アイン

弱虫息子と
 

Dec.31,2001

大晦日まであちこちで事件が続いている。ニュースにはならないような動物たちの事件・・・。思えば年明けからしてそんな風だった。いや、昨年末はギリギリまで猫を里子に出す為に飛び回っていたのだ。そして年明けと共に、15匹の成猫の救出というとてつもない難題が待っていたのだから・・・。この件を巡っては、新しい友との出会いにも恵まれたし、おかしな中傷も受けた。助けたはずの元の飼い主までが、自分の手で脱走させてしまった猫のことまで私を逆恨みして、正確ではない情報を「敵」に伝え、それが尾ひれをつけて出回った。それを鵜呑みにする馬鹿もいるが、大抵の人は私をちゃんと「見て」判断してくれている。

触れたくない点ではあったのだが、あまりに身勝手で醜い人間たちの駆け引きが多く、15匹のSOSは私ごときが受けるべきではなかったのかも知れないという想いも強い。しかし心の広い里親さんの元でのびのびと幸せに落ち着いている猫たちの様子を見聞きすると、あれで良かったのだとも思う。ご協力頂いた皆さまには、改めて心からお礼を申し上げます。

保護と里親活動を巡っては、その件に限らずあちこちで、人間同士の気持ちのすれ違いや些細な事から生じたトラブルが起きている。しかし主役はあくまでも動物なのだ。弱い動物が幸せになれるのであれば、人間は多少の忍耐を強いられても構わないと私は思っている。目的の達成の為には、ひとつふたつ言いたい事を呑み込んでみても良いだろう。しかし言わずに済ませられない自我の強い人間もいる。そしてあちこちで軋轢が生まれているのだ。

去年の事を思えば、この年末はまだマシなのかも知れない。少なくとも、今年はおせちを少しは作ろうかと思う心の余裕がある。そして去年とは比べものにならない程、たくさんの仲間が支えてくれている。しかも楽しい家族も増えた。今は眠っているが、やがて起き出してこうちゃんの仕事の邪魔をするだろう。私の邪魔をしてくれるのは、専らアインとジーコの親子である。代わる代わる来ては、チョイチョイとやり、あるいは抱っこをせがみ、しつこく舐めて、挙げ句の果てにキイボートの上を歩く。今はこっちのコンビも、抱き合うようにして寝ている。束の間の平和なひとときだ。

年末・年始のTV番組にはろくなものがないのが恒例だが、今年は楽しみにしている番組が3つある。ひとつは今夜のアントニオ猪木の「K1対猪木軍」、もうひとつは世界の陸上金メダリストたち勢揃いで競う「筋肉バトル」、そして大食いの「フードバトル」である。奇しくも全てTBSである。平素、TVは音を聴くだけでろくに観てはいられないのだが、今夜は特に見逃せない。お煮〆も美味しく(しかも馬に食わせる程大量に)出来たし、一番美味しい時にいっぱい食べようね!と言ってたらふく食べたし、『猫夢』原稿も早々と届いたので頑張ってアップロードしてしまってから、ゆっくり猪木軍を応援しよう。しかし高田延彦はあんまり見たくない。(だって松村に似ているんだもん。松村は別に嫌いじゃないが、松村に似ているプロレスラーというのはちょっと情けない・・・。)

それでは皆様・・・今年も色んな事がありましたが、いつもご声援下さいまして本当に有難うございました。来年も頑張りますので、どうか相変らず宜しくお願い申し上げます。良いお年をお迎え下さいませ。


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