ジーコ 
ママの懐で

Dec. 9,2001

寒い日曜日。明るいうちにエサやりしたくて病院から一旦鶴見に向かうが、道は凄い混雑。師走だなあ・・・と思う。エサやりの場所は、去年の今頃は3箇所あった。しかし古い建物が取り壊されてビルを建てようとしていたり、既にビルになってしまったりして、当初の駐車場の物陰しかなくなってしまった。あの古い家の縁の下に住んでいたと言われる猫たちはどこに行ったのだろう?と思っていたら、今日、その中の1匹の茶白が食べに来ていた。ハナクソに比べたら、ひときわ身体が大きい。いつもの倍の量を置いて来る。エサやりさんと判っていても、私がいては食べない猫ばかりなので、傍に付いて見てはいられない。

そこには廃棄された自転車が積み重なっている。その奥だったらカラスに邪魔されずに、しかも路地裏の退路を背にして安心して食べられる場所だ。だけどかつては日に2回あげられたものを、今では1日1度きりである。鶴見に通勤している訳ではない今では、往復2時間近くかかる所まで2度は行けない。せめて量を増やすしかないのだが、時々鶴見に引っ越ししたい!と思うのはその為だ。それも叶わないから、はるばる通っている訳だが・・・。

里親募集コーナーの常連さんの一人、平塚の太田さんも凄い人だ。やはり個人でコツコツと保護を続け、家には15匹以上の猫を抱えている。しかし悲壮感は感じない。彼女の心の許容量の大きさのなせる事か。実験用だった犬を4頭も保護して、3頭までは里子に出した。残った1頭を今日、里親募集コーナーに掲載した。寂しがり屋のビーグル犬(募集 No.267)を、是非見てあげてください。子犬ではないけれど甘えん坊の犬らしいので、暖かい愛情を待っています。

加納姉妹(猫)には、2匹で一緒という引き合いも来ているようだ。今日の日記の写真も素晴らしく可愛い。そして、先日掲示板に書き込まれたSOSの「マンション屋上置き去り猫」の里親募集が、遂に始まった。こちらも見てあげて欲しい。1歳にはなっている大人猫のようだが、性格も良いし器量も良い。綺麗な茶白の男の子だ。SOSを書き込んでくれた神戸の田中くろすけ&しろこちゃんのお母さんから横浜の私へ、私から大阪のユズナさんへ、ユズナさんから滋賀の蘭子さんへ、そして蘭子さんからは神戸のプラーナさんへとリレーされて、翌日の夜には現地神戸に視察に行って貰えていたのだが、実際に捕獲成功するまでには多少日数がかかった。その間には、石川のMEGUMIさんにも声援を戴き、多くの人々の善意と協力の中でこの猫は里親募集にまで漕ぎ着けた。その姿を是非見てやって下さい。飼い主に置き去りにされて、何日も屋上で「下りたい!下ろして!」と泣いていたこの猫に、1日も早く新しいお家が出来る事を心から祈っている。どういう事情があるにせよ、動物を棄てる人間は許せない。そういう人間は、年をとったら山に棄てられてしまえば良い。
 

里親募集のコーナーで
詳細はどうぞ!!
里親募集 No.256

しかしこうして救助され、里親募集に辿り着いた猫はまだラッキーなのだ。保護する事すら出来ずに、エサもろくに貰えないままの捨て猫もたくさんいるのだから。埼玉『トトロの森』には、そういう捨て猫がいて、公園の管理人には保健所に連れて行く事まで仄めかされているらしい。そんな事は実行不可能だとは思うものの、誰かがイニシアティブをとって地域猫として行けはしないものだろうか?今回この事を知らせて相談してくれたのは、ゴマの末娘の里親さんである。彼女は犬と猫5匹(エイズキャリアの子もいる)を抱えていて、その上今度の4匹を連れて帰る事などさせたくない。心の優しい人だからこそ、一人でその心を痛めているのだが、特定の個人だけが負担を背負い込まなければならないというのは間違っている。明日、何らかのアクションを起こそうかとは思うのだが・・・。

そんな事を思って頭が痛いところに、黒猫のアインちゃん(ペット自慢 No.43)のお母さんから素敵な電話を貰った。その内容は、今はまだちと時期が早いので、いずれ時が満ちたらここでご紹介するつもりだ。その日が待ち遠しい。良い事ばかりではないが、悪い事ばかりでもない。だから生きていられる。


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