ミュウ

朝日

Jan.29,2002

風はないが寒い日だった。今日は昼間が自由なので、気に掛けていた更新を済ませる。白血病と闘う猫たちを支援するSOSを立ち上げたのだ。白血病の猫を保護してくれている、個人の保護ボランティアを支えたいと思う。兎に角、検査や治療に莫大なお金がかかる場合が多いから。

先日救急で診て貰ったクーちゃんも、結局は一晩で莫大な検査費・治療費用がかかってしまっている。そして緊急の処置はして頂いたものの、これから先の長い治療を思うと通いきれないので、今日転院する事になった。仕事が休みの大崎さんが車でクーちゃんを迎えに行って、馴染みの病院へ連れて行って入院する事になった。黄疸が出ていて、熱も高いし全く食欲がないと言う。先ずは体液のバランスを戻して、熱が下がるように治療して、食べられるように快復させられるよう努めてくれると言う。クーちゃんは去年の今頃、大崎さんが保護した猫だ。保護した時には弱っていたのだが、この1年ですっかり元気になって、先日ようやく妹さんに貰われたばかりだったのだが・・・。元気になって欲しい。他にも大勢いる白血病キャリアの猫たちの為にも。

この大崎さんを介して、福岡のパステル兄妹は東京の里親さんに貰われる事になっている。しかしクーちゃんがこんな状態では、大崎さんに動いて貰うのは可哀想だ。先方の都合だけ確認して貰ったら、送迎は私達でしようと思う。病院の方は何とかしよう。そうすれば、あとは先方と航空機のスケジュールの確認だけだ。早ければ今週の土曜日を予定しているのだが。

その里親さんというのは、つい先日年老いた飼い猫を相次いで亡くしたばかりのご夫婦である。双子の姉妹猫だったらしいので体質も同じだったのか、同じ子宮ガンで数日間に相次いで天に召されたばかりなのだ。そんな時に声を掛けたものだから、とても今は考えられないと仰有っていたのが、ポスターをお渡ししたところとても気に掛けて下さっていて、2度も夢に見たと言って、ご自身から是非にと電話して来てくれたのだ。実は、既にもう1件お見合いと家や家族の確認が済んでいたのだが、もし東京の里親さんがどうしても・・・と仰有るのであれば別の猫を紹介して下さいと言って下さった。有り難い。チャオ君とマーちゃんは、離ればなれにならないで済みそうです。応援して下さった皆さん、有難うございます。

あとは無事に里親さんの手元に到着出来るよう、最後の詰めをするだけだ。間に人が入った事で却ってゴチャゴチャ混乱しないよう最新の注意を払って進めていくせいもあるのだが、どうしても思うようにはトントンと進まずもどかしい。一度に抱えている懸案が多くて、今夜もずっと電話ばかりしているのだ。

しかし、個人的な朗報もひとつ。夕方エサやりに行った時、遂にハナクソと会えた!しかしエサ場に降りて来たと思ったら、すぐにまた塀の上に上がって、どんどん隣家の屋根のてっぺんまで行ってしまった。どうしたの?ご飯だよ!と言っても、じーっと丸い目でこちらを見ているだけだ。ふと路地を見やると、大きな白黒のオス猫が来ていた。椋パパのようでもある。小さなハナクソは、どの猫に比べても弱い。ご飯はたっぷりと置いているから10匹くらいは充分に食べられるはずだが、真っ先に食べさせたいハナクソが後回しになるのが不本意ではある。

しかし、ハナクソの身体は丸々と良く肥えていた。安心した。今年初めてなのだ、姿を見せたのは。やっぱりハナクソが一番可愛い。全くなついてくれないけれど、それでもやっぱりハナクソは特別なんだ。生きていてくれるだけで嬉しい。とっくに家猫にする事は諦めたけれど、胸が痛むのは確かだ。避妊してエサやりするだけしか出来ないで、ごめんね。あんたの子供は、みんな幸せに暮らしているからね。


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