけて修理しても、今度は他の部品があと何年保つかは判らないと言われる。仕方ない・・・エアコンを買い換える事になった。く・・・くっそー!! こうちゃんの失業中にクルマは買い換えるわエアコンは買い換えるわ、もうヤケクソでアルミホイール付きでスタッドレスタイヤも買ってしまおうか?(これまでのタイヤは、サイズが違うので使えないのだから仕方ない) その上冷蔵庫が壊れてこれまた激務をこなしている洗濯機が壊れたりしたら、我が家にはもうお手上げだ。いずれも毎日激しく使っているからなあ・・・あと少し長生きして頂戴よ! そんな事を言いつつ、またまた買い物をしてしまった。エプロンとお帽子なのだが、可愛い麦わら帽子は誰も被ってくれなかったので壁に飾ってある。いずれ又チャレンジだ。 エプロンはちゃんとしてくれる。アインなど全く気にしないので、そのままでどこへでも行ってしまう。赤ちゃんのよだれ掛けのようで可愛い。急いで3枚だけ撮影したのであまり良い出来ではないが、とりあえず公開しちゃおう。 平日は帰宅が遅くて、「猫雑記」以外はあまり更新出来ず。今は仕事もきついので仕方ない。メールの返事もなかなか出せないでいる。みなさん、ご無礼をお許し下さい。週末には何とか頑張ります。 言い訳だけど、今は目がボロボロなのだ。会社では12時間はPCとにらめっこしている。目の細胞の回復が遅くなった。歳のせい?睡眠時間の恒常的不測もあるのだう。家では少しセーブしている。トップシーズンが終われば、少しは楽になると期待して・・・(去年は期待はずれだったが・・・)。 2001年2月21日
待ちに待った納車の日。 朝はまだそうでもなかったのだが、午後6時近くになったら、そわそわしてしまって仕事が手につかなくなって来た。先ずは鶴見の獣医に立ち寄って駆虫薬を受け取りに行く事になっていたので、それを済ませてから、今度は忘れ物(今夜の夕飯のネタを会社の冷蔵庫に入れておいたら、案の定忘れてしまったのだ)を会社に取りに行ったりして、逸る気持ちを押さえるのが大変だった。 おまけに、ディーラーまでの道はいつもの帰り道なのだが、今日に限って鈍いクルマが前を走っている。のろのろとブレーキばっかり踏んで走るセルシオ・・・えーい、もどかしい。 マイIMPREZAは、ピカピカ光って私を待っていた。待たせたね、私が相棒だよ。仲良くしようね。 嬉しくてニコニコしてしまう。近く記念撮影してここで自慢させて頂くつもりですので、どうぞ呆れて見てやって下さい。8年振りでフルモデルチェンジしたIMPREZA 20K(スポーツワゴンのターボ)・・・・・ 正面の顔は丸目が可愛い。引き渡しの点検時に助手席の窓ガラスに指紋を付けてしまったのを、着ていたコートで磨いてやった。服よりクルマの方が可愛いのだ。 所定の告知を丁寧に受けて(営業マンの木原さんは真面目な青年なのだ)、シートカバーを取り、野良エサだとか荷物を移して、さあスタート。わざと遠回りしてからいつもの道に出て、家の近くのくねくねした登り坂を取り回してみる。 エンジン音は静かだし、パワフルで軽々昇る。踏み込んでの左折も、きっちりぶれる感じなく曲がれる。楽しい。ただ家に帰り着いたら、エンジンの音が変ったのでゴマには判らなくなったようだ。悲しい。 しかし、ゴマは本当に頭が良い。 近所で家の建て替えをしているものだから、昼間はとてもうるさいらしい。電気ドリルのギューンという音が聞こえると、ゴマは驚いて一瞬顔を上げてから、テーブルに乗ってTVのリモコンを療法の手で交互に2度ずつ叩くらしいのだ。 音が止むと暫く忘れていて、また聞こえると同じ事を繰り返すという。 リモコンをいじると音が大きくなったり小さくなったりするのを、見て知っているのだろうか?最近電話が良くかかってくる家になったので、私が受話器を取ると、大抵ゴマを抱っこしているこうちゃんがおもむろにリモコンを手に取ってTVの音量を下げる繰り返しなのだ。 ゴマは特に、私達のやる事をじーっと見ている猫だ。もしや天才では?(親バカですいません・・・) 2001年2月22日
