ジーコ

いつもミュウと

May.25,2001

今日仕事で相鉄いずみ野線「弥生台」駅周辺の地図を描いていて、駅前の徒歩1分圏に個人の住宅がいっぱいある事に気付いた。同じ横浜市内でも、ここまで来れば駅前に家が持てるのかな・・・とふと思った。でもどのみち私には関係ない話だ(涙)。


舅の痴呆がますますひどくなって来ている。

昨日はしきりに「そろそろ家に帰る」と言っては責任者と話をするのだときかない。何度も2階にやって来ては、対処にとても時間がかかる。一旦納得しても、また同じ妄想を繰り返す。

姑はいつもいつも子供をあやすようには接する事が出来ないようだ。「責任者なんていやしませんよ。」「そんな人がいるなら連れて来て頂戴よ。」そういう対応をするから、その都度2階に上がって来る。

よし。私が責任者となって、家に帰る許可を与えようじゃないの。「わかりました。明日帰りましょうね。」そう言ってみよう。


昼休みに、今日引き取りに行く仔猫の為にキャリーケースを買いに行った。

道中、近くの駐車場傍に痩せた茶トラが1匹いた。お腹がペッシャンコで、助けを求めるような目をして電柱に頭をすりつけていた。キャリーバツグを買うついでに猫缶を求めて急いで戻って来たのだが、もう姿が見えなかった。まだ若い猫だ。こんな場所にもいるんだ・・・と思って、胸が痛む。隠れ場所など(人間の目には)全くない、車の通りも多い道だ。

気まぐれでエサなどやるのは良くないが、あまりに哀れで無視しているのが辛い。継続的にエサをやろうとするとなかなかに大変だし、もう少し調べなければ捕獲も出来ない。あとで又行ってみたが、あたりには姿が見えなかった。マンションと駐車場、ビルばかりである。どこで生きているのだろう?


そして夕方、仕事を一時抜けて、里親さんと待ち合わせて獣医の元に仔猫を迎えに行った。既にこれまでのやりとりの結果、差し上げる事に決めていた方である。スラリとした長身の若い女性で、友達と一緒に迎えに来てくれていた。

お婆ちゃんの先住猫がいるのだが、仔猫に怯えてストレスになるのではないかと少し心配だ。

アインもようやく涙目も治まり、ジャムと鉢合わせしても怯えなくなったが、最初はやはり多少の摩擦はあるものだから。


茶白君はこうして、保土ヶ谷に里子に行った。直ぐに様子を知らせて頂けるというので、楽しみに待っているところだ。

駅で見送り、私は職場に戻る。明日の土曜日は休みたいので、残った仕事を片付けて気持ち良く休もうと思った。しかし本当のところは、帰る間際に持って来られた仕事を「これは今やった方が良いんですか?」と聞いたら「出来れば・・・・」と答えられてしまったし、そうなる事は目に見えていたのだ。就業時間内にチェックすれば良いものを担当はずーっと打ち合わせしていたので、絶対にこういう展開になると思っていたのだ。ちっ!


これであと4匹のうち1匹だけが残っている。

残った白黒くんは自分の兄弟だけ連れて行かれる様子を見て、ひどく鳴いていた。可哀想に・・・。出来るだけ早く迎えに来てあげるからね!と約束して、後ろ髪ひかれつつ帰って来たのだが、そんな事よりももっとショックな事があった。

獣医の飼い猫のうち2匹が仔猫を産んでいたのだ。全部で多分7匹・・・去年の年末に必死になってやっとの思いで最後の子を里子に出してあげたあのキジトラのメス猫が、また5匹も産んでいた。

何度も何度も「手術してあげて下さいよ!」と言っているのに、あのゴリライモ獣医は聞かない。それなら面倒見られないわ!とケツをまくっても構わないのだが、そうすると、通りがかりの人に名前も聞かずにその場でホイホイ渡してしまう人だ。行く末なんか気にも留めないのだろう。

こんな獣医がいる事が信じられない。

一人の里親さんを探すのに、どれだけ苦労しているのか知らないで「でも、こういう風に欲しいって言う人もいるから・・・」と笑っているこのカバおやじは、私が口を酸っぱくして言い続けても聞いていないのだ。

金にならない手術など面倒臭くてしないのか?だったら金を払うから手術してくれ!と言おうか・・・。

何だか絶望的なような虚しいような気分で帰宅する。こうちゃんにその話をすると、怒っていた。だけど、あの獣医のようないい加減な男には、あまりしつこく言っても心を閉ざしてしまうだけだと思う。厭な事は聞きたくないのだ。

そのくせ特別養護老人ムホームに人懐こい動物を連れて行く「アニマルセラピー」のボランティアに協力していて、私にも講習を受けろと何度も誘う。

よほど「センセイ、私はセンセイの無責任な行動の尻拭いの為に忙しくて、ボケ老人の為に割く時間もなければ、大事な猫を見ず知らずのボケ老人の為にストレスを与えるような事をするつもりはありません!」と言ってやりたい。見ず知らずどころか、知っているボケ老人にだって可愛い弱い我が子を乱暴に抱かれたりするのは厭なのだ。

猫には優しくとも、我が儘な年寄りには厳しいのだ。仕方ない。誰にでも得手不得手はあるさ。


長野や新潟からも、里親候補の方が名乗りを挙げて下さっている。何度もやりとりをして、その方々の人柄も私の考えも充分に伝え合っていく。いつもの事だが、結局は人間関係をきちんと作ってから里親さんになって貰いたいのだ。

そして、その後もずっとお付き合いして行く。里親さん達は私の子供だと思っているから。(う〜ん、だけど最近はオジサンもいるなあ(笑)・・・)

そして里親募集を掲載してあげた方たちからも、嬉しい便りが色々と届く。いっぱい依頼が届いている時は、とても悲しい気分で憂鬱なのだが、いざ里子に行けましたという便りやその後の近況が届いたり、参加サイトにも写真を送って頂けると、これはご褒美かしら?と思うほどに嬉しい。

里親さんではなくても、猫の健康相談や《アクビ》や《ベロ出し》写真が届くと、週末が待ちきれずにコーナーアップしてしまう。昨日アップした「ナナオちゃん」の《アクビ》写真なんか、もう絶品!たとえ寝不足になろうと、楽しい事もしなくちゃね。ご褒美、ご褒美・・・!


夕飯の支度をしていたら、水切りしたベビーリーフをテーブルに置いていたものを、ジャムが凄く興味を示して2枚も食べてしまった。夢中でおもちゃにしながら、それでもちゃんと残さず食べていた。どうなっているのだろう?猫草代わりに、味付けしていない葉っぱくらい食べさせても良いかな。


今夜もジーコはミュウと寄り添っている。こうちゃんがミュウを撫でていたら、ジーコが割り込んでしまった。仲良しだねえ、あんた達親子は。大っきくても天使だね。


inserted by FC2 system