ジャム

番犬のように

Jun.11,2002

台風が接近しているらしく、晴れているのに朝からずっと湿った強い風が吹き続けていた。うん、ピンク・フロイドのお天気である。(何度もここで触れたテーマだが、念の為にもう一度書いておく方が良いかな?つまりピンク・フロイドの往年の名盤『狂気』の中の1曲目”ONE OF THESE DAYS”邦題「吹けよ風 呼べよ嵐」の事を指している。アブドゥーラ・ザ・ブッチャーがリングへの入場テーマに使用していた事でも有名。解らない人には、どっちも解らない説明である。)

そんな中、嵐と共に岐阜から「8匹のかあたん」がやって来た。岐阜に遊びに行っていたお母さんを東京に送って来たついでに、東京駅から我が家に真っ直ぐ来てくれたのだ。暑い中、いつもの元気な顔でやって来た。部屋に入って来るなり「ゴマちゃん!」。ゴマも喜んでテーブルの上でコテンコテン転がり、転がり過ぎてドスンと落ちた。

私は浮腫んだ足が痛いので、こうちゃんに痛い痛いマッサージをして貰いながらお喋りをしていた。マッサージ終了後はこうちゃんは仕事に戻り、私はそのまま足を高くして寝ながら話をする。到底お客をもてなす態度ではないのだが、かあたんだから許して貰えるだろう。何たって常日頃、カズエさんに何かあったら直ぐにこうちゃんに電話さてせね、飛んで行くからね・・・と言ってくれているのだ。そんなかあたんは、猫たちに話し掛けながら私のパンパンの足をさすってくれた。全くもって贅沢な事である。まるで介護される寝たきり老人だ。

その後もお土産の納屋橋饅頭(これは美味い!リクエストしたのだ。)を食べたりアイスコーヒーを飲んだりして、お喋りに花を咲かせる。自分たちの猫たちの事を1匹ずつたっぷりと、そしてSOSの猫たちの事、頑張っている人たちの事、お互いの身体の事、家族の事。いつも前向きで力いっぱいのかあたんは、泣き言を言わないし損得勘定がないので一緒に過ごして楽しい。この歳になると、くよくよしても仕方ない事で思い悩むのは時間と労力の無駄だという事を身に染みて知っている。我々は同い年の双子のようなものだ。ついでに言えば、それぞれの妹と弟まで、偶然に同い年の同じ誕生日だということも判明した。ネズミ年の3月28日だ。

かあたんを駅まで送りついでに、晩御飯を外で一緒に済ませてしまう事にした。三人とも同じものを食べ、その後日吉駅でかあたんを降ろしてお別れする。戻るとゴマが、にゃんにゃん言ってお出迎えしてくれた。賑やかなオバチャンが帰ってしまい、急に寂しくならないと良いのだが。あれきりトイレでオシッコしてくれているので先ずは一安心だと思うのだが、何の拍子にソファやベッドでしたくなるか解らない。

ソファは雨天を予想して洗えなかったから(洗ったら数日は庭で干し続けるしかないので)、ペットシーツを敷いてから白い布のシーツで全体をくるんでしまった。白い布でならば、オシッコのシミに直ぐ気付くだろう。それでも臭うらしく、ジャムはしつこくクンクンしていた。嫌な性格。ママたちは一応出来るだけの努力をしたのだから、いつまで臭いを嗅がないで欲しい。

私の腎臓が悪いのは、どうやら人間ではなくて猫なのではないかと、ジョン・レモンが言った。成る程、そうであれば加齢と共に腎臓が悪くなるのも頷ける。では低マグネシウム食で、低蛋白高脂質でないといけないな(笑)。しかし多飲多尿ではない。子供の頃からオシッコが遠かった。そして中学生の頃には既に足を下げているとだるくて、授業中に椅子の上で正座していた事も思い出す。栴檀は双葉より芳し・・・じゃない(全然違う)、当時から腎臓に赤信号が灯っていたのかも知れない。

ついでに言えば、こうちゃんの会社の入社試験の日、試験後の面接待ちの時間を椅子を馬蹄形に並べて集団で会社幹部とのセッションがあったのだが、その時にも靴を脱いで正座した途端に周りから笑い声が起きた。その時の幹部がこうちゃんだった。あの姿を見て、こうちゃんはカズエちゃんに一目惚れしたのかも知れないな(嘘こけ)。

今週土曜日は、全国一斉捕獲デーだ。それも嘘だが、和光と板橋、そしてここ日吉で避妊目的の捕獲が行われる予定。目標は5匹。全捕獲器フル回転で、大変結構。

今日のにゃんこ

アタシは「ビー」。山口県のあるお家で保護されている縞三毛よ。

兄弟が他に3匹いるけど、紅一点で一番賢いかな?と言われているアタシが、代表でご挨拶します。

保護してくれているお母さんは、とっても元気で明るい人なの。ちっとやそっとの苦労ではへこたれないのよ。アタシたちみたいな捨てられた猫を見ると、どうしても放っておけずに保護して大切に世話してくれるんだけど、お陰で家中に保護猫がいっぱいよ。

早くお母さんを楽にさせてあげたいわ。その為には、先ずアタシみたいな美人が里子に行かなくちゃね。

里親募集 No.331 で詳しく見てね)

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