4月上旬の陽気だったらしい。職場はかなり暑かった。おやじ連中は蒸れてムンムンした臭いを発していた。う〜っ! 朝と昼休み、2度も写真を撮ってしまった。勿論、愛車の写真に決まっている。 朝は曇っていたので、良く晴れた昼にもわざわざ駐車場まで行って、クルマを機械式のパレットから出して撮影した。人通りの少ない路地裏で良かった。自分でも、少しは恥ずかしいと思っているのだ。その割に24ショットも撮ってしまったけれど。《my hobbies》にも写真を載せたので、良かったらそっちも見てね。 仕事は今が拡販という事もあるので、在庫を増やすべく担当部署では管理物件の仕入れを大量に図っている。それは全て賃貸借人募集の図面を必要とする。 そして、そもそも賃貸住宅は今が移動の最盛期。既存の物件の退去者が多くて、次の募集の為にも図面を作らなければならない。 やってもやっても減らないどころか、新たに届く依頼のほうが上回るのだから堪らない。少しずつ減っていれば見た目にも達成感があるのだが、毎日少しずつ山が高くなるのは、几帳面でせっかちな私にはムカムカするのだ。 そんな状態だというのに、営業の担当は「いつ頃出来ます?」と嫌な表情で尋ねて来る。一人一人の都合を聞いていたら、家になんか帰っていられなくなる。 おまけに駅から遠い物件をリスティングして来るものだから、地図を書くのにも時間がかかる。もっと簡単に地図を書けるソフトはあるのだが、リアルな地図を書き続けて来てしまったものだから、「まっ●っぷ」などで描いた地図では満足してくれなくなってしまった。今更レベルダウン許されないのだ。う〜ん、しまったな。少しやってやり過ぎたのかな? 今週の日曜日に、ポッポ太郎とジュリナ兄妹を、ザビエルの居る明美さんの家に移す事にした。実は、全員がフィズの子供達なのだ。あと僅かで離ればなれになってしまう事だし、少しの間だけでも母子で遊ばせてやれるだろう。新車に乗る猫は、ポッポとジュリが一番乗りという事になった。 メールの添付ファイルで、ウィルスが頻繁に届くようになった。送り主もタイトルも本文もなくて実行ファイルのみという、最近あちこちで繁殖しているらしいタイプのものだ。 送り主は、自分が送っている自覚もなく、また感染している事も気づいていないらしい。いわば悪意のないものらしいが、今夜など30個も届くといい加減うんざりする。 開かないのは当然だが、こんな勢いでウィルスが感染しているかと思うと、大元の愉快犯が忌々しい。 2001年2月23日
今夜は殆どが新車の感想ですので、ご興味のない方は読み飛ばしてください。単純で正直者なので、頭の中を閉めている事は隠せません。連日スミマセンねえ・・・。 それにしても、水平対向エンジンは素晴らしい。振動が少なくて音も静か。今までのクルマも好きだったのだが、段違いにパワフル。それは排気量も大きくなったし、DOHCでターボ車だから当然なのだが、トルクや馬力に至っては2倍以上である。パワーの差が感じなければ馬鹿というものだ。低速から加速すると、シートに背中が押しつけられる。快感・・・。 但し現時点では、私が克服すべき問題点はある。今までのドマーニは、フロントガラスが大部前方にせり出していたものだから視界が大変広かった。それに慣れている身には、全長が同じなのにインプレッサの場合ノーズが長く感じる。