ジャム

ねぼすけ

May.7,2002

またしても夢
早寝しようと思っていたのに、やはり午前3時を過ぎてしまった。それでも午前6時には目が覚めた。夢を見て、ドキドキして目覚めたのだ。まったく良く夢を見るものだ。

夢の中で、私は和室の布団の上に寝ている。その布団の下の土地には、10年以上も誰かが生き埋めになっている。もはや誰もが掘り出す事を諦めていて、埋められている少女も諦めているらしかった。私は腹立たしい気持ちで、「諦めないで、今、私が掘り出してあげるから!」というメッセージを込めて床を叩いて合図を送っている。地下からも反応があったので、私は寝ていた布団をめくり、その下のカーペットをめくる。カーペットは何重にも敷かれていて、苛々しながら1枚1枚をめくりあげていく。

ようやく土が露わになり、ホッとしているとその土が地中からモリモリと掘り起こされてきて、思わずその中に手を突っ込むと、相手の手に触れた。その手をしっかりと握り、一気に引き上げた。すると引き上げた相手はゴマだった。さほど汚れてもおらず、私は耳の中に土が入ってしまってやしないかと心配するが、それもないようだ。安心もしたが、無性に切ない気持ちで目覚めた。雨天のせいか、猫たちはみんな朝寝坊していた。

シュールな夢を見た後はいつも、その余韻に付きまとわれて現実の世界を受け入れ難いような気分になる。しかし今日は、早く家事を片付けて出掛けないといけない。二俣川まで、こうちゃんの免許の更新に行くのだ。雨だが洗濯はする。どうせ室内にしか干さないのだ。朝ご飯には、寝る前に作っておいたおにぎりを2個ずつ食べる。冷たいお握りだが美味しい。味噌汁もおかずもなしのお茶だけ。

早く着き過ぎて、余分なドライブ
2時間の講習を受ける為の受付締め切りは11時なので、私はみきこちゃんと11時に待ち合わせる事にしていた。昨日のうちに二俣川に詳しい人から待ち合わせに適したファミレスを教えて貰ったみきこちゃんが、私に知らせてくれていた。

連休明けの道路はさぞかし混んでいるだろうと予想して早めに家を出たのだが、環状2号線も16号線もさほど混んではおらず、鶴ヶ峰あたりの下水工事と二俣川駅近辺が少し渋滞しただけであった。

免許の更新に行く道中でスピード違反で捕まったら大変だ!と思ったが、皆が80キロ以上で走っている。当然、流れに乗るスピードで走る。昨年夏の悪夢「川島町交差点」も無事に通過したが、もし忘れもしない松〇巡査の姿でも見かけようものならば、窓を開けて「松〇のバカヤロ〜!」と叫ぼうと考えていた(勿論こちらに非はあったのだが、捕まえるべき迷惑運転手は他にいくらでもいるはずだ。ネズミ捕りのような方法で違反者を捕まえるのは姑息だ。遠吠えと言われようと、これは理屈ではないのだ。まあ、あの時は発進した途端に129キロ出ていたらしいから、やはり悪い事は悪いのだ。)。しかし、雨の日には白バイは出動しないのか?

試験場付近は、駐車場待ちの車で溢れていた。こうちゃんを降ろして待ち合わせの「サイゼリア」に向かうが、待ち合わせの11時まではまだ30分もある。「サイゼリア」の駐車場にもチェーンが張ってあって入れない。路上駐車は嫌いだ。仕方なしに一回り走って来ることにする。

現地を良く知らないのであまり遠くに行かないように気をつけていたのだが、そろそろ戻るつもりで左折した道は、実は保土ヶ谷バイパスへの加速車線であった。どうやら標識を見落としたらしい。私とした事が!

しかし気づいた時にはもう遅い。次の出口までは行く他ないのだ。幸い無料の自動車専用道路なので、次の出口で降りてまたパイパスに乗って戻って来た。道は広いしスピードは出せるし、まあ良いドライブであったとしよう(負け惜しみ)。

10時59分には二俣川の駅前まで戻っていたが、みきこちゃんを待たせては申し訳ないので携帯で状況を知らせておいた。約束の11時に遅れること3〜4分。みきこちゃんは私の為に喫煙席を確保してくれていた。みきこちゃんとは、何と半年振りの再会である。メニューを見ながらも、せっかちに積もる話を始める。

