夜明けを待たずに、22日分の「猫雑記」は更新してしまった。それからシャワーを浴び、あまりのうっとおとしさに耐えかねて、衝動的にバッサリと髪を切ってやった。確か去年の年末にも同じ事をしたのだが、髪が細くて少ないから簡単に切れてしまう。本当は昨日、美容院に3年振りで行こうとしていたのだが、別の用事が入ってしまって延期したのだ。うんと短くして、クルクルパーマでボリュームを出そうと思うのだが、とりあえず辛うじてゴムで束ねられるので、またどんどん延期してしまうかも知れないぞ。肩に届くか届かない位の長さまで、思い切って短くした。ここまで短いと、洗うのも乾かすのも楽だ。一応、美容院で修正の余地を残しておいてやった。ついでにこうちゃんの散髪もした。

風呂場から戻ると、もう6時近く。更新した内容に関して、早速温かい支援のメールが届いていた。主な内容はここでは言えないのだが、きららちゃんを預かってくれている明美さんからのメールだった。きららちゃんのお兄ちゃんの茶トラ君も他の兄妹も、そして昨日保護した仔猫の兄妹や母猫ももういないかも知れないと改めて思ったら、突然圧倒的な悲しみがやって来た。出掛ける前にメソメソするのはマズイのだが、こうなるとひとしきり泣いて涙を出してしまわない事には、心がオーバーフローしてしまっていた。

今日の夕方には、西から雨がやって来るらしい。あと1時間と少しで出掛ける。夜にまた、この続きを書けると思う。

そして夜。薫さんから連絡が入る。今だ1匹も姿を探せないと言う。気持ちが暗くなる。しかし、するべき事をして行くしかない。今は兎に角、間一髪で危機を免れた仔猫1匹ときららちゃん母ミケコをどうしてやるかに全力を注ぎたい。

有り難い事に、朝のうちに更新しておいた部分を早速見て下さった方々から、一時預かりのお申し出を戴いた。それも5人も!いずれも素晴らしく有り難いのだが、今回は隼人・大和を保護した時の美保さんに預かって貰って、背水の陣で里親さんを探したいと思っている。美保さんからも、直ぐにお返事を戴いていたようだ(出掛けてしまった後だったので、読んだのは夜だったのだが)。
 
 

おはようございます。
川口さん、薫さんからのメール、HPの更新、すべて目を通しました。もし想像していることが本当に起こったことならば、と思うと、怒りで体が震えるようです。残った仔猫を、必ず幸せにしましょう!

それに参加できることは、むしろ喜びでもあります。助けていただいてばかりの私が、少しでもお役に立てるならこんなに嬉しいことはありません。ヤマハヤに使うことの無かったケージも、ついに出番ですね。いつでも連絡してください。自宅にでも、携帯のほうにでも。

お二人とも、元気、出してください!
味方はたくさんいる、と教えていただいたのは私です。

とりあえず、用件のみで。お二人に同じ文章でお送りしています。
それでは、ご連絡お待ちしています。

☆美保☆

美保さんの住まいがペット禁止のワンルームである事は変わりないのだが、それでも敢てお願いしようと思う。ずっと置いて頂けるお家では、知らず知らずのうちに自分の心に甘えが生じてしまうような気がするのだ。これからお礼の返事を書くのだが、トマホーク・淳子さん、♪服地はみゆき♪さん、石塚アインちゃんのママ、ヨコハマの明美さん、遠くはユズナさん、そして美保さん、本当に有難うございました。これからが本番です。頑張りたいと思います。そしても美保さんのところでどうしても置けない事態になった時には、改めてご相談させて戴くやも知れませんが、そうならないよう努力したいと思います。

この結論にも、いつもの事ではあるがきっと賛否両論がある事は予想出来るけれど、それでも私は美保さんにお願いしようと思っている。他の方も決して余力がある訳ではないのに、むしろ保護猫を抱え込みがちな方々ばかりなのに、あっと言う間にレスポンスがあって、メールを発見した時には呆然としてしまったほど嬉しかった。お預けする結果にならなくとも、このご好意は決して忘れません。有難うございました。

