福ちゃん２態

Jun. 8,2001
窓辺でくつろぐ
ハナクソそっくり

昨日のように夕立にならなくて良かった。だって今日は、獣医のところの２匹が里子に行く日なのだもの。待ち合わせの時刻ギリギリまでかかって仕事を進めて、５分前に会社を飛び出す。今日は、ご主人が一人でいらした。真新しいキャリーバッグを手に、「何が必要か良く判らなくて、爪研ぎも２〜３種類揃えちゃいましたよ。」と笑う。キジトラ白のオスとキジトラのメスという組み合わせで引き取って頂いた。クルマでお送りする間、とても好い子で大人しくしていた。晩ご飯を済ませていたらしいので、眠ってしまったようだ。

実は、獣医のところに電話して来た人に、今日既に１匹は貰われていた。どこの方ですか？と尋いても、ハッキリとは聞いていないようだ。これだよ！そりゃあ獣医の家の猫ではあるけれど、貰われて先くらいしっかりと聞いて欲しくて、住所と名前を書き込む用紙を作って置いて来てあるのに。この獣医を帰る事は出来ないかも知れないが、一応は言うべき事を言っておく。避妊して下さい・・・と言うと、とんでもない！とでも言うような口調で、こういう良い仔猫が生まれるから・・・と全く取り合わない。遠くに里子にです場合は、費用だって人手だってかかるんですよ・・・と少しイヤミを言ってみる。しかし、それならばこの近所で（欲しい人が）いるから・・・と全く反省の色なし。それなら里親を探して欲しい等と連絡して来るなと言いたいのをこらえる。そもそもハッキリ言わないズルイ男である。いつも電話して来ては「また仔猫がいるんで、また写真でも撮りに来て貰って・・・」としか言わない。それを先回りして意図を酌み、進んで里親探しをする私はバカなのだろうか？しかし、ともあれ頑張って里親さんを探してやりたい。仔猫の為に。

今日の里親さんは、ご夫婦ともに穏やかな方で、きっとのびのびと良い子に育ってくれるだろうと思う。「優しい子に育って欲しいなあ・・・」と言っていた里親さんの言葉が心に残る。

大阪の池田小学校での惨劇で、ＴＶのニュースはもちきりだ。精神に障害があるという事で、またも責任能力なしと判断されてしまうのだろうか？以前にも繰り返し事件を起こしているのに、結局は野放しでいる危険人物・・・・・こういう人間にも人権があるという法律は、随分と不自由だなあと思う。殺された人間は、殺され損。そういうケースがあまりにも多いではないか。子供を殺された親御さんの心を思うと、何ともやりきれない。

さて、今日の写真は「福ちゃん」である。ハナクソの娘、椋ちゃんのお姉ちゃんだ。何と６`にも成長して、他のどの兄弟よりも大きくなってしまった。お父さんに溺愛され、お母さんにべったりで、女王様のようにわがまま一杯らしい。良かったね、福ちゃん。

今日の昼に外に出た時、偶然に路地裏でハナクソを見た。駐車場まで急いで、クルマのトランクからドライとカンヅメを持って来て置いてやると、こっちを気にしながら「ダルマさんが転んだ」をしているような感じで立ち止まってはこっちを見て、少し進んでは立ち止まるというのを繰り返し、やっとエサの場所までたどり着いた。私はアカのヨウコちゃんと一緒にいて、安心して食べに来てくれるようにさっさと立ち去ったのだが、フェンスをぐるりと回って立ち去る私達の方を、いつまでも「ダルマさんが転んだ」をして見ていた。夜は夜で、いつもの場所にエサを置くのではあるが、昼間に会えた嬉しさで、ついあげてしまった。昨日はあの大雨だったから食べには来られまいと、エサをやらなかった事でもあるし。

福ちゃんの人間のお母さんは、先日代理で買ってさしあげた捕獲器で近所の野良猫を捕獲し、ご近所の家で仔猫共々保護してくれている。里親募集を始める事になったので、今夜はその更新もあるし、また長い夜の始まりだ。今２３時５分前。少しずつ更新して、ひとつずつアップして行く。他の募集も届いているので、どんどん募集猫が増えるばかりだ。どの子も、どうか幸せになって欲しい。生まれて来た無垢な存在から、いかなる苦しみをも遠ざけて下さい。神様。


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