アインがまた吐いている。 今日は食べた直後の事だった。そして、その後も3度吐いた。こういう事を繰り返して、だんだんと弱っていくのだろうか。今は私の傍ら(デスクの上)で寝ている。苦しそうでないのが救いだ。 ミュウも、今日はやけにむずかっていた。 私達に落ち着かない問題が起きていたので、敏感な猫はその雰囲気を察知するのだろう。PCに向えば巨体でデスクの上に陣取って邪魔をするし、電話ばかりしていたのでやたらと啼いてウロウロしてた。 ごめんね、ミュウ。いつも迷惑を掛けるね。 先週の土曜日に新しいお家に行ったばかりなのだが、白猫「ユキちゃん」の里親さんが多頭飼いをギブアップして、もう一度里親募集する事になった。 掲示板でも多頭飼いの先輩たちが励ましとアドバイスを書き込んでくれていたのに、大変申し訳ない結果となってしまった。 ユキちゃんに特に問題はない。人懐こい、抱っこが好きな綺麗な猫だ。愛されて育ったのが判る良い子だ。 しかし先住猫を飼い主が不憫に思い、これ以上は先住猫に負担を掛けられないと思ってのギブアップ宣言となった。 以下は、先住猫がケージの中のユキちゃんを「ぼっこぼこに殴っている(飼い主の表現のまま)」ところの写真だ。 遊んでいるようにも見えるのだが・・・。
性悪の猫というのは居ないと思うから、先住のシバ君も悪い子とは思っていない。臆病で神経質らしいし、一人っ子のお留守番猫だから、猫にも人にもあまり馴れる機会が無かったのだろう。 ユキちゃんに対しても加減を知らないだけで、遊び相手として興味があったと思いたい。 単に怖いだけであれば近寄らないと思うのだが、もの凄く「怒っていた」と飼い主の目に映るのも、それは辛いものがあるだろと察した。 厳しい言い方だが、飼い主さんの心の許容量の問題でもある。しかしユキちゃんへの哀れみも人一倍抱いているし、猫の好きな人なのも確かだ。今回の結果も免疫力がなかったというだけであって、決して非情な決断とは思っていない。 テンションを高めて受け入れ準備してくれていただけに、こうなってしまった事は大変に残念だ。 一人っ子を過保護にしてやりたい気持ちも判る。私も毎回、先住猫たちには「ごめんね」と思うから。しかし、猫たちが解決してくれるのだ。 明石の元親さんに戻す事は出来ない。 ペット不可の住宅で飼っていた事が発覚してしまい処分を言い渡されたというだけでなく、奥さんが妊娠中だというからいずれまた問題になるのは目に見えている。 そして、長距離を何度も短期間に移動させたくはない。 今回は里親さんの見当外れな依頼・・・つまり日吉(我が家の事だ)に連れて行っても良いですか・・・という依頼を受け入れて、明日にもユキちゃんを連れて来て貰い、緊急に一時預かりして貰えるご家族を捜せた。 そこのご主人は、一時預かりは可哀想なので、そのまま飼ってあげたいとまで言って下さっている。今回の問題が起きて以来この数日胸につかえていた重たいものが、その一言で取れたような気がした。 手放す事に決断した里親さんにとっても、彼女なりの苦渋の選択であった事は解るので、先住猫との生活を大切に、この事も辛い思い出とせずに、どうか懲りないで頂きたいと願っている。 時間は前後するものの、どうしても行き場がなければ「家に連れて来て良いよ」と言って下さった人は他にも3人いた。いずれも私よりもひとつふたつ年上の、働く女性である。 しかし1人は横浜で7匹(NSPRJK&A)、1人は日吉で8匹(TMNURAH&S)、もう1人は埼玉で4匹(EEA&S)飼っている上に修羅場の続く仕事を抱えている。 事ある毎に、いつも陰で支えてくれて来た人達だ。自分の苦労は棚に上げて、猫の為に淡々と生活を組み立てているのが解る。そしてそのバランス感覚は素晴らしいものがあるので間違っても「頭飼いの破綻」の心配はないのだが、流石に今回泣きつくのはためらわれた。 では預かって下さる事になったお家ならば泣きついても良いのか・・・と言えば決してそうではないのだが、先住猫3匹(NM&S)というギリギリの余裕に甘え、奥さんである友人の天使の心に甘え、不遇な境遇の猫にひとかたならぬ愛情を感じてくれるご主人の優しさに甘えさせて頂き、明日ユキちゃんを連れて行かせて頂く事にした。 またまた足を向けては寝られない家が増えてしまった。心から有り難いと思う。 改めて皆さんに申し上げたい。 先住猫と後から入った猫がその日から大の仲良しになれるケースは希で、1週間から数ヶ月を要する事はあるけれど、必ず仲良くなれるか、あるいはお互いが上手く距離をとり合って同居出来ます。 その間みんなが少しずつガマンを強いられる事になるけれど、その通過儀礼を済ませたらあとは多頭飼いの幸せ・喜びは毎日たくさん得られますから。 迷っている方がいらしたら、どうか勇気を以て多頭飼いへの一歩を踏み出して下さい。
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