運転席とクルマの先端までの位置関係は殆ど変らないと思うのだが、ボンネット自体の長さは確実に長いし、ボンネットの高さが今までよりも高くて視界が狭く感じるせいもあるかも知れない。 そしてタイヤのサイズが大きくなった分、最小回転半径が大きくなってしまった。家の周辺の、狭い地獄のクランクで気づいた。もっとデカいクルマを運転しているような錯覚をするのだ。まあ、じきに慣れるだろうが。 そしてバケットシートにしたものだから、運転中は身体がホールドされてクルマとの一体感があるし、カーブなどでも体勢がきっちり保持されて心地よいのだが、乗り降りの時にはちょっと窮屈だ。 ドアミラーを畳むスイッチが今までと全然違う場所にある事、フォグランプを点灯させるスイッチがなかなか見つけられなかった事(お恥ずかしいが本当)、ハザードの位置も面白い場所にあるし、ライトの上向き・下向きの変更の操作がパッシングと同じ操作ではない事(これは良い事だ)・・・2日目でこれらを発見。初歩的でスミマセン。ちゃんと取説を読まないものだから・・・。 すごーく下らない事かも知れないが、グローブ・ボックス内に車検証入れがあってきっちり収まるのが嬉しい。今までは車検証を入れると、他の物はろくに入らなかったのだ。しかしカセットテープレコーダーは付いていない(笑)。今まで通勤途中で聴いていたテープは、全てしんちゃん(みきこんちのおっさん)に頂いた豪華中古CDラジカセでしか聴けなくなった。 灰皿はあるのだがシガーライターも付いていないので(オプションで付けるしかないのだ)、この際車内禁煙にする事にした。運転だけに集中するのだ・・・と言いたいところだが、朝の渋滞で苛々するとつい1本吸いたくなるだろうなぁ・・・。いっそ禁煙・・・しない、しない。 エアコンさんも工事が終わって、何と散財した2月だった事。もう何も買わないぞ!多分・・・。 それにつけても、エアコンのない数日が春のように暖かくて助かった。キッチンにはガス・ファンヒーターがあるのだが、猫や我々の寝る場所には暖房がない。今朝方アインがクシャミ10連発していたので心配したのだが、大した事はなかったようだ。しかしミュウがアインを抱き寄せて、優しく舐めてやっていたのが微笑ましかった。いつもそういう風に仲良くしていなさい。私とこうちゃんのようにね。もっとも我々は舐め合ったりはしないが(笑)。 2001年2月24日
雨の朝だった。 仕事が溜まっているので、休日出勤しておこうかと漠然と考えていたのだが、まだクルマを雨に濡らしたくなくて(バカ!)やめた。行っておけば後が少しは楽なのだが、完全休日も必要だ。 昼にタラコのスパゲッティを作った程度で、ろくな労働をしないで過ごす。晩ご飯を考えるのも嫌だ。 誰かに「ご飯が出来たわよ。早く食べて頂戴!」と言われたい。お母さんでも奥さんでもお手伝いさんでもいいや。食べるだけの人になりたい。 「今夜何食べたい?」と尋かれて困る亭主が多いそうだが、私なら困らない。食べたいものがいっぱいある。 カキフライが食べたい。ワカサギとタラの芽の天ぷらが食べたい。かき揚げも食べたい。鉄火丼も食べたい。モツ煮込みも食べたい。 焼き魚やお刺身を、猫に邪魔されすせに食べたい。朝から充実した献立で食べたい。「奥様、今夜のメニューは何に致しましょう?」そんな事を尋かれる身分になりたい。 来世に期待しよう。仕方がないので、自分で夕飯を作る。 かつては料理が大好きだったのに、そろそろ飽きた。もう20年もおさんどんを続けているのだ。それでも自分の作る料理が一番飽きなくて美味しい。美味しいから一杯食べてしまう。 ダイエットするとしたら料理下手に限る。だけど、美味しいものをたらふく食べているこうちゃんがミイラなのは何故? しかし今日はやっと少し余裕が出来たので、『お気に入りのモノ』でMEGUMIさんに頂いた栗蒸し羊羹を紹介した。 