具合が悪いのと極端に忙しかったのとで、3月9日のミュウの誕生日は忘れてしまっていた。ごめんね、ミュウちゃん。でもアンタはずーっとママと幸せだったから我慢してくれるよわね。あ、いっぱい我慢もさせているか・・・。こんな生活はやめようと思いながら、結局何なのだ、この日々は。全部自分が悪いのだが、家族の誕生日くらい忘れないでいられる余裕は欲しい。 それで今日はジャムの誕生日だった。手の平に乗るような小さくて可愛かったジャムも1歳になり、我が家の女の子たちの中では一番大きな猫になってしまった。体重も4.5キログラム。アインより1.5キログラムも重たい。しかも筋肉質で身が詰まっていて、見た目よりずっと重たい。顔だけ大きくて、全身フワフワのヘアボール・アインとはえらい違いだ。本当はジャムの命の恩人・大崎貴子ママを呼んで一緒にお祝いしたかったのだけれど、貴ちゃんの家のワンコがちょっと具合悪いらしい。1週間延ばして、来週末にでもお祝いする事にした。 あと少しでカラスに食われてしまうところだったジャムは立派に逞しく育って、今ではカラス程度ならば食ってしまいそうだ。頑張れ、ジャム。世界一強い猫になれ。 貴子ママも、ジャム宛てにメッセージをくれた。
このメールを見る限りでは、やはりジャム&ピュンピュン姉妹は猫ではなかったらしい。カワウソか何かだったのを、大崎さんが強引に「猫」として育てたのではないだろうか。 誕生日と言えば、静岡のこまさんがジャムと同じ日の誕生日だという事が判明。こまさんは上品な話し方をする女性だが、もしかしたら実態はジャムのように実は暴れん坊だったりして・・・。 そのこまさんからは、緊急告知を出して以降の保護・避妊活動の様子を知らせて貰った。苦しい活動になっている事が良く判る。SOSのコーナーで、是非ご覧下さい。 さて「よりこ」だが、病院にお迎えに行って、元の場所に放した。捕獲器の扉を開けたが、なかなか出ていかずに、私達の顔を見上げている。撫でる事も出来そうだったが、触るのはやめた。野に戻す以上は、人間に馴らさない方が良いのだ。しばらくすると元気に飛び出して行った。チャッキーはどうしているかと思い、いつも居るバラックの飲み屋の辺りまで足を延ばしたが、店は休みだし猫ドアも閉まっていて誰もいない。とぼとぼと駐車場に戻った時、見覚えのある白黒の顔がブロック塀の上に居た。ハナクソだ。随分久し振りで現れた。嬉しくて駆け寄りたいが、そおっと近づく。1.5メートル位のところまでだったら、逃げ出さずにこっちを見ている。独特の表情だ。椋ちゃんと良く似ているコロリとした顔と目だ。よりこと反対で目が離れているように感じるのは、顔幅が広いせいだろうか?独特の表情を作っているのは、その素っ頓狂にも見える目だと判った。しばらく一方的にお喋りして、「早くご飯を食べな」と言い残して帰って来た。 車を走らせながら、よりこやハナクソの事を思って少し泣けた。同じ猫なのに、家に置いてやれない。だけど家猫になりたい子は、アカやゴマのようにすり寄って来たのだ。そういう子だけ考えても全部を受け入れられないのだから、人を警戒しているバリバリの野良は、やはり野に置くしかないのだと思う事にする。懐いていたアカとゴマの時ですら、家猫にする決心がつくまでは随分と悩んだのだ。 ジャムは、ケーキのクリームを一口だけ舐めておしまい。残りは私達が食べた。甘くて気持ち悪くなった。野沢菜漬けが食べたい。歯は相変らず痛い。明日は治療の日だ。とても怖い。
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