ジーコ

しみじみ

Jul. 2,2001

里親募集のコーナーを持っていると本当に色んなケースがあって、頭を抱えてしまう事が増えて来た。保護したものの家には絶対に置けませんというケース(絶対なんてあるのだろうか?)、子供がアレルギーなのでこのままでは保健所に連れて行くしかないと言うケース(アレルゲンが猫だけなんてケースがそうそうあるのだろうか?そして保健所なんてどうして思いつくのだろう?)・・・他にも家の猫が産んだケースや簡単に「誰か助けて下さい」というケース・・・命を救うという事は確かに難しい、安直に出来るものではない事は判る。だからこそ、じっくり自分たちの力と向き合って最大限度まで努力してみて欲しい。

1件ずつケースが異なるから、掲載するまでのやりとりも様々である。突っ込んで質問したらそれっきりというケースもある。が「里親さん募集します!」「はいはい、了解!」とはいかないのだ。募集に至る事情は、読者の方の納得のいくものであって欲しい。読者以前に、私も納得がいかなければ掲載出来ない。どんな広告だろうが有料で載せる媒体ではないのだ。里親活動にしても、みんなが善意で、みんなが努力しているものでありたい。

サンちゃんに続き、SOSのコーナーのミーヤちゃんも去勢手術を済ませて貰ったようだ。保護者の方は、コウメちゃん・コハルちゃん亡き後も、たった一人で頑張ってミーヤちゃんに精一杯の事をしてくれている。頭が下がる思いだ。一度も会った事はないのだが、同じ志を持つ仲間なのだと感じる。そういう保護主もたくさんいるのも事実だ。だから励まされ、勇気を与えられここまで来たが、改めて自分の無力を感じる局面が多い。私がいずれにも深入りし過ぎるのだろうが、そうせずにはいられないのだから仕方ない。どのみち迷いの多い人生である。しかし迷いのない傲慢な人間にはなりたくない。そして人を簡単に非難出来るような人間にも。

TVがどのチャンネルもつまらないので、今夜は夕飯時にビデオを見ていた。映画が観たい。しばらく遠ざかっていたから、映画三昧の日々を送りたい。私自身が渇望しているのが判る。もう少し潤う為の余裕を持たなくちゃ。

ジーコは私に甘えながら、尻尾だけでジャムを遊ばせる事も覚えてきた。ゴマが加わった時には、ゴマはもう大きかったから、ジーコはやっぱり赤ちゃん気分が抜けていなかった。ジャムのお陰で、少し抵抗力というか自信がついたのかな?しかしジャムがあまりしつこいと、結局一声鳴いて逃げ出してしまうのだが。そういう時の悲しそうな目が、如何にもジーコらしい。アカが悲しそうでなくなった今、憂い顔はジーコだけか?

ジャムの水遊びは、激しさを増している。今日は遂に、片足を完全に水没させて、もう一歩あの足で水を掻き出していた。ビショビショのまま駆けて来る。困ったお嬢さんだ。


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