ティム&パティ

Mar.31,2002

午後1時半頃、捕獲器をお貸ししたりえさんがやって来る。私も彼女も今日引き取りの子がいるので、一緒に病院に行こうと約束していたのだ。遅めのお昼を一緒に食べる。メニューは・・・ふふふ・・・ご存知牡蠣のムニエルだ。その後でお土産に頂いたシュークリームも食べてから、お互い今夕の捕獲に備えてのんびりもしていられないものだから慌ただしく出掛ける事にした。

りえさんは動物病院の前からタクシーを拾って、私達に送らせないで去って行ってしまった。一人で頑張っている人に対して何にもしてあげられなかった気分で、走り去るタクシーに手を振る。彼女は非常に自立している人で、猫の為に家も買ってしまったような人なのだ。おや?どこかで聞いたようなエピソードだな。さりりん様もみょーこ姉ちゃんもそうだったっけなあ。私も是非そうしたかったのだが、もうこの古い家で良いやね。夢の中では理想の家を設計していたのだけれど・・・。

茶トラのティムと三毛のパティは、同じ捕獲器に戻されていた。身体が小さいし仲の良い兄妹なので、様子を見てそうして下さいと言ってあったのだが、やはり大丈夫だったようだ。私が覗き込むと、2匹がシンクロして同じポーズ・同じ表情を見せた。写真を撮ろうとデジカメ(今、「でじかめ」と打ったつもりが「出歯亀」と変換されていた。かな入力だと「し」と「は」は隣り合っているので、しばしば打ち間違えるのだ。自分で気付いて直した私は何て偉いのだろう!)を向けると、パティは可愛い顔で撮らせてくれたが、何枚も撮っていたら、妹を庇うようにティムがパティを自分の身体で隠してしまった。

本当に小さい。やっと3キロあるかないかという位で、可哀想という気持ちが全くないではない。しかし、これで妊娠しないんだよ、これで喧嘩も減るよ・・・と言い聞かせている。耳にピアスは着けて貰ったものの、こんなにおとなしい小さい猫だったら何とかして家猫に出来ないかという気持ちが強くて、元の場所に放すのは本当に辛かった。

「じゃ、放すよ」とこうちゃんが言った時、「やっぱり駄目!」と言いたいのを堪えた。元気にパティが走り去り、ティムは遠くには行かずにご飯をねだって啼いていた。エサ場にはチャッキーが来ていた。すっかり綺麗に毛が生えそろって、なかなかハンサムであると言えなくもない。「ご飯くれよ、早く。」と言っているように啼いた。しかしクロヅラの捕獲をしたいので、「もう少し待っててね」と言うと、チャッキーとティムは遠巻きにして待っていた。

今日の捕獲エサは生ホタテとなまり節。ホタテはあっさりしているようでいて、なかなか猫の好む匂いがするらしい。ちなみにゴマも大好きだ。捕獲器を置く場所を何度か変えてクロヅラを待ち、あたりを探してもみたが、今日は全く姿を見せてくれない。1時間半ほどしたら、遠くに雷が聞こえて来た。そして空は真っ黒な雲が広がっている。やはり天気予報通り、雷雨になるのか。仕方なく撤収する事にして、「待たせたね」と言ってご飯をトレイにあけてやる。ティムは啼きながら食べていた。可愛い奴だ。

帰りがけにスーパー「八百忠」に立ち寄って、長葱と春キャベツ、胡瓜とロースハムなどを急いで買い込む。何故急いでいるかと言えば、雷の音がどんどん大きくなって近づいて来ているからだ。私は雷は好きだけど、うちの猫たちは怖がるので早く戻ってやりたい。案の定、雷に怯えていた。しかもジャムが!

ジャムはゴマに抱きついて、ジーコはミュウに寄り添って、それぞれソワソワしていた。ミュウとアインは雷もヘッチャラである。ゴマも雷は大嫌いなのだが、ジャムに甘えられていたら気が紛れていたようだ。流石にゴマは母性が強い!

私は雷が好きだと言ったが、最近はこういう低気圧の時には体調がすこぶる悪い。あまりのしんどさに、1時間半ほど寝込んでしまった。返信すべきメールは溜まり、更新も相変らず溜めている。しかし、オオデコが無事里親さんの家に昨日届けられ、意外と早く順応しつつある様子を報告して頂いているので本当に嬉しい。オオデコの幸せを心から祈っている。

そして、加納さんの保護犬ジェリーも本日里親さんの家にお届けしているはずだ。その報告が日記に書かれるのを楽しみに待とう。さて、ご飯にするか・・・。
ゴマの独り言


今日のお客さんは、とってとも猫が好きなお姉さんだったみたい。あたしには匂いで判るの。やっぱり当たっていたわ。サビ猫を3匹も飼っているんですって。その仲の1匹はあたしやジャムにそっくり。もう1匹はあたしの娘のキジ子(モンちゃん)にそっくりのトラ縞サビ、もう1匹は真澄ちゃんにそっくりの黒サビだったわ。写真もいっぱい見せてくれていたけど、皆さんには《サビ猫CLUB》で正式にご紹介するまではお預けなんだって。

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