3匹巴
(手前から時計回りにジャム、ミュウ、アイン)

Nov.27,2001

昨夜で置きエサを引き揚げて、ジャムの手術に備えた。

そう・・・我が家は一度に舐める位しか食べないアインの為に、獣医さんには叱られるのだがどうしても置きエサしてしまうのだ。しかし午前2時にて、ご飯は片付けられてしまった。

しかしそれからが大変。

ゴマは鳴いて要求するし(いつもお行儀良いゴマだけど、片付けられてしまうと厭みたい)、アインは目が醒めてエッチラオッチラとテーブルの上まで行ったものの何もないので呆然としているし、ジーコはテーブルの上でお行儀良くお皿が出てくるのを待っているし、ミュウは「無い!」と判断するや、寝ている私の胸の上にドカッと飛び乗って催促し、あやうく私の肋骨はヒビが入るところであった。

その都度、仕方なくその子だけにそっと食べさせる。ろくに食べやしないのに・・・。



肝心のジャムだけは一度も騒がず、朝まで実に良い子でいた。昨夜最後のご飯の時に、こうちゃんが言って聞かせていたのだ。

「これでしばらく食べられなくなるんだからな。我慢するんだぞ」と。するといつもはあまり食べない缶詰のフードを、珍しくしっかりと食べていた。解かっているのかなあ・・・?



朝は私達も猫たちも食べずにいたので、ジャムを病院に送って行くまでの時間がとても長く感じられた。その時もジャムは騒がない。まったく今朝はどうしたと言うのだろう?

キャリーに入れて車に乗り込むと、流石に少し鳴いたけれど、病院に到着するといつもの外面良し子になった。体重を量ると3.6キロ。アインより400グラムも重い。

手術は午後の休診時間にすると言う。1泊の入院だ。初めての入院・・・他の入院猫もいるし、過保護ママとしては気が気でない。どんな気持ちでいることだろう。顔が子供なので、ついつい不憫に思ってしまうのだ。



昨夜、生まれたてのジャムを拾って人工授乳して育ててくれた大崎貴子お母さんに手も術の事を話すと、彼女も感無量の様子だった。

彼女のところの保護猫たちも、そろそろ避妊の時期が来ている。たまちゃん1匹だったところに、あっと言う間に10匹もの保護猫たちを置いている。しかし大きくなっているし、すっかり愛着が湧いていて、もはや手放せない子ばかりだ。

せめて今も里親募集得している子たちに関してだけは、強引に手術代を《猫の手倶楽部》から出させて戴こうと思う。今まで決して受け取らないばかりか、むしろ人の為にばかり無い袖を降り続けて来た彼女に、今回だけは強引に送りつけてしまう。

個人で保護をして頑張っている人たちへの支援の目的のお金だ。もっと早く、身近で頑張っている彼女にこそしてあげるべきだったのを、固辞し続けているものだからそのままになってしまっていた。

近所の避妊していない家猫たちを飼い主を説得して手術に連れて行ったり、業者に売られそうになっていた家猫の仔猫たちを8匹も引き取って里子に出したり、細腕1つでもの凄く頑張っている。

フード代だけでも凄いはずだ。野良猫へのエサやりもしてくれているのだが、野良だからこそ質の良いものを食べさせたいと言っている。何もかも彼女には頭が下がる事ばかりだ。

《猫手屋》の送金をするからと言って脅迫するようにして口座を聞き出し、明日にも送るつもりでいる。

いつも謙虚で前向きな大崎さんは、背中に白い羽が生えているのではないかと思うほど無垢な心を持った天使だ。(私も最近背中がムズムズするので、そろそろ羽が生えて来るのではないかと期待しているのだが、その羽が白いかどうかは自信がない。)



唐突ですが、牡蠣の美味しい食べ方

子供の頃より無類の牡蠣好きではあったのだが、今までは、カキフライが一番好きだった。ポン酢で食べる生ガキも好きだし、殻付きを焼いたものも大好き。

しかし手間がかかるのであまり作らないせいもあって、カキフライ命・・・という感じでいたのだが、今回とてもふっくらと大きな身の締まった牡蠣を戴いたので、初日はカキフライにして、翌日には小麦粉をはたいてからフライパンにたっぷりのバターでカリッと焼き、表面に焦げ色が付いて身がふっくらと盛り上がったところで皿に取り、自家製のおろしポン酢で食べた。

メチャクチャ美味い。

フライをした時に作ったタルタルソースの残りを乗せてみたら、これも美味い。もしかしたらフライよりずっと美味しいのではないかと話し合いながら、初日のフライは13個ずつ、翌日のムニエルも13個ずつ食べた。

もちろん牡蠣そのものが市販のものとは全然違うのも事実だ。何しろ大粒だが極めて身の締まりが良く、しかもその香りはうっとりする程に素晴らしく、味わいは豊かで且つジューシーであった。今まで食べた各地の牡蠣の中でも秀逸である。

今年の冬は幸せ一杯な幕開けだ。この牡蠣の入手方法に関しては、近々ご紹介致します。天国の味ですから、是非お取り寄せなさってみては・・・?



戸棚のドアを明けても、必ず中に入ろうと一瞬で飛んでくるジャムがいない。野菜を切っていても、くれくれ!とシンクの縁に上がって大騒ぎしてせがむジャムがいない。

TVではトヨタカップを中継しているのに、TVの上に陣取ってボールや選手の動きを追いかけるジャムがいない。いつもはいるとうるさくて仕方ない末っ子なのに、たった1晩いないだけでこんなにも寂しい。

夕方、病院に電話してみたら「手術は無事に済みましたよ」と言われた。だけど今夜は、無人の病院(SUNちゃんもそこにいた)で過ごさなければならないのだ。

明日の朝は、一番で迎えに行こう。早くジャムの顔が見たい。

ジャム

出発前


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