ゴマ

黒い瞳

Dec.26,2001

今夜、椋ちゃんが来た。と言っても1人で来られる訳がないから、ニシムラに連れられて来たのだが。今年働きづめに働かされた彼は、もちろんクリスマスの3連休もびっしり出社して、晴れて今夜から奈良の実家に里帰りするのだ。椋ちゃんを連れ、猫トイレも会社に接続する為のPCも積み込んで、夜中に東名を走る予定らしい。その前に立ち寄ってくれたという訳だ。

椋ちゃんは相変らずパンパンに堅太りしていた。ハンサムで臆病・・・母親のハナクソに似て何とも綺麗な猫だ。西村の車は大きくて、コンテナもトイレも楽々積めるが、途中で事故にでも遭って西村が死んだら椋ちゃんは大変な事になるので、呉々もクルマの中で自由にさせておかないよう言い、ついでに運転席のダッシュボードに「クルマの中に猫がいます。私に何かあったら、こちらに連絡をしてください。」という文言と私の電話番号を書いて貼っておけと言っておいた。

もしクルマが大破して関ヶ原あたりで椋ちゃんが迷ってしまったら、あの弱虫椋ちゃんでは生き延びられないだろう。しかもニシムラ以外の人間では駄目なのだ。いちばん多く会っている私ですら、会った途端に逃げられてしまうのだから。もちろんそんな不測の事態が起きれば、我が家で大切に育ててあげるので、その時は西村は迷わず成仏しなさい。あ・・・アカのヨウコちゃんに貰って戴くという案も良いな。出身地の同じ猫同士、きっと何とか仲良しになれると思う。

それにしても驚いたのだが、椋ちゃんの入っているコンテナを開けたら、ジーコがとてもフレンドリーな感じで入って行って、どちらも威嚇するでもなく和んでいた。その後で、アインまでずさっさと入って行って、椋ちゃんの頭を舐めてやったのだ。椋ちゃん流石に「シャー!」をしたが、アインはやり返す事もなかった。自分より大きな猫だと平気なのだろうか?とても不思議な光景だった。今までキジ子も駄目、ゴマやジャムも駄目で、さんざんハンニャのような顔で威嚇して怖がっていたくせに・・・。しかし椋ちゃん、よほど怖かっただろうな。

裕美子さんが保護している『トトロの森』の保護ネコたちは、みなふっくらと綺麗になった。今夜これから、里親募集のコーナーの写真を追加する予定だが、白黒長毛の母猫ときたらハロさんが見たらウズウズする程綺麗になった。息子達も何とも綺麗なゴロニャン猫である。これなら大丈夫、絶対に里親さんを探してあげようね。
 

募集 No.270-1

長毛の母猫


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