ミュウ

アイン枕に

Apr.12,2002

連日嬉しい事が続いていて、お陰で疲れもふっ飛ぶ(ような錯覚をしている)。一昨日は練太郎君が明美さんの家に里子に行け、昨夜は「SOS静岡」の保護猫のラテちゃん・杏ちゃんの母娘が、揃って神戸のアバウト仮面の元に里子に行く事に決まった。夜中に神戸のアバウト仮面や静岡のこまさんと電話しつつ、嬉しくて一人ででも酒盛りしたくなった。しかしそこはグッと堪える。ちょうど別のSOSの依頼も届いていたし、足湯しながら酒を飲むのは如何なものか。

明美さんもアバウト仮面も、SOS15匹の猫を複数で引き取ってくれた里親さんである。おニャアニャンも母・息子の2匹で貰ってくれた。そしてこの3人はいずれも、その後も私の募集から新たに猫を迎え入れてくれているのだ。足を向けては寝られない。しかし一旦家に入ってしまうと、どっちが3人の住む西の方角だか判らなくなる。こんな事では、マルコ・ポーロや三蔵法師、コロンブスやアムンゼンにはなれない。尤もコロンブスは、インドを目指してアメリカに辿り着いた訳だが。てな訳で、もしも足が向いていたらご免なさいよ。

今日は寒かった。本格的な雨降りで朝が暗かったので、猫たちはいつもよりかなりお寝坊さんだった。しかも全員がベッドの上に居た。私達は、毛布からはみ出した状態で目覚めた。最悪、何も上に掛かっていなくとも風邪をひかないよう、いっぱい着て寝た方が良さそうだ。家具の配置を変えてから、猫たちがますます仲良しだ。見ているだけで目尻が下がるような光景が、日に何度もある。

雨が上がっただけでもまだ良いが、予想通りエサ場には誰も出て来なかった。駅ビルの地下で買い出しをして、帰りがけにまた様子を見る事にした。しかしやっぱり誰も出てこない。一体どこで過ごしているのだろうか?ゴマとアカの時は、どんな天候の時にも必ず姿を見せた。そして、欲しいのはご飯ではなかった。撫でて欲しい、抱き上げて欲しい、連れて帰って欲しい・・・そう言っているように見えた。今ゴマは毎日私のストーカーをしているが、こんな子がよくぞ数ヶ月でもあんな場所に暮らしていられたものだ。寂しがり屋だものね、ゴマは。

スーパーの駐車場に入ろうとしたら、1台の車ーが出ようとしていたので、スペースに余裕を持たせて待っていた。しかし一向に出て行かない。しびれをきらしていたら、乗っていた一人の若い女がツカツカと近づいて来て「そっちに出たいんですけど!」と言う。そこの駐車場は、入り口専用と出口専用に分けてある。その車は駐車位置からバックでほんの少し下がったら、出口から出ていけばそれで済むのだ。しかし、入り口から出る車が時々いるのも確かだ。「こっちは出口専用ですよ」と言うと、「え〜っ?!そうなんですかぁ?」と嫌な顔で大層不愉快そうに言う。「そこに書いてあるでしょ?」と指さして教えると、返事もしないで車に戻って行き、他の仲間に「そこに書いてあるでしょ?だってさ!他に言い方がないのかね?!」と聞こえよがしにはすっぱな調子で悔し紛れの言葉を吐いた。

更年期のせいではないと思うのだが、もの凄く腹が立った。「そこに書いてあるのが読めねえのか?このウスラ馬鹿!」とでも言ったのであれば、「他に言い方がないのかね?!」と言われても甘んじて受けよう。「他に言い方がないのかね」という言葉の字面だけを聞きかじって知っている頭の悪い女の一人なのだと思うが、それにしても言葉を喋れる知能程度が、こういう女には持ち腐れだと思った。意味を知らずとも言葉は使える。しかし凶器ともなり得る「言葉」というものは、こういう知性も慎みもない人間に与えられるべきではないような気もする。追いかけて行って殴ってやりたい程、正直言って腹が立った。あれ・・・やっぱり更年期か?

腹立ち治まらぬままの戻り道、今度は前を走る小型ベンツの運転に腹が立つ。対向車があるとブレーキを踏んで止まってしまう。車両感覚がないくせに左ハンドルなものだから、対向車があると右側が不安で仕方ないのだろう。走り出しても時速10キロ、速くとも20キロ。いい加減我慢して大人しくしていたが、対向車もないのにブレーキを踏んでいるので遂にクラクションを鳴らした。運転のトロさと座高の低さから判断して、間違いなく女だろう。でなければ子供だ(子供は運転してはいけない)。運転する時には、他の車の迷惑にならないようにしよう。私は教習所の教官に、路上に出て直ぐにそう教えられた。ベンツなんか買うよりも、もう少し練習して欲しい。そしてハンドルを握ったら、甘えた気持ちを一切捨てて欲しい。自分の判断と技術が全てなのだから。

更年期には大豆が良いとアドバイスを貰った。アーちゃんの飼い主さんからである。早速、豆腐やら納豆やら油揚げやら買い込む。単純なのだ、私は。毎日大豆製品を食べよう。豆乳はちと苦手なのだが、豆腐は好きだ。湯葉も好きだが、生湯葉は高い。紀ノ国屋には常時生湯葉を置いているが、一番近い紀ノ国屋は撤退してしまった。そのまま山葵醤油で食べても良いが、五目野菜を豆腐の摺り潰したのと混ぜて団子にし、湯葉でくるんでさっと揚げてから薄味で煮込んだものは最高に美味しい。しかし手間は掛かる。最近は、そういう手間の掛かるものは作らないのだ。

そして今夜は、筍ご飯。ぜんまいと油揚げの煮物に、人参の千切り(それだけ)のかき揚げ。春キャベツとロースハムの千切りサラダ。いずれも美味しゅうございました。いっぱい野菜の千切りをしたなあ・・・。
ジーコの独り言

ボク、今日お爪を切って貰ったんだ。ママは「ジーコが一番お利口で爪を切らせるね」と言った。ボクだって爪切りは嫌いだけど、必死で我慢しているんだ。最近ジャムが良い子で爪を切らせているものだから、元祖末っ子としては負けてはいられないものね。

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