ジーコ
おはよう

Jan.18,2002

さて、長い夜の始まりだ。先ずはお決まりの「猫雑記」をアップしてしまってから、また延々と続くのだ。週末だもの、みんな遅くまで起きているかな?

今日は、午後の早い時間に病院からまわってエサやりに行ってみた。エサのトレイはカラッポだが、ハナクソの姿は見えない。名前を呼びながら(私でも少しは恥かしい)しばらく待ってみたが、やはり出て来ない。無事でいて欲しいと願いながら戻って来る。

戻る途中、いつも通りすがりに気になっていた喫茶店に立ち寄ってみた。川崎市と横浜市を分ける矢上川という小さな川の、相互通行のくせに片側ずつしか通れないような橋のたもとに、落ち着いた雰囲気の喫茶店がある。窓際の席からは川の土手が見える。土手の上では、近くの人達が犬を散歩させている。

店には犬の関係の本やポストカードが置いてあったので、女主人に話しかけてみた。そこでは犬と猫を飼っていると言う。里親探しもした経験があるそうだし、今いる猫は野良猫の出だと言う。それだけでとても好感が持てた。ケーキセット500円よりは定食800円の方がおトクだと考えて、時ならぬ時刻でありながら、手作りハンバーグ定食など食べてしまった。ま、我々にはほんのおやつ代りである。西陽の差す時間帯で、我々の他に客はいない。ゆっくりと落ち着ける店だ。原稿を書いたりも出来そう。

食べ物の内容について言えば、ご飯も味噌汁も美味しい。ハンバーグは、私の作るものの方が美味しいに決まっている(笑)。それでも、付け合わせが色とりどりで嬉しい。高野豆腐と野菜の煮物、里芋かヤツガシラの不思議な煮物(不味くない)、昆布の佃煮、沢庵の炒め物(これは好きだ)、たっぷりのレタスサラダ、柿のヨーグルト和え。定食は他にも種類がたくさんあった。牡蠣鍋というのもあったぞ。

女主人がさり気なく気遣いしてくれていて、「ご飯のお代わりを差し上げましょうか?」とお盆を差し出される。もちろんお代わりした。品の良いよそのお宅におよばれしたような感覚だ。今まで喫茶店など無縁の人生であったが、久々に少しリフレッシュした気分を味わう。寄り道をしなさ過ぎるというのも、心の余裕がなくていけない。と思いつつも、早く帰って猫たちの顔が見たい、やるべき事を片付けてしまいたい・・・という貧乏根性は今日も騒いでいたのだが。

店を出て、こうちゃんと二人で土手に登ってみる。川縁に降り遊ぶ子供達が数人いるが、寒いので散歩している人達はまばらである。どこかに野良猫はいないかと見渡すが、今日は発見せず。発見しなくて良かった・・・とも言える。そこからは、みょーこ姉ちゃんの家は近くである。今度、休みの日に誘って行ってみよう。姉ちゃんもきっと、野良猫はいないかと探してしまうのだろうが。


昨日ここでも《cats information》でもお知らせしたが、沖縄での野良猫・マングース捕獲に対しては、抗議メールと言うよりもお願いメールを書いて、環境大臣を手始めに関係各所と思われるところに次々と送信しておいた。眠い頭で書いたものなのであまり参考になる内容ではないのだが、こんな程度のものでも良いのだ・・・と勇気を持って頂く為の見本にして頂ければと願い、以下にコピーしておく。(最後の締めくくりは、石川県や都筑区・横浜市に送ったものと同様で、穏やかな「脅迫」である。)もし捕獲・捕殺に反対したいと願う人は、是非あなたの名前でメールを送って下さい。送付先一覧は、地元の愛護団体『動物たちを守る会 ケルビム』から呼びかけられている要望提出の協力依頼http://pan_nya.tripod.co.jp/okinawa/okinawa.html)にあります。

(以下、送付文全文)
このたび、個人のウェブサイトのネットワークにより、沖縄のやんばる地区におけるマングースとノネコの捕獲政策を知りました。絶滅危惧種の保護の為に、人の手で持ち込まれたマングースや猫を捕獲し殺処分するというのは、命に優劣をつける行為ではないのでしょうか?

また動物愛護管理法では、猫は愛護動物と認めています。元は捨て猫であったこの猫たちを、行政が保護の目的以外で捕獲し、引き取り手がなければ殺処分するという行いは、とても恐ろく感じます。

全ての命を大切にしよう、弱いものを守ろうと子供達に教え伝えて行く事が、今の日本に求められているはずです。むろん、大人達は一人一人がそれを実践しなければならないのです。しかし行政が大きな力でそれに反するやり方を強行しては、全ての個人の努力は一瞬のうちに無駄になります。

動物愛護の活動は、行政の立ち後れや無関心のせいで、個人やボランティア団体の努力によってのみ行なわれているかに思える現在の日本です。世界に冠たる経済大国がいつまでも世界のオピニオンリーダーになり得ないのは、この事に象徴されるような「血の通わない」行政の仕組みのせいではありませんか?

捨て猫を増やさない為の指導、避妊の奨励と行政からの補助、そして野生動物たちとの共存・・・その為の努力を後回しにして、今回のような「邪魔者は始末する」ともとれる短絡的な措置が堂々ととられる国家は、空恐ろしい気がします。それは選民意識にも繋がるものです。

私達は小さな存在の一個人でしかありませんが、インターネットを通じて、全国に、そして世界に呼びかけて行く事は出来ます。環境や人間も含めた全ての生物に優しい日本を目指して、行政はもう少し早くから手を打つべきだったのではありませんか?

絶滅危惧種の保護に関しては、他の生き物を単に犠牲にする事ではないもう少しきめ細やかな代替措置が考えられるはずです。命を犠牲にする決定が、かくも簡単になされてはならない事だと思います。このまま捕獲と殺処分を続ける事を認めないで頂きたいと切にお願い申し上げます。

先ずは、この措置を広く全国に知って貰う為、私達個人のネットワークを利用していきたいと思います。動物愛護団体も反対行動を開始しているようですが、ここ横浜の片隅でも、今回の沖縄県のやり方には注目している事を忘れないで頂きたいと思います。

この件は、私個人のホームページでも情報を掲載致しましたし、ネットワークを通じてあらゆる個人のサイトや愛護団体、またはマスコミへのリリースも行うつもりです。大袈裟に申し上げているのではなく、全国いや全世界が注目しています。

今や個人サイトのネットワークは相当な早さで広範囲に、しかも生の情報を容赦なく伝える手段に成熟しつつあります。命ある生き物をゴミのように片付けようとする短絡思考に、天下の行政機関が陥らないで頂きたいと切に願います。

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