昨日ここで「危篤中のワンコ」とお知らせした、加納さんが保護して入院させて治療中だったジェイ君の妹は、天国へと召されてしまった。ジェイ君には、他に4匹の兄妹がいたらしい。しかしもう、ジェイ君1匹しか残っていないのだ。(追記:『NARAの天使たち』を確認したら、あと1匹生き残っている可能性が出て来た。保護をめざして、連日捜索してくれている。神様!) 現代の日本で、野良犬の子犬が生き残れる可能性は殆ど無いだろう。たとえエサを貰えたとしても、野犬として野放しにはしておかない法律がある。ひとつには狂犬病の予防の為だと言う。(狂犬病がとても恐ろしい病気である事は私も知っている。)通報する人がいれば、飼い主のいない野犬は保健所で捕獲に来る。今回たとえその母犬が子供を産んでいなかったとしても、母犬だって生き延びる事は難しいだろう。多分それも承知で母犬を捨てた人間は、地獄に堕ちるが良い。 実はジェイ君の妹は、おニャアニャンが引き取ってくれるつもりでいた。「サクラ」と名前も考えて、「モミジ」と共に誰がお散歩させるかもシミュレーションしていたのだった。でもサクラちゃんは、おニャアニャンに会えるまでは生きられなかった。一番辛いのは、抱き上げて病院に走り、一日ずっと見守っていた加納さんだが、たくさんの命を救う活動をしていると、救ってあげられなかった数もどうしても多くなるのは自明の理だ。何もしなければ、悲しい目に遭う事も少ないのだ。大崎さんを見ていてもそう思うし、私ですら何度自分を責めて泣いた事があっただろう。しかし現実を見れば、今生きているものの為に、次の瞬間から顔を上げてまた日々の仕事を頑張るしかないのだ。お母さんは、いつまでも泣いてはいられない。大崎さんも健気に頑張っているし、加納さんも元気出してね。 今日は、舅の位牌が出来上がって来た。周知の事ではあるが、位牌にも随分と金額の幅がある。我家は貧乏だし、見栄を張る必要もないので、一番お手頃な位牌を作った。位牌だけでなく、戒名や火葬場の窯にもランクがあるなんて一体どういう事だろう?誰の死が誰より高級で、誰の命が誰の命よりも尊いなどという事はあり得ない。立派な戒名を貰うと、あの世で高い位置にいられると思うのか?世の中は公平ではないし、生きている間の殆どが理不尽に満ちているけれど、生まれて来る時と死ぬ時だけは誰もが平等に扱われたら良いのに・・・と思う。しかしどうお金をかけようが、運命には逆らえない。どのみち誰もが死ぬのだ。こればかりは公平である。私など、遺族すらいない可能性大である。何も心残りないよう全て送り出した後で、さばさばと死にたいものだ。さて・・・?!
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