あまり売れすぎても品質が落ちては困るので、本当は教えたくない位に良心的な商品なのだが、やはり良いものは知らせたい気持ちも強い。矛盾しているが、あとは店の良心と方針に任せるしかないのだ。美味しいから、是非お試しあれ。 大人猫の里親募集が続くかも知れない。 人間の都合で影響を受けてしまう弱い動物たち。捨てなくて済むようにするには、やはり人間の心をフォローする事は必須だと感じる。 おこがましいようだが、何の資格も能力もないとしても、親身になって共に考えて行く事は出来るのだ。他生の縁・・・というものだ。全てを抱え込む事は出来なくても、心の許容範囲は広げていたいと思う。 そう思えるのは、私のような者でも応援して支えてくれる多くの人に恵まれているお陰だ。私だって助けられているのだから、私も助けたい。それだけかも知れない。シンプルな事だ。そうして、思いやりがリングとなって行く事を願う。 エプロンを今夜はジーコ王子に着けて頂いた。どうです?天使でしょう?ジーコの背中には、羽が生えているのです。 さあ、たまには早めに更新してしまって、こうちゃんに良く似た液体金属の敵役が出ている『ターミネーター2』でものんびりと観よう。 2001年2月25日
快晴の日曜日。ドライブ日和だ。 これからポッポ太郎とジュリナを迎えに行って、この子達の新しい飼い主となる(どこにも貰われなければ、そのまま飼ってくれると言う)明美さんの家にお届けする。 明美さんの家には、既に3匹の先住猫と、今回の15匹SOSのフィズとザビエルがいる。但しフィズ・ザビは、3月111日には九州へと旅立つのだ。束の間の親子同居。 そして明美さんは、一時7匹のお母さんとなる。凄い・・・ 九州の里親さんは、フィズを貰うと決めて下さっただけでなく、フィズの子供達全ての行く末までを気遣って下さっている。フィズがたくさんの子供のお母さんである事を、ちゃんと受け止めてくれているのだ。有り難い。私より若い女性なのに(えーっと、松田聖子とタメだそうです)、私よりも懐が深い。 それでは、そろそろ出掛けるとするか。 明美さん、間もなくもうひとりのタローが行きますよ!晴れて『トリプル・タロー』の結成ですね(笑)。続きはまた夜に書こう。 ・・・そして夜。夜は眠い。 実は今日は、大仕事が2つ完了したのだ。ひとつはポッホ達の移動。もうひとつは、鈴木さんに預かって頂いていたルネ・ノアの里子に行く日だったのだ。 ルネ・ノアは、元々の保護をした大崎さんが鈴木さん母子と共に、金沢区の里親さんの家までお届けしてくれた。 アメリカ在住の時にアニマル・シェルターから貰い受けたという先住猫が1匹いるご夫婦。ルネ・ノアが兄妹で一緒に・・・という当初からの念願通りに、尚且つ素晴らしい方たちと巡り会えて、関係者一同で喜び合っている。 あちこちに掲載もして頂いていた。改めてまた個別にお礼に伺うつもりですが、ここでもお礼申上げます。有り難うございました。 そしてポッポ太郎は新しいお家で早速、どんな猫もするように探検して回った。気の小さいジュリナは、自分でキャリーを出たもののもピアノの後ろに隠れてしまった。が、隙間からずーっとこちらを観察している。 ポッポも入らせてみたし、明美さんの超ハンサム息子のリュウ君が入って行って、ご飯を置いてあげてくれた。気が済むまでは、そこで隠れていなさい。 直に馴れてくれると思う。何たって明美さんちの先住猫のニャンタローはもの凄く気が好いし、ショータローは大人しくておっとりしているし、リュウ君は明美さんを良く手伝って猫たちのトイレの始末やご飯もあげてくれるし、明美さんは全てに前向きな明るい人だから。 あみちゃんだけは、大きなポッポが怖くて威嚇していたけれど、いずれは害のない気の弱い奴だということが解かってくれるだろう。 鶴見に戻ってエサやりをしていたら、なんとハナクソがトットコ出て来た。もう薄暗くて良くは撮れなかったものの、あの独特のハナクソはしっかり写っていた。
