シャルちゃん

Sep. 1,2001

あきれたジャム!今朝までは悪魔ぶりを発揮していたのに、お客さんが来ると途端に良い子になる。内弁慶も甚だしい。

今日は『しろねこ』さんが、シャルちゃんを連れて遊びに来てくれた。シャルちゃんはかつて里親募集していた仔猫であるが、幸せな事に保護主のしろねこさんの娘になったラッキーガールだ。キャリーから出そうとした時には、ジャムと同じ位だな・・・と感じたのだが、実際に並んで見たらジャムの方がずっと顔も大きく、身体もデブだった。毎日「ジャムの顔は小さいねえ・・・」と言い続けて来たのに、シャルちゃんはもっともっとスリムで小さく、なが〜い尻尾の持ち主だった。きっとジャムと追いかけっこして遊ぶだろうと予想していたのだが、どうしてどうして・・・ジャムは自分より小さいシャルちゃんを怖がって、TVの上に乗ったきり降りて来ない。鳴き声ひとつ出さない。どうなっておるのだ?!

シャルちゃんは大きな猫たちを見て回って、それから家中を探索していた。ちょっと恐いけど、興味津々という感じだ。トイレも使ったし、出窓にも行った。押入にも入ったし、キイボードの上でもくつろいだね。帰る頃にはすっかり慣れて(?)ジーコ王子の定位置であるソファの上で足を投げ出して落ち着いていた。「うちの子になるかい?」と、一応尋いてみた。しかし、お母さんがトイレに立つと後を目で追うし、私が抱っこすると悲しそうに鳴かれてしまった。やはりお母さんがいいか・・・当然だけど。

しろねこさんは素敵なお土産を持って来てくれた。それは手作りのスコーン生地。パスタとサラダで遅いランチを食べてから、お手製のスコーンをオーブンで焼く。その間に、パスタで使った生クリームの残りをホイップまでさせてしまった。スコーンにはサクランボのジャム(猫ではないジャムである)と生クリームを添え、こうちゃんが紅茶を淹れてくれる。紅茶は、みきこのご主人しんちゃんのお土産のローズティーだ。忙しぶってがさつな私に比べて、こうちゃんは丁寧に紅茶を淹れる。こうちゃんがこうちゃ・・・失礼しました。失礼ついでに、しんちゃんに新茶・・・なんてのは如何?(お寒い事で、どうもスミマセン。)

しろねこさんのお嬢さんのお墨付きのスコーンは、さっくりとした食感で素敵な味がした。焼きたてのスコーンがこんなに美味しいとは知らず、幸せな気分でティータイムを過ごした。スコーンは林望のエッセイに作り方が載っていたのを読んで、いつか作ろうかと思いつつ、飯3合の日々では無縁のゆとりだった。また来て作ってね〜、しろねこさん。

しろねこさんのお土産には、写真もたくさんあった。シャルちゃんとお兄ちゃんのりっぷる君、そして品の良い綺麗なお嬢さんの写真・・・ススライドショーで楽しんで、たくさんお喋りして過ごした。初めて会ったのに、大きな娘を持つお母さんには見えないくらいに可愛いしろねこさんは、高校時代の後輩に出会ったような懐かしい気安さで接してしまった。丙午のオンナだと言うが、なるほどピンピン跳ねている活きの良さがある。メイちゃんのお母さんの淳子さんもこうかなあ?と思いながら、丙午もなかなか良いじゃないかと感じていた。このお二人からは相談を受けていたかのようでいて、実は私が色々と学ぶ事があったのだ。

