勾玉アインちゃん

Oct.8,2001

今は8日の午前10時である。掲示板では私が遂にぶっ倒れているだろうという専らの噂だが、果たしてその通りであった。昨夜は更新はおろか、メールの返信も出来ずに寝てしまった。ノドが乾いて(寝る前にガーリックの利いたピザを食べたせいか)目覚めたらまだ夜中の1時半。いつもならば目を三角にして更新している真っ最中だ。水を1杯飲んでまた寝る。次に目覚めたら、もう朝だった。実に久し振りでよく寝た。

睡眠不足は一気に解消したような気がするが、足が痛い。筋肉痛だ。一昨日、徒歩で集まる人が迷子になったのを捜索に出た際に、長くて不規則に曲がりくねった石段を延々と登ったせいだ。ふくらはぎの裏側が昨日から痛くて、昨夜は遂に湿布して寝た。これが劇的に効いた・・・などという事は決して無くて、日頃の運動不足を痛感すると共に、歩き方のクセも改めて感じた。腿の筋力で足を上げて歩かず、後ろ足で地面を強く蹴ると言うか爪先で伸び上がるように前に進む歩き方をする癖が極端にあるのだ。毎日歩いていた頃は何ともなかったが、こういう歩き方を久し振りですると筋肉の落ちた足には非常に堪える。今はもう階段の上り下りも辛いし、部屋の中を歩き回るのすら呻き声を上げずには出来ない。昨日既にこういう状態だったので、昨日の相談会・オフ会に集まった人(ハッキリ言えばテレサ・ちんにである)には「お婆さんみたい・・・!」と呆れられていたのだが。

私自身は、月光仮面・金井月香に相談する事はしなかったのだが、何かを「受け」易い私とアインの為に、彼女は護身の「石」を用意してくれていた。いわゆる「勾玉」である。私はお念珠も以前戴いているので、チョーカーに作って貰う為に大崎貴子デザイナーに預けた。彼女も昨日集まったメンバーの一人だ。そしてアインの為にも心臓に効くという「石」の勾玉を持ってきてくれていたので、一昨日戴いて帰った直後に、アインのチョーカーに付けてやっていた。

一昨日、私が寝たのは明け方の4時だった。ちょっとややこしい返信を書いたり更新も最低限度はしていたので遅くなってしまったのだが、こうちゃんは朝まで起きていたようだった。日昼に近い朝、起きてから「どうしてなかなか寝なかったの?」と尋いてみたら、「アインがウロウロ歩き回って落ち着かないから、発作でも起きるのかと心配で様子を見ていたんだよ」と言う。具合が悪いのかと思えば、そうではないらしい。むしろ元気にテーブルに飛び乗って見せたりして、食欲も旺盛なのだ。安心して2日目の会合に出掛ける事にした。またもこうちゃんにお留守番をお願いして。

みょーこ姉ちゃんの家に行くと、月光仮面は寝不足な様子もなく、爽やかな顔をしてコーヒーを飲んでいた。みょーこ姉ちゃんは私に「アインどうしてる?」と開口一番で尋いた。「元気みたいだよ」と私。すると姉ちゃんは「今朝4時半にアインが来たよ」と言う。冗談を言っているのかと思ったが、そうではないらしい。ニコニコしながら言っているが、不思議な事だと感じているみたいだ。姉ちゃんはアイン達と会った事はない。姿もぼんやりとしか見えなかったけれど、自分で「アインです」と言ったと言うのだ。姉ちゃんは毎朝4時には起きている人だ。寝惚けて夢うつつだった訳ではない。既に起きて家事を始めていた時らしい。姉ちゃんは、そういう事を言うような人ではなかった。だけどそれ程不思議な事に感じている様子でもない。

私は、何か不思議なモノを見たり聞いたりした事は殆どない。お祖母ちゃんが死んだ翌年の夏の晩に、お風呂場から風呂を使う音を聴いた事はあるのだが、もう30年以上も前の事だ。それから、アインの娘が死んだと知らない時に、仔猫の足音を聴いた事があった。これはこうちゃんと一緒に。あとは自分が先日あれだけ体調が悪くなった時ですから何も感じなかったし、見えるなどという事は皆無だ。科学では証明出来ない不思議な力というものが存在する事は否定しないが、そういうものに関しての熱心な興味は特にない。「息苦しくて目が醒めたら、誰かが私の身体の上に乗っていたのです!」等という話を聞くと、「バ〜カ!それは目が醒めているつもりでも眠って夢を見ているんだよ!」と言うような人間だ。だけど仔猫の足音を聴いたのは昼間、サンルームで洗濯物を干している時だったし、みょーこ姉ちゃんも寝惚けたかも知れない事を口に出すような人ではない。アインはきっと、姉ちゃんと月光仮面に会いに行ったのだろうと素直に思った。月光仮面はアインの為にと曲玉を選んでくれ、姉ちゃんは今回の集まりもアインの身体を心配して自分の家を提供してくれたのだ。きっとアインは嬉しかったのだろう。

そうこうしているうちに、昨日も人が集まって来た。ゆみ吉さん夫妻が先ず到着し、KEIちゃんも無事に来た。大崎貴子さんも迷わずに車で来て、最後にテレサ・ちんが来た。一昨日に比べると、驚くほど静かな集まりだった。何故だろう?いくら7匹のかあたんが元気でも、一人ではあれだけ騒がしくは出来ない。昨日は私がもうバテ気味で、食事会はやめてお茶会にしたせいか?いや、昨日は一人が喋っている間は、みんな黙って聞いていたのだ。一昨日は常に3会話くらいが同時で行なわれていたのだ。面白いなあ・・・。KEIちゃんはみんなに「背が高い」「ホントにでかい」と言われ、あまり嬉しそうではないものの、本当にスラリと格好良いのだから自信を持ってね。そしてとても控え目なのだ。やっぱりオバサンのパワーの前には、若い独身女性は押されてしまうかな?猫好きで弱いものの味方、いずれは私達のようなオバサンになるのよ、きっと(と暗示をかける)。

みょーこ姉ちゃんが夕方のエサやりに行こうとしたら、貴子さんとKEIちゃんは一緒に行くと言う。私はとても歩けないからパス。帰って来たら、SUNちゃんのお兄ちゃんにも会えたと喜んでいた。そして姉ちゃんが山に行くと、野良猫たちがたくさん駆けよって集まってくる事に感動していた。私はこの若い動物好きの二人が、子供のようにはしゃぎながら付いていった事に感動していた。本当にどこの猫も好きなんだなあ・・・可愛いなあ、背はデカいけど(笑)・・・と。

月光仮面はその晩の新幹線で神戸に帰り、2日間の相談会は無事に終了した。相談をした方はみな一様に満足していた様子だし、オフ会だけの参加者も楽しんで貰えたようだし、会場とおもてなしを全て提供してくれたみょーこ姉ちゃんには大感謝だ。まだ誰にもお礼のメールすら出来ないでいるが、ごめんなさい。欠席のご連絡を頂いた方にもお返事出来ていない。写真を送って下さった方の分も更新出来ていないし、昨夜は遂に里親募集の掲載1件も今日にまわしてしまったし、皆さんごめんなさい、本当に時間がなかったんです!!

と言いつつも、これから姉ちゃんとその仲間の「捕獲作戦」を手伝いに行ってくるぞ。秘密作戦である。しかし私は多分、何らかの報告をするであろう(笑)。秘密は苦手だ。では、もしかしたらまた夜に!


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