そして、その後で鈴木さんの家に回って、大崎さんを連れて我が家まで来た。 ミュウたちとは初対面なのだ。ゴマも隠れてしまう事なく、いっぱい撫でて貰ったし、手作りの首輪を1匹ずつ頂いてしまった。 これは、実は商品なのだ。たまちゃん印の手作り首輪。とてもセンスの良いものなので、追々紹介していこうと思っている。乞うご期待。 またもやバタバタと過ごした日曜日ではあったが、少しホッとした。 ルネ・ノアもポッポ達も今夜は不安かも知れないけど、もう移動はないんだからね。良い子にして可愛がられてね。 2001年2月26日
どうも簡単には春にはならないらしい。人生も同じだ。なんちゃって。 しかし必ず、死に絶えていたかのような固い枝に新たな芽吹きが毎年見られて、それを発見するたびに『再生』という言葉を思い浮かべる。どんな言葉よりも、勇気と希望を与えられる瞬間だ。 家猫から仔猫が産まれて、その仔猫を保健所に持っていくと言う親元の高校生からの里親募集の掲載依頼を受けた。 まだ生後3日だという。母猫と離せる時期ではないから何とか2ヶ月近くは思い留まって貰えるように親を説得するように、そして母猫は確実に不妊手術をさせて欲しいとお願いした上で、募集掲載を済ませた。 しかし虚しさが残る。私が全ての可哀想な猫を助けられる訳ではない。それは解かり過ぎるほど解かっている事だ。 しかし人間の都合で消されようとしている命がある事を知った時、この場合は助けてこの場合は助けられないという選別をしなければならないのは、何とも苦しい。 高校生の男の子の心の状態も気になる。親と正面から向き合って解決出来るよう、強くあって欲しい。今出来る事は、そう願う事だけだ。 ポッポやジュリナは、昨夜はどうしていただろう?明美さんとリュウ君は、しばらく気が休まらないのではないだろうか・・・。でも、リュウ君は本当に嬉しそうに世話を焼いてくれていた。明美さんの笑顔も、私の心を軽くしてくれた。 色んな思いが浮かんでは自ら消し(考えていたら眠れない)、眠りに就いたら夢を見た。 私は実家のキッチンにいる。冷蔵庫の中を探して、これから父親の為に食事を作ろうとしている。 しかし冷蔵庫の中には、使えそうな食材が何一つ見あたらない。下らないものばかり入っている。母親が聞いたら「失礼な!」と怒りそうだが、夢なのだから仕方ない。 大半は忘れてしまったけれど、冷蔵庫を開けて中を覗き込んでいる感覚が、まだ実感として甦る。いやしい?そうじゃない、何だかとても焦る夢なのだ。これはこれで。食事の支度が義務となって重圧感があるからだ・・・等と分析しないで欲しい。 最近やたらと実家の夢を見ている。父親の運転する車の中にいて、曲がりくねった断崖の道をスピードを出したまま走っていて、とても怖い・・・という夢も良く見る。 あっ!と思ったら、案の定、カーブを曲がりきれずに道から飛び出して目が醒める。 カズエちゃん、大部追いつめられているな・・・と解釈しないで欲しい。もし仮にそうだとしても、大した事ではない。疲れは随時休養によって癒され、心の細胞も再生されている。こうちゃんがいて、友人がいる。仕事もある。猫もいる。新車もある。幸せなものだ。 さて、お待ちかね「ゴマちゃんのエプロン姿」です。可愛いでしょう?ちょっと緊張してしまいましたが、パパに抱っこされたら落ち着きました。パジャマ姿のこうちゃんの綺麗な手も写っています。 2001年2月27日
