ゴマ
ジャムに添い寝

Aug.21,2001

台風11号は今夕、紀伊半島の串本あたりに上陸したらしい。上陸は随分久りだと言う事だ。以前埼玉の大宮に半年間ほど住んでいた時に、真上を台風が通過した。凄い風雨で、煙草が切れてしまっていたのに買いに出られず大変に難儀した。締めきり直前の徹夜明けだった為、買い置きの煙草を後先構わず吸い尽くしてしまっていたのだ。情けない気分でシケモクも吸い、ようやく台風の目に入った晴れ間に買いに走ったっけ。確か11年くらい前の事だ。一人暮らしの広いマンション・・・猫はまだミュウとアインがそれぞれ生後半年くらいの時だった。

不謹慎かも知れないが、台風や雷が好きだ。非日常的な事には、誰でも多かれ少なかれ胸が躍るのではないだろうか?お祭りや花火、大晦日や初日の出、雪国でもない地方での大雪・・・何だか特別な感じがする事というのは、幼児性かも知れないがワクワクするものだ。かと言って、どういう時であれ特別な事をしなくなって久しいのだが。元旦の朝から洗濯をし、台風だろうが仕事に行く。大雪ともなれば忌々しさで舌打ちしたくなる。仕事だと何であれエクスキューズ出来ない。そういう日常の中で、何かしらざわついた空気にちょっとだけ興奮するだけだ。子供の頃は、もっと楽しんでいたような気もするが、今では一年中同じような気分の中で、ほんの小さな非日常を享受するだけだ。平和と言えば平和である。

そんな平和の中、晩ご飯は肉ニラ炒め。もやしとえのきを加えると美味しい。肉は醤油と酒で下味をつけてから、卵の白身と片栗粉で良く揉んでおく。こうすると柔らかく仕上がるし、仕上がりの料理全体にうっすらあるかなしかのとトロミが付いて味が絡むのだ。昨夜食べ過ぎて苦しかったので、今夜は味噌汁をやめた。あとはぬか漬けとイカの煮物。これでも満腹だ。

《Catpeople Net Magazine》の裕美子さんの保護してくれている仔猫が、エイズキャリアだと判った。おまけに鼻気管炎を患ってており、角膜炎も起こしているという。シラミの卵もいっぱいだとか・・・。裕美子さんはゴマの末娘・モンちゃんの里親さんでもある。その後2匹の保護猫を我が子とし、犬もいれば鳥も2羽保護している優しい人だ。おニャアニャンといい、結局いっぱい抱えている人で懐の深い人が、新たにまた預かりを引き受けてしまう傾向にある。おニャアニャンが預かっている「くるちゃん」の育児日記、そして裕美子さんのメールをご参照下さい。 更には、月光仮面も保護猫を預かる模様だ。ここも犬といい猫といい、大きなのがいっぱい居るのだ。しかし放ってはおけない人が、結局手を差し伸べてしまう。ぼちぼちと里親さん決定の報告も届いてはいるが、それでもまだたくさん里子に行けないまま残っているのだ。だけど頑張れ。

ゴマはジャムがあまりに凶暴なので、遂に叩いて教育し始めた。しかしそんな事で大人しくなるジャムではない。ゴマに抱えられて舐められて、やっと少し落ち着いたのか、並んで眠っている。寝て居る時は、本当に天使のようだ。柔らかいお腹に頬ずりすると、眠っているのにゴロゴロと甘えた音を出す。うう〜んと手足を伸ばして寝返りを打つ。一番小さいのに、少しも緊張したところがない。安心しきって、どこででもど真ん中でお腹を見せて眠る。この可愛らしさだもの、みんな負けちゃうよ。

舅とはショートステイから戻り、姑は義姉たちと軽井沢から帰って来た。また「日常」の再開だ。しかも申し込んであった泉区の施設からは、舅はお断りをされてしまった。理由は「精神科の専門病院での入院になさった方が良いでしょう。」との事。精神科の病院では、老人ケア専門の施設でないと駄目だと言うし、これじゃたらい回しだ。振り出しに戻る。


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