その皆さんのご好意を、薫さんにも真っ先にお伝えした。そして、これからのスケジュールを相談する。以下、薫さんの話をかいつまんでお伝えします。
 
 

考えたくはない事だけれど、どういう可能性があるのかをきちんと考え、たとえ遺骸でも見つける事が出きれば獣医に持ち込んで死因を調べて貰う事もしたいと思います。動物実験の酷い写真でも、見るのは本当に辛いけれど、きちんと現実を知って見てあげるのが動物への人間の誠意ではないかと思うんです。だから闇から闇に葬られてしまうのではなくて、あの子たちに何があったのか、ちゃんと知りたい。

きららちゃんの兄妹の茶トラは、捕まえられて治療を受けた事も覚えているので、ちょっと複雑な表情をしているものの、「オレ、ここの家ちょっと知っているんだぜ!」みたいな感じで、他の猫を先導して入って来るようなところがありました。毎日、朝・昼・晩と日に3回も来ていたのに、昨日から全然姿すら見かけないんです。きららちゃんの姉妹で一番馴れていた三毛も茶白もいません。毎日来る子たちはきららちゃん一家だけど、たまに来る子も含めたら十数匹いたんです。それが一斉に全く姿がないって事は、どういう事なんだろうと思って、ずっと考えていました。

隣の猫嫌いの隣人は、私より2つ年上の33歳の母親です。うちの次女と同い年の男の子がいますけど、その子の母親が猫を嫌っている事を判っているので、野良猫の居場所を母親に知らせて点数稼ぎをするようなところもあるし、猫を追いかけて苛めようとしているのをうちの次女が「可哀想だからやめなよ」と言ったのに腹を立てて、それ以来ますます雰囲気が悪くなった事もあったんです。

普通、幾ら猫嫌いの人でも何らかの予告をして来ると思うんですけど、それすら無しでこんな事をするとはまだ信じられないんですけど。

きららちゃんの母親ミケコは、馴染みの深い思い入れのある猫なので、何とか父親にお願いして、置いて貰えるように努力したいと思います。それでもどうしても無理な時には、川口さんの言ってくれたように安全なところに放すという事にしたいと思います。

仔猫は、真っ白に頭と尻尾にだけ黒と茶の模様の入った、プクプク丸々した可愛い子です。キャリーから出して家の中を自由にさせていたら、本棚の中の本の隙間に入って落ち着いていました。そのうち家中を冒険して、お風呂場まで言ったら自力で戻れなくなってしまって、その時だけフニフニと鳴いていましたけど、あとは大人しくしています。明日にも健ミケコの避妊手術の時に、一緒に健康診断に連れて行きます。

色々と一時預かりのお話しも戴いたと知って、有り難いです。私ひとりではどうする事も出来なかった事が、みなさんのご好意で動き出せると思うと、いくら感謝してもし足りないと思っています。

茶トラは、1ヶ月も入院させて大怪我の治療をした子だった。酷すぎる。しかし、これはなかなか行動を起こせなかった私達への報いかも知れないね・・・と言うと、「私達ではなくて、わたしです。」と薫さんは言った。いや、可能なペースでしか出来ないのだ。薫さんは、きららちゃんの保護までにも、他の乳飲み子の黒猫を預かったり、親戚の子供の世話もしたり、そして自分の2人の娘の世話も抱えている。いつも優しく真摯な気持ちで生きている彼女が、こんな事で自分を責めて欲しくはない。猫好き、猫嫌いのどちらが優れているという事ではないが、命を粗末に出来るような人間は明らかに魂が劣っていると私は言い切りたい。

では、これからまた作戦遂行の為にうち合わせがあると思うので、本日のご報告はこれにて終了させて戴きます。応援、有難うございます。引き続きご支援賜りますよう、お願い申し上げます。美保さん、薫さんへの励ましも宜お寄せ下さい。川口にメール頂けましたら、責任もって転送致します。
 
 
 

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