今日は会社を出たのが既に21時で、しかも空いているはずの道が大変な渋滞だった。しびれを切らして脇道に逃げたら、工事中で大変な回り道をさせられた。くそー! 帰宅したら22時。慌てて晩ご飯を作り、一瞬で食べたがもう23時。焦っても仕方ない。こういう日もあるさ。 今日は、また猫たちの移動があった。一時預かりを引き受けてくれた仲間が、引き取りに遠路はるばる来てくれた。私は昼休みに会って、後の事をお願いして別れた。 前の預かり先からの引き取りも兼ねていたので、飼い主も同伴する。めまぐるしい動きがあるものの、里親さんはまだこれから探さなければいけないのだ。道のりはまだ長い。 今日も別件で里親募集の依頼が届いている。人間の都合で、住む家がなくなる危機に瀕している猫たちが多い。短い猫の一生を、何とか幸せに過ごさせてやって貰えないものだろうか?辛い気分の日が続く。 おめでたい事もひとつ。ハナクソの5匹の仔猫の中でも一番チビで臆病だったニシムラ椋が、今週末やっと去勢手術する事になった。大人になって、男じゃなくなる。奇しくも桃の節句に。 その日は、お迎えに行った後で、ニシムラも交えて雛祭りを祝おうと思う。ゴマの娘チッチの飼い主・真紀ちゃんも来る予定だ。ご馳走を作ろう。はちきれる程食べよう。食べてさえいれば、この世は極楽。 ニシムラと久し振りで話したら、勢いPCの話題となり、より良いスペックのPCを作る話が出た。私が食指を動かしたら「インプレッサを買ったのだからPCはガマンしましょう」と叱られた。姐さんを叱るとは生意気な奴だ。雛祭りには血祭りにあげてやろう。 奥歯が浮いたような感じの痛さがある。虫歯ではない。疲れると、こういう事がよくあるのだ。今夜は早く寝ようっと。 ミュウにエプロンをさせてみた。嫌がりもせず、落ち着いたものだ。エプロンが小さく見えるのは、気のせい?あんまり似合わないような気もする。身体が立派過ぎるのだ。 2001年2月28日
車の中で今までのカセットテープが聴けなくなったものだから、仕方なしにCDを持ち出す。 今朝はどれを聴きながら行こうかと思ったが、昨日アカのヨウコちゃんに借りたばかりのドアーズ(懐かしの)にした。この前まではTレックスもテープで聴いていた。シカゴも聴いた。 シカゴはテリー・キャスの声が好きだったのだが、随分前(私が大学1年生の時)に死んでしまった。それ以来、新曲は殆ど聴かない。 マーク・ボランも死んだ。ジム・モリソンも死んだ。次はミック・ジャガーかな?(冗談冗談、うんと長生きして欲しい) 今どきの季節が旬というCMがある。大学予備校のCM然り、「タンスにゴン人形用」然り(お雛様は既に飾っているものらしいから、仕舞う時に使えと言っているのだろう)・・・ 週末には雛祭りにかこつけてお客をもてなすので、桃の花でも買って今年も丸雛を出さなくちゃ。(「丸雛」については、『お気に入りのモノ』で見てね!) かおるちゃんちのマロちゃんが、大部弱ってしまったらしい。マロちゃん頑張れ。かおるちゃんは、マロちゃんと一緒に今年も桜を見るのを楽しみにしているんだからね。 そしてMEGUMIさんちのあの小さい小さいパールちゃんが、生理になってプルート君が野生に戻っている(笑)らしい。これも春の気配か? かく言う私も生理中なのだが(そういう事を平気で言うか?)、こうちゃんは相変わらず文明人である。 今日は春一番も吹いて、明日は雨になるようだ。一雨毎に春に近づく。桜が咲くのが待ち遠しい。 ともあれ、明日からは3月だ。あっ!と言う間もないような、このふた月だった事よ。 |
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