ミュウ

PC占領

May.16,2002

寒い。しつこく言うようだが、身体がついて行かない。例年一番爽やかで過ごしやすい5月なのに、もはや梅雨入りしたかのようだ。午後、れいさんから電話を戴いたのを良い事に、疑問に思っていた様々な問題を色々と訊いて教えて貰う。ウィルス駆除ソフトはどれが良いか?何故に現状ではこういう(面倒なので詳細は省くが)不具合が出るのか?現状でADSLにすべきか光通信にするまで待つべきか、次から次へと相談に乗って貰った。いつもながら頭脳も言語も明晰で、才能ある若い女性(見た目は兎も角、れいさんはあまり女性らしくはないのだが・・・)というのは素晴らしい。

ディスレキシア(先天性読み書き障害)というものがある事を、さっきTV番組で知った。知的障害ではなく、文字の学習能力に欠けるものらしい。但しアスペルガー症候群(いわゆる「自閉症」のスペクトラムのひとつ)の中にも、このディスレキシアを伴う場合もあるとされているし、同じ「自閉症」の中にも障害の度合いが実に多様である事は、自閉症の息子・ヒデちゃんを持つ母親・みきこちゃんとの交遊の中でも折に触れ教えて貰っている。

あまり専門的な事は門外漢である私などが云々すべきではないのだが、今夜話題にされた人物も、子供にとっては世間の大半であると言って差し支えない「学校」側の無理解ゆえに、それはそれは辛酸を舐めたようだ。時は1950年代のアメリカ、片田舎の話ではなくコネチカット州でインテリア・デザイナーをしている父親を持つような都会の子供の話である。

そういう障害を大変な努力と家族の愛に支えられて乗り越え、天賦の才能である創造力を生かして脚本家から作家になって成功したアメリカ人男性のドキュメンタリーであったのだが、彼の作品として紹介されたドラマはいずれも日本でもTV放映されていた人気番組であり、私も良く観ていたものばかりだった。古くは『アダム12』、比較的新しいものでは『特攻Aチーム』等など。

この障害を持つ人は、英語圏では人口の10パーセント近くはいるらしい。日本語は平仮名と漢字、カタカナなどの複雑な表記を持つ、英語以上に難しい文字体系の言語であるからして、果たしてどれ位の割合でこの障害が存在するのだろう?(私がミスタッチをするのも、もしかしたらディスレキシアかと思ったが、これは単なるズボラで手抜きな作業の為せる業だと思う。)夕飯を食べながらこうちゃんと観ていて、顔を見合わせて同時に口から出たのは「スパゲット・ナポルタン」事件である。(この単語は、Yahoo!で検索すると、私の「猫雑記2000年1月5日1月6日」がヒットする。これを発見した時には、夜中に椅子から転げ落ちそうになった・・・これもPCデスクに椅子に座って更新出来るようになったお陰である。)

今どきの若者には想像もつかないだろうが、昔の日本人の年配者にはカタカナで外来語を表記するのが大変に苦手な人が多かったし、そもそも日本語の「音」で表記する事自体が極めて難しい場合も多いのだから、それは卑しめるべき事ではないとは思っている。私だってプディングは「プリン」と言い、プレ・ファブリケーションは「プレハプ」である。しかし、それは世間に通用する言い方ではある。しかし「スパゲット・ナポルタン」となると、これは年齢の為せる業か、はたまたもしやディスレキシアに近いのか判らなくなる。(他にもジュースは「ジュスウー」と書かれてみたり、スープは「スウープ」であったりと、例を挙げれば枚挙に暇がない。)

TVのニュースでは、宇都宮で連続して起きている「猫の首吊り他殺事件」を報道しており、飼い主の嘆き悲しむ様子がインタビューで映し出されていた。許せない犯人ではあるが、自衛策としてはどうか飼い猫を危険でいっぱいの「外」に出さないであげて欲しい。そして、自分にとっては可愛くて仕方ない猫でも、猫嫌いの人から見たら自分の家の庭を荒らす(あるいはそうとしか思えない)憎い害獣と思われているかも知れない事を、もっと知るべきだ。自然がいっぱいで車の往来も少ない地域だからと言って外に出していたら、寄生虫やノミ・ダニ・シラミを始め、感染症や毒物の危険もある事を忘れないで欲しい。

PCのデスクにはミュウも大威張りで居座るようになり、大きな机にした割には狭苦しい思いをして仕事している。重くて簡単にはどかせない。机上がもっと広ければ、高級な文鎮代わりにもなるのだろうが・・・。
ジャムの独り言

文鎮?!ジャムが文鎮になってあげるよ!パパのお仕事の本は大きいので、ぜったいに役に立つと思うんだけど、いつも「ジャム、ここから先に入るな!」と言って、結界を張られてしまうんだ。

仕方ないから、今はパパのノートPCのつっかえ棒になってあげているよ。役不足だなあ・・・。

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