ミュウ

ベロ出ちゃって・・・

Jul.18,2001

少子化と共に高齢化も進んだ世の中では、ますます老人介護の問題は大きくなっている。介護年金など成立したところで、問題の殆どは取り残されている。しかし老人問題だけではない。障害者であれ、被災者であれ、あるいは野良猫であれ、弱者に対する行政の対応は極めて貧しいのが現実だ。しかし嘆いてばかりはいられない。

現状で入れられる施設がないとしたら、せめて1週間でも舅と姑を離してついでに我々も解放されたいと思い義姉に相談を持ちかけるが、考えておく・・・というのが精一杯の返答ようだ。粗末な施設には入れたくない、しかし犠牲は払えないというのでは勝手というものだ。もう一人義姉がいるのだが、こちらはアメリカに永住していてアテには出来ない。それどころか電話一本寄越さない。こんなものか。珍しくもない事なのだろうな。しかし私も妹に実家の両親の事は任せっきりだが、電話くらいはしているぞ。困ってもいない親ではあるが、お小遣いだって送るぞ。

色んな人が、自宅での介護には限界があります・・・と優しい言葉を掛けてくれる。きっとそうだろうと思う。去年の段階でも限界だと思った。だけど1年何とか過ぎた。今年ももはやこれまで・・・と思った。しかし又もや限界を先送りにしている。そうこうしているうちに、我々もどんどん年をとっていく。

年をとるのは猫たちも同様で、少しずつ少しずつ色んなところにガタが来る。今日はミュウの咳が再発した。もう少し様子を見るが、先生の勧めるステロイド注射を常備しようかと考えている。辛い。自分も使って副作用の大きいと実感しているステロイドを、可愛いミュウに使うのは厭だ。しかし咳が続くと心臓に負担が大きいらしい。見極めが難しいところだ。

今は寝ているミュウのお尻に寄り添うように、ジャムとゴマが並んで眠っている。みんなミュウが好きなのだ。多少叩かれても噛まれてもへっちゃらで、どつしりと構えているミュウ。もちろんジーコはミュウが一番好きだし、ミュウはみんなのお父さんだ。我が家の猫たちの平和は、ミュウのお陰で保たれていると言って良いだろう。有難う、ミュウちゃん。元気でいてね。

追記:
SUNちゃんのお母さんからは毎日のようにメールを戴いて様子を知らせて戴いているのだが、SUNちゃんのコーナーがなかなか出来上がらないので、今日のお便りの中でとても心に残った一節だけ、ここでご紹介させて戴きたいと思う。ちょっと泣けました。


SUNちゃんはよくお気に入りの窓際から外を眺めています。
きっとSUNちゃんの目には慶応の構内で
お母さんと見ていた風景が写っているんでしょうね。


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