昨夜は大阪のJellyさんとも電話で話す。泰佑ちゃんが亡くなった後は、4匹の猫たちの虫を落とすのに苦労していたのだが、昨日これですっかり落ちたみたいでと聞いて、泰佑ちゃんがJellyさんに泣いている暇を与えない為に置いて行った宿題だったのかな?と思ったりしていた。まだ泰佑ちゃんを《memorial》に載せてしまうには、私の中に辛いものがある。《Catpeople Net Magazine》での写真のコーナーに掲載した時の事が思い出されて、なかなか切り替えが出来ない。秋に一度会えそうだから、その時に喪が明けた事にしようかと思う。Jellyさんは、おっとりした雰囲気で喋るが、なかなかデキル人でもあるのだ。マイノリティのネスケ仲間でもあるので、最後まで頑張ろうね!と誓い合う(笑)。近々Jellyさんの作品である写真がいっぱい届くから、コーナーに掲載するのをお楽しみに!

そして昨夜は辛い電話が続いた。裕美子さんからは、チョロちゃんの容態がますます悪くなっているようだと聞かされて強いショックを受ける。今日、疑われるFIPの検査をする事にしたらしい。その結果を待って、陽性であればインターフェロンでの治療を始めるかも知れないし、陰性となれば今の症状の原因を探すべくCTスキャンを受けるかも知れないのだ。いずれにせよ、多大な治療費がかかる事だろう。一時預かり先として、ここまでしようとしている裕美子さんに、何とか支援して行きたい。

もう1件追加したSOSは、先日の保護猫たち「隼人くん・大和くん」への支援のお願いだ。隼人くんというのは、尻尾が皮ごとズルリと剥けてしまった怪我をしている方の猫。こちらは獣医さんとの相談の結果、やむなく断尾する事になった。同時に去勢も済ませる。内科的には、あまり問題がなかったのが幸いだ。しかし大和くん(目を手術したヤマトくんとは別猫)の方は・・・

血液検査の結果、かなり肝臓や腎臓の状態が悪化しているらしいと判る。しかもレントゲンの結果、胸骨を脱臼しているらしい。しかし去勢は無事に完了。いずれも1週間前後で退院させた方が、ストレスが少なくて良いでしょう・・・という事になった。しかし問題は治療費だ。2匹で15〜20万はかかると言う。この見積り金額を聞いて、保護主の美保さんは《猫の手倶楽部》に迷惑を掛ける事を恐れてとても苦しんでいた。治療に関してのお返事は、私から病院に電話する事にして、今朝一番でかけてみた。野良猫の保護という事にもきちんとビジョンを持った先生が話をしてくれたし、それは高いから治療しなくて良いです!とは言えない。高額ではあるが、ひとつひとつ説明を丁寧にしてくれて、仕方ないな・・・と思う。

私としては、チョロちゃんの場合も隼人&大和くんの場合も、精一杯の事をしてあげたい。綺麗事かも知れないが、綺麗事を通す為の基金だと思っている。みなさんの愛の結晶を、どうか使わせて下さい。お願いします。

せっせと治療費を稼ぐ為ではないが、『SHOP猫手屋』はネツクレス販売だけでもオープンする事にして、これも昨夜(明け方?)正式に注文受付を開始した。時間も技術もないので先ずはメールでご注文戴く事にしたのだが、心強い正義の味方の出現で、注文フォームを作って戴けそうである。有り難い。色んな支援を受けているのは、実はこの私なのだと改めて感じる。既にご注文が寄せられていて、そのお気持ちがつくづく嬉しい。

さあ、シャルちゃんはお家に帰り着いただろうか?しろねこさんの車は、まさしく走り屋の車だった(笑)。湾岸道路を走っていると、同種のドライバーに煽られると言う。スピード違反で捕まらないでね。そしてシャルちゃん・・・ゴマの娘のキジ子にそっくりだったのだ。シャルちゃんが鳴くと、ゴマはどこにいてもすっ飛んで行った。しかしシャルちゃんにはシャーされていたが(笑)。ゴマは本当に甲斐甲斐しくて母性が強いんだなあ・・・。しかしまったく、見違えるように太ったけれど。小さいポッポのようだ。女の子のくせに!


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