ミュウ
変な顔で寝る

Jul.26,2001

ジャムは誰がトイレに入っても邪魔をする。落ち着いてウンコしたいだろうに、外からジャムがちょっかいを出すので大変迷惑そうだ。何でも遊びの対象になるのが仔猫だが、ジャムの場合は特に凄まじい。我が家のカーテンは遂に穴が開いた。よじ登るだけでは飽きたらず、噛みついてぶら下がって見せてくれる。しかも怒っている。洗濯物相手に怒ったり、キッチンの水道の水相手に怒ったり、忙しい奴だ。

しかしミュウともなると、ジャムに邪魔された位ではびくともしない。相変わらずどっかりと寝ている。寝たままちょいちょいと手で遊んでやる。少しくらい噛みつかれようがキックされようが平気らしい。平気と言えば、昨日のカミナリも平気だったそうだ。アインも平然としていたらしい。ジーコは耳が反って緊張を見せていたけれど、ジャムは最初だけびっくりして、実害がない事が判って来ると「なーんだ!」と言うようにひっくり返って、眠ってしまったと言う。大変だったのはゴマだ。カミナリが聞こえる間中、ずっと走り回ったりソワソワしていたと言う。よほど怖かったのだろう。

ゴマだけは外の世界を知っている。一度や二度はか雷雨にも遭っていただろうし、出産は土砂降りの雨の中だった。わずか2ヶ月ほどの野良猫暮らしだとは思うが、相当に怖い思いをしたのだろうと想像する。ごめんね、どうせ家に連れて帰る事になったのだから、最初に見てすり寄って来た時にすぐ連れ帰ってあげていたら良かったのにね。あの時には「とても無理だ」と思っていた事が、今となっては可能になっている。自分にやたらと限界を作るのは間違いなのか、やむを得ない自己防衛なのか・・・ともあれ、7匹のかあたんがゴマを見て「こんな子がお外にいたなんてねぇ・・・」としきりに感心してくれていたのを思い出す。そう、私が自慢するだけの事はあってとても綺麗だと誉めてくれたのだった。もう一生、怖い思いはさせたくない。ずっと安心して眠らせてあげたい。だけどかゆみ止めのクスリを塗った途端にどこで寝ていてもすっ飛んできて舐めまくるのだけはやめなさい。

明日は遂に階段の下にドアが付く日だ。何と待ち遠しかった事か。「歩行困難」と診断された人が、どうして毎夜毎夜階段を昇って来られるのか不思議で仕方ないが、都合の悪い事は出来ないフリをするものなのかも知れないし、日々のやりとりを聞いていると「これはどうやらふざけているに違いない」と確信する局面が多々ある。あまり演技が過ぎると、本当に大変な時に信じて貰えないハメになるぞ、いいのか?世界の果てに行かねばならぬと言っても、「じゃあ歩いて行きなさい」と私も言っちゃうぞ。

その舅は、一昨日はテーブルの上の小型扇風機を落として壊した。コードが床に這っているのは実際危ないので、今度は背の高い扇風機をコンセントの近くに置いた。姑が「今度は足に引っ掛けないでよ!」と言うと「引っ掛けやせん。引っ掛けてくれと頼まれても引っ掛けない。」といつもの言い草を言い「そういう言い方をしないの!」と怒られて、からかってやった満足感かニヤニヤしていた。これが痴呆老人か?世の中の痴呆老人て、こんなの?(まあ、うちは痴呆だけという訳ではないのだけれど・・・)まあ憎たらしい・・・!と感じるのは、私が寛容でないせいなのか?


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