ミュウ

黄昏

Mar.1,2002

ジェイ君の弟ワンコが保護された。妹サクラちゃんの場合同様、動けなくなっているところをようやく保護出来たのだ。現在は緊急入院させているけれど、サクラちゃん同様の水下痢をしていて、脱水が酷かったらしい。結局こうなるまで保護出来なかった事を加納さんは悔やんでいるが、悪いのは彼女ではない。可能な限り傍に付いていてあげるつもりだと、電話をくれた。加納さんの身体も、とっくに限界を超えているはず。弟ワンコも心配だが、加納さんの方がむしろ心配だ。

ジェイ君の里親さん候補の方々とも、これから綿密にやりとりをしようとしているところなので、遅くとも来週末くらいまでには引き渡しが出来るよう頑張ろうとしている。保護されたばかりの頃と比べても、表情に安心感が出て来たような気がするし、とても可愛い。早く新しいお家に行けるといいね。

友人が今日、こんなメールをくれた。昨年からコツコツと独力で自宅マンションの周辺の野良猫たちの捕獲・避妊を進めてきた人なのだが、野良猫に関わる人達にとって、とても参考になる事例だと思う。

マンション周りの猫たちのことでした。「自転車置き場のバイクにシッコをかけられて困っている」という苦情が入ったのです。

私は出社中だったため、餌やりご夫妻が電話をしたらしいのですが、「話すことなどない。謝ってもらっても仕方がない。やっぱり餌を与えるのは困る・・・」等、こちらの話しを聞いてもくれなかったそうです。

一応私もバイクのカバーを弁償させて頂こうと、何度か連絡を取ったのですが、ずっとお留守なようで困っていました。管理組合理事(私とは親しい方です)に相談したところ、理事長まで集まってくれて、「野良猫問題は放っておいても解決しない。好意で手術をし、餌やり・掃除をしてくれている人に文句を言うのは筋違いだ。 謝る必要も弁償する必要もない。 もっと長い目で見なければならないはずだ」と、全面的に私達をバックアップしてくれることになりました。

もちろん、消臭剤や忌避剤も取り入れていきますが、その費用は管理組合費から出してくれる・・とまで言って下さいました。苦情者は結構身勝手な人らしいですが、苦情を言って下さったことは大事にしたいと思っています。集まってくれた理事会役員の中に、苦情者と親しい人がいまして、その方を通じて今回の件は無事に解決しました。

彼女は、とても計画的に避妊を進めて行った。マンションの自治会やご近所に対しても、説明のチラシを配り、援助を申し出てくれた人に対しても、先ずは自力でやってみます・・・と丁寧にご辞退して、決して自分のしている事を押しつけようとはせずに、人間関係を大切にしながら事を進めて行ったのを知っている。その努力は、今回の出来事を通しても、ちゃんと結果を出しているように気がする。こういう報告を聞くと、とても嬉しい。

みょーこ姉ちゃんもいつも言っている。猫が苛められないように、そして地域猫活動を温かい目で容認して貰えるよう、ご近所には殊更に腰を低くし、多少理不尽な事を押しつけられても全て猫の為にと思って忍耐をすると。

野良猫の問題は全国で燻り続け、あるいは一気に燃え上がる事もしばしばある。捕獲だ殺処分だという段になってようやく、エサやりの側にもモラルや建設的な解決策が検討されるのが普通だ。もちろん行政の立ち後れがある事も事実だが、猫好きの側もいい加減学ぼうじゃないか。未来永劫まで続くかも知れない「猫好き」と「猫嫌い」の争いとはせず、双方から歩み寄りの解決を目指すには、先ず自分から歩み寄ろう。求めるならば、与えよう。

そうは言っても、全くそんな理想さえ通じない相手もいるのは確かなのだが・・・。

今夜はあちこちからの電話相談室(笑)が長引き、すっかり更新が遅くなってしまった。週末だから許してくれるかな、おニャアニャン?

アインの独り言


今日はパパもママも、何だかとっても疲れていたみたい。ママは兎も角、パパが疲れを見せる事なんか初めてよ。どうやら、1階にいるお婆さん(パパのお母さんらしいけど、良くは知らないの。)の事が原因みたいだけど、あたしには良く判らないわ。そしたらママが言ったの。「疲れていてもセイシンリョクで保っているから、その気持ちを萎えさせるような事があると、どっと疲れが出るんだよ。」と。ふ〜ん、そんなもんかな。あたしは、ママが機嫌良く抱っこしてくれさえしたら、それでいいもん。


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