アイン

フリーズ

Sep. 9,2001

今日は菊の節句(重陽の節句)だ。しかし横浜は朝から変な天気だ。カッと晴れたかと思えば、突然ザーッと雨が降り出す。一日中そんな繰り返しだった。エサやりの場も水浸しで、放置自転車を跨ぎながら近づくと、元気のようヤブ蚊が蚊とは思えないようなスピードでブンブン飛んでいた。ハナクソの姿はない。ぐるりと辺りを回って見たが、どこで雨宿りしているのか・・・「ハナちゃ〜ん!」と何度も呼ぶが、今日は会えなかった。明日はもっと天候が悪くなるらしいし、こんな時は四谷の橋の下に避難出来る大和くんの方が恵まれているなぁ・・・と羨ましくなる。東京のど真ん中で、線路脇とは言えあれだけ人間の入り込めない自然がある環境だ。都会の野良猫にとっては、案外とオアシスなのかも知れないと思った。

SOSの隼人・大和メールにて既に掲載したのだが、昨日の朝四谷で放した大和くんが午後には土手をゆうゆうと歩いている姿を、しっかりと美保さんが見かけている。これからもずっと見守って行こうという決意をしてくれている美保さんは、短い間に色んな事を考え、感じ、学んだだろう。まだ隼人くんが残っているが、自分で行動出来る強さも持てる人だし、私達はちょっとだけ後押ししてあげれば良い。私達と言うのは、こういう私を後支えてくれている前向きで善意の仲間たちだ。お互い顔も知らない者同士の方が多いけれど・・・。きららちゃんの保護主さんが美保さんに励ましを送り、7匹のかあたんがきららちゃんの保護主さんを励ましてくれる。私は橋を渡すだけだ。今朝戴いたきららちゃんの保護主さんからのメールを読んだ時には、私だって感激して思わず泣けてしまった。

そして、明け方(いや、すっかり明けてから寝たのだが・・・)夢を見た。この部屋にたくさん人がいた。妹と従妹は料理を作っている。「何を作るの?」と尋くと「けんちん汁」と言う。じゃ、お豆腐をもっと買って来るよと私は言っていた。大崎さんもいる。彼女がミャーちゃんの為に作ったチョーカーを、どういう訳かここに来ているミャーちゃんに着けてみる。ミャーちゃんは想像していたよりも小さい(夢の中の事だ)。しかし飼い主のKEIちゃんはいない。電話してみると、これから迎えに行くと言う。しかし台風が来ているから、私達がクルマでそっちに連れて行くよ!と言うが、場所が判らないでしょうし、カワグチさん、ガソリン代は大丈夫ですか?と言う。「大丈夫!川島町の交差点を右折すれば良いんでしょ?」等と言っている私。(註:川島町の交差点というのは、つい先日スピード違反で白バイに捕まった場所だ、ちくしょ〜!)

電話を終えると、目の前には叔母とその息子がいる。その二人に向って、KEIちゃんの事を説明している。里親さんの一人で、背はデカイけど気持ちの細やかな娘なんですよ・・・とか何とか。従弟はまだ中学生のような顔をしていた。その時ふと気が付く。この叔母は、もう10年も前に亡くなっている事を。「貞子叔母さん、どうしてここにいるの?」と尋いている。私の両手で叔母の手を握ると、とても冷たかった。恐くはないが何とも悲しかった。身近にいた叔母ではなかったのだが、どうして夢に出てきたのだろう?小さい頃に叔母の家に泊まりに行った時、熱いご飯にバターを乗せてお醤油を垂らして食べさせて貰った事、キャベツとハムと胡瓜の千切りサラダを手作りのフレンチドレッシングで食べさせて貰った事(それがとても美味しくて、いまだに私はこれを作っている)、子供達を連れて川を堰き止めたプール(?)に連れて行ってくれた事を、起きてから思い出した。叔母が亡くなった年齢はまだ60歳だった。

アインは時々、虚空をじっと凝視めて固まる。いつもだと呼べば鳴きながら来て当たり前のように抱っこしてしまうのに、こういう時ばかりは何を言っても耳すら動かない。テコでも動かない。虚空というのは正しくないかも知れないな。だってアインが凝視めている先は床だもの。しかし何もない。今日、カメラを構える私を凝視めて固まっていたのは、また別のケース。その後は、お決まりの雄叫びで駆けよって来るのさ。何を考えているのか・・・。

今朝方まで更新していたのは、何とSUNちゃんのネックレス姿だ。今どきの言い方をすれば「超可愛い」ので、是非ご覧下さい。

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