ジャム

ミュウが好き

Jun.15,2001
ひとつの座布団で
見守られて・・・

流石に梅雨だ。昨日も今日も一日中降っている。しかも肌寒い。毎年繰り返される季節の移ろい。そんなものにしみじみとするのは、中年になった証拠だろうか。いや、年齢ではない。今から10年ほど前にもこういう心境の事があった。冬の長さを感じ、春に生き物が蘇生する事に感動した。固い枯れ枝に新芽が吹き、虫たちが動き出す事に目を見張った。一般的な事ではないかも知れないが、私の場合は精神的に辛い時こそ自然の営みに目が行く。今、何が辛いのかは別として(それは問題ではない)、心に染みる雨であり緑が濃くなって行く風景である。

昨日は遅くまでミュウが咳き込んでいた。ミュウは慢性の肺炎である。プロポリス入りのフードで大部状態が良いような気がしていたのだが、こういう季節には堪えるのだろうか。スポイトでプロポリスを飲ませたり、プロポリスを分けて戴いている方からミュウちゃんへ・・・と戴いた、プロポリス入りのハチミツを強引に舐めさせたりして様子を見ていた。やっと寝息を立ててくれた時には、こうちゃんも私もホッとして力が抜けた。

咳き込んでいるミュウに、ジャムが無邪気に飛びかかるのには困った。遊び足りないのだろうと、おもちゃで走らせる。いつまでも疲れを知らないで暴れるジャム。よほど心肺機能が良いのか、あまり鼓動も早くならない。追いかけるのも大好きだから、アインが目を覚ます気配にも喜んで飛びかかる。アインも情けない事に怯えてしまって、抱き上げても泣いて落ち着かない。なだめるのに、しばらく手間取った。ゴマもジーコも、あまりしつこくされると最後には逃げ出す。幾ら気の好いうちの連中でも、仔猫のパワーにはついて行けないのだ。仔猫には仔猫。改めてそう感じた夜だった。

しかし、ジャムは決して爪も立てないし、強く噛んだりもしない。本当にお利口さんなのだ。それだけに不憫である。遊ぶのが仔猫の仕事なのだから、充分に遊ばせてやりたい。年寄りは寝てばかりだしね。

さて、明日お会いするはずだった里親さん候補のご家族は、下のお子さんが発熱の為に延期となってしまった。そろそろチロちゃんの赤ちゃんたちは自力でオシッコも出来るようになっていると言うし、標準よりも成長も早いと言うし、そろそろ離乳に向けてれいさんが頑張っている。チロちゃん、安心してね。必ず仔猫たちを幸せにするから。


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