ジャム

逆光

Apr.26,2002

久し振りで寒い朝だった。しかし私は仕事をしながら足湯してポカポカ。仮眠をとっているこうちゃんの周りには、メス猫が3匹。まるでハーレム状態である。オス2匹は、私が寝ないと寄って来ないのかも知れないな。

連日「朝までモード」だが、今の時期は仕方ない。それでも、去年よりはずっとマシかも知れない。去年の今頃は、1日も欠かさず里親募集の掲載依頼が複数あった。しかも去年は救いようもない相手の面倒を見ていて、心も体も疲れ果ててしまった。今年だって募集が少ないとは言い難いが(しかも病気のキャリアの子が増えている)、精神的には去年よりもずっとマシなのだ。

加えて、割り切って楽しんでやっているので気力も身体も続いているのだと思う。一文にもならないけれど、これは「仕事」と割り切る事にした。もとより「仕事」というものが好きなのだから、仕事だと思えば楽しい。或いは、仕事だと思えば多少辛くとも当然だ。金にならない仕事があったって、楽しければ良いじゃないか。楽しくない事は、幾ら使命感があっても心も身体も疲れるばかりだから。

ま、悲惨な状況の猫が多い中、楽しんでやっていると言うとまた語弊があるだろうが、こう割り切る事でしか膨大になってしまった課題をこなして行けないのだから仕方ない。人生は短い。それだけに努めて楽しく過ごしたい。

あみちゃんが1ヶ月振りで保護された事は、行方の判らない猫を探している人にとっても勇気を与えてくれたと思う。明美さんの日記『にゃんことごはん』は、昨日は珍しく「続編」付きだった。きっと「嬉しい」などという程度の事ではなかったのだと思う。明美さん、諦めないでくれて有り難う。あみちゃんが退院して落ち着いた頃、また会いに行こう。

さて・・・今日は、岐阜弁のおばちゃん・7匹とチャト君のかあたんが来た。お父様の四十九日に合わせて上京したのだが、いつも通りに元気溌剌で小気味良いおばちゃんだ(お前まで「おばちゃん」言うな!)。こうちゃんは仕事が溜まっているので、私が一人で駅までピックアップに行く。そしてそのまま鶴見までドライブし、エサやりにつき合わせてしまった。「ゴマちゃんはここに居たのねえ・・・」とゴマ贔屓のかあたんは感慨深そうだった。

その後スーパーでの買い出しにもつき合って貰い、ようやく家に戻る。ちょうどお3時だったので、買ってきたコロッケでおやつにする。寒いので、夜はうどんすきをするつもりでいた。そんなところに、迷子チラシの印刷協力をしてくれていたみょーこ姉ちゃんとメールで連絡し合っていたら、急遽晩ご飯を一緒にしようという事になった。姉ちゃんが仕事帰りにエサやりを済ませ、家に戻る頃に訪ねていく事にする。

それまでに1時間程あったので、こうちゃんが落ち着いて仕事をしやすいようにと、私達は静かにお昼寝してしまった。連日の寝不足が、一気に眠気を誘った。1時間眠れると、随分と楽になる。起きて材料を持って出掛け、姉ちゃんの家でうどんすきを作る。こんなモン、あっと言う間に出来てしまう。4人で鍋を囲み、猫の話に終始した。

かあたんの家のチャー君は臆病で、ご飯の容器に映った自分の姿に怯えて食べられない事だとか、椅子に座っているかあたんの膝にアインが伸び上がって手を掛けて、「おばちゃん、抱っこして♪」と甘えに来るのだとか、すっかり猫になりきって声色(と言っても、猫が人間の言葉で話すのだが)を使って再現するので、我々は久し振りで大笑いさせて頂いた。かあたん、いつも笑いと元気を有り難うね。

そして何と・・・かあたんたら今夜はみょーこ姉ちゃんの家にお泊まりする事になって(私がトイレに行っている僅かな間に、そういう話がまとまっていた)、明日の早朝エサやりにつき合ってからお母さんの家に戻ると言う。また6月に会いましょうね・・・と言ってお別れした。

外に出たら、やけに寒かった。そして鼻声になっている。珍しく昼寝なんかした罰か?今頃、かあたんはみょーこ家の猫たちと一緒に寝ているだうか?こうちゃんは帰って来るなり、仕事を始めた。いつもつき合わせてしまってごめんね。この連休には、目一杯仕事だけしてね。
ミュウの独り言

おばちゃんは、やっぱり声が大きかったよ。ママが迎えに行って連れて来た時には、1階から大きな声が聞こえたので直ぐに判ったんだ。僕は、おばちゃんの傍らで一緒にお昼寝したよ。

でもやっぱりおばちゃんは、ゴマが一番のお気に入りみたいだね。連れて帰りたいと何度も言っていたよ。ま、僕を連れて帰ろうとしても、重たいからギブアップするだろうけど・・・。おばちゃんちの8匹の猫は、みんな軽いみたいだからね。

inserted by FC2 system