ミュウ

パパ抱っこ

Feb.11,2002

昨日は目が痛くて更新を休む事にしたので、それを掲示板に報告に行った後、PCを落とそうとした途端に具合が悪くなった。私ではない。PC様である。

先ずは終了出来ない。再起動するとセーフモードでしか立ち上がらない。再起動でエラーメッセージ「Windows保護エラーです」となり、また再起動でセーフモード。キリがないので、トラブルシューティングを読みながらひとつずつ方法を試してみるが、時間ばかりかかる割には原因が突き止められず。目が痛いと言っているのに寝られない。しかし、いよいよサジを投げる事にしてPCの生みの親である西村(これは西村の自作機なのだ)の携帯にSOSの電話を入れておく事にした。既に朝の4時近く。彼は今どこで何をしているか判らないので、家の電話は勿論鳴らさない。寝ていたら申し訳ないし、多分会社にいるだろうと思いつつ、祈るような気持ちでコールバックを待つ。

来た来た、電話。たった今、会社を出たところだと言う。帰り道に立ち寄ってくれると言うので、拝むようにして到着を待つ。来た来た、救世主・西村。「連休じゃなかったの?」と尋くと困ったように笑って、今夜は午前1時に呼び出されていたと言う。携帯電話会社のシステム管理をしているので、1年中24時間監視態勢なのだ。気の毒に、もう1年以上ずーっと無休に等しい。

結果から言えば、PCは息を吹き返した。しかしいつハードディスクが壊れてもおかしくないと、かなり前から言われていたのだ。使い方がハードである上、ディレクトリをたくさん作り過ぎている。バックアップをとっているさなかにも、しょっちゅうスタックしていた。しかしWindowsが起動しないというのは初めてだった。このまま壊れてしまったら一体どうしよう?と暗い気持ちになった。どうしよう?ではない、次の機械を用意しなければ駄目だ。そんな事、判りきっているじゃないか。

次なる結果は、次の機械も西村に作って貰うというものだ。カスタムメイドのマシンの良さは、余計なアプリケーションがひとつも入っていないという事がある。訳のわからないものが入っているのは嫌だ。エクスプローラで見て、内容物が把握出来ていないのは不安で仕方ない。しかし少しでも寿命を延ばす為には、「毎日デフラグ神経症」は返上する事にした。長生きしてね、私のPC様!

PCが危篤に陥る直前に、大崎さんからのメールを受け取った。それはかなり辛い内容だった。クーちゃんに続いて、いやクーちゃんと同じ日に、チャー君が亡くなっていたという知らせだった。家猫の子として生まれたものの、飼い主が業者に買って貰うと言っているウワサを聞いて保護し、里子に出した猫だった。里親さんというのは、幼い孫を2人抱えた元気な若いお祖母ちゃんで、チャーくんが来た事によって、お母さんの死んだ後泣いてばかりいた孫たちが泣かなくなったと喜んでくれていた。とても大切にして貰って、そして逝ってしまった。ひとしきり泣いてから、大崎さんのメールを久し振りで『往復書簡』のコーナーに掲載した。

掲載処理していたら、随分と前に更新した最新分のメールにはちょうどそのチャー君の話題が書かれていて、また少し泣けた。しかし私よりも、一緒に暮らして世話をしていた大崎さんの悲しみの方が大きいに決まっている。電話もかけてみたのだが、言葉が出なかった。

そして大崎さんはチャー君の死を知った同じ日に、出産直前と思われる野良猫を保護した。考える事は色々とあっただろうと思う。私の心にも様々な可能性が浮かんだ。しかし生まれたら(生ませたら)責任を持って里子に出そうと相談する。綺麗事だけを言うつもりはないのだが、きっとまだまだ強くなりきれていないのだとも思う。そしてこういう結論を出すという事は、まだ余裕があるのかも知れない。自虐的になる訳ではないが、そんな風に自分たちを醒めた目で見る日もある。

ニャムちゃんとクーちゃん、そしてチャー君を《memorial》のコーナーに掲載した。辛い作業だけど、たくさんの人の心に少しでも彼の子たちの思い出が残りますように!そして、新たなSOSも発信していますので、是非見てあげて下さい。少しずつ、頑張ろうとしている人に応援をしたいと思う気持ちです。

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