こうちゃんの亡霊?
どの品も安いので、みきこちゃんはオードブルみたいなものを山ほど注文しようと言うが、私は朝のおにぎりがまだ利いていてあまり空腹ではない。残念だが、私にだってそういう時もあるのだ。結局みきこがムール貝のナントカ焼きとビーフ・ストロガノフにサラダ・スープ・ライスセット、そしてドリンク・バー。私はイタリアンハンバーグとスープ・ライスセットにドリンク・バーという事にした。値段の割に、お味は他のファミレスなどと比べて良いような気がする。

予想では、こうちゃんが更新を終えてその店に現れるのは3時過ぎのはずだった。しかし店がまだランチの客でごった返している午後1時前に、こうちゃんの細長い姿が見えた。無表情でこちらに近づいて来る。

まさかこんな早く終わるとは思えないので、もしや短気なこうちゃんが(優しそうに見えて、実はメチャクチャ短気である。エレベータが下りてくるのが待てず、階段を上って行くような短気。)遅々として進まない手続きに腹を立てて講習を蹴っ放って出てきてしまったか、あるいは不慮の事故で既にこの世にはいないこうちゃんの執念が、私の元に幽霊となって姿を見せたかのどちらかだと思った。

しかしそのどちちらでもなく、ちゃんと講習も免許証の交付も済ませて来ていた。信じられずに、免許証を見せてみろと言ったら、ちゃんと新しい免許を見せてくれた。どうやら嘘ではないようだ。疲れた顔をしている。そんな顔をしているから、亡霊が現れたのだと勘違いするのだ。

メニューを渡して、私はトイレに行った。個室に入るとすぐにノックが1つだけあり、中からノックし返すより早くドアをガチャガチャと回そうとする。女性用トイレだけに、相手は女だろう。どういう無作法な奴なんだ。こちらの返事が遅れたのであれば兎も角、私だって即座に反応したのだ。

しかし小用を済ませて出た時には、外には誰の姿もなかった。もう1つのトイレは男女兼用の札が付いているので、そちらに入ったのだろう。顔を見てやりたかった。そして「形だけノックしてすぐ開けようとするなんて失礼じゃありませんか?」と言ってやりたかった。しかしトイレの外に出て2〜3歩も歩いているうちに、忘れてしまった。

こうちゃんは何が食べたいのか考えるのも面倒だと言って、私と同じものにすると言う。食べ物の好みが同じだし、バイオリズムというか体調までシンクロしている日が多いし、どうせ同時に来ていれば同じものを注文していたはずだから、まあそれも良いか・・・。これは「仲良し」という事とは少し違う現象なのだが・・・。

3人でまたひと時お喋りし、みきこちゃんはその後は二俣川に住む友人と待ち合わせする事になっていたので、そのお友達に店の駐車場まで迎えに来て貰うことにして、私たちとはそこで別れた。来た時よりも、雨足が大分強くなっていた。

我々は昨日家に忘れていった野良フードを積んで来ていたので、鶴見に回ってエサやりを済ませてから帰宅した。雨に濡れないよう工夫しているが、濡れずにそこまで辿り着くことは不可能だ。さすがに誰の姿も見えなかった。スーパーに立ち寄る気力がないので、タバコだけ買って帰宅すると既に姑が戻っており、送って来てくれた義姉は帰った後だった。

姑はニコニコしている。楽しい連休だったようだ。舅が亡くなった直後に比べると数段元気になったようだし、出掛ける気になれるのは良かった。元々、出掛けるのが好きな人なのだし。

今夜来てくれるはずだった西村は、仕事が終わらず週末まで延期となった。なに、週末なんてあっという間だ。実は私も少し疲れた。今日の事ではなくて、この1週間は殆ど寝られなかった事が響いているのだと思う。まだ里親募集の更新が残っているのだが、どこまで出来るだろう・・・。
ゴマの独り言

雨の日は、猫は眠いの。熱帯魚の水槽とニシムラ2号機の間に出来たスペースにママが枕を置いてくれたんだけど、そこがあたしの特等席なのよ。

だけど今日その場所をアインに盗られちゃったので、あたしついついアインを叩いちゃった。そしたらママは「アインちゃんには、他にも色々と特等席があるでしょ?」と言って、アインを他の場所に連れて行ってくれたの。

あたしはニシムラ2号の上で色々と考えてみたけれど、やっぱりあたしの指定席に落ち着くことにしたわ。ごめんね、アイン。あたしは隅っこ場所が安心なのよ。

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