ジーコ

洗濯番

Jun.25,2002

昨夜は12時過ぎという時間に、私にとっては珍しく折角早寝したのに、夜明け前にまたもパッチリ目が醒めてしまった。アインとジャムが追いかけっこしている気配で目覚めたのだが、ついアインの心臓が心配になって起きてPCを立ち上げたが最後、あとは歯止めが利かない。当然お腹も空く。朝ご飯が待てない。といっても自分で作るしかないのだから、待てるも待てないもないのだが。

こうちゃんを叩き起こして、ピザトースト(こういうものは食べないようにするんじゃなかったのか?)とハーブティーで朝食に付き合わせる。そして雨が上がっているスキに、エサやりに出掛ける事にした。時間に多少のばらつきがあったとしても、ちゃんとよりこは出てくる。サビ猫って賢いなあ・・・。

戻ると留守電が入っており、持って行かなかった携帯にも着信がある。そして電話に明け暮れる長い一日が始まったのだった。喉が枯れてくる頃、やっと一通り終わったら、もう晩御飯の時間だ。今日も予定していた更新は出来ず、銀行にも郵便局にも行けなかった。明日こそ!という日々が続いているが、明日は明日でどんな風が吹く事やら・・・。

ただ、収穫もあった。昨日ここで触れた「捕獲して下さい」のご相談は、うまく話が進んでいくと思う。実はご相談者は根っからの猫嫌いの人ではなくて、自分の家でも保護猫を飼っている人である。しかし近所の工場のパートのオバサンたちが無責任にエサやりだけ続けて、避妊は勿論の事、糞の始末もしなければ、エサの量も全く足りないらしくて猫たちは大騒ぎしているらしい。当然庭は荒らされ、安眠できない程に鳴きさかっているという。エサをやらないで欲しいと苦情を言えば、「猫なんかおっきくなれば自然とどっかに行っちゃうんだから、エサやってどこが悪いの?!」と却って凄まれて、仔猫がカラスに襲われて食い殺された時にも、仔猫殺し呼ばわりされていい加減ノイローゼになりかけていたようだ。ふ〜む。

先ずは全て事情と言い分を聞いた上で、今後の改善策を一緒に考える事にした。誰かが立ち上がって避妊をし始める必要性、そしてトイレの設置、避妊した事の広報、地域への協力者の呼びかけ・・・という膨大なシナリオを説明してみた。もちろん計画は一筋縄では行かないだろうが、たとえ単独ででも避妊に立ち上がる事の方が、今の苦しんでいる状況よりはずっとマシなのだという事が解って戴けそうなので、今後の協力を約束して電話を切った。

急いで晩御飯を済ませたら、明後日の夜に捕獲の手伝いをする約束の人と初めて会う事になっていたので、みょーこ姉ちゃんと共にお山のエサ場を回りながら話をする。雨の中でもマロはちょろちょろと走り回り、さゆりも元気に「番」を張っていた。猫の「こうちゃん」も「みじか」も鳴きながら出て来て、行くと必ず「来て良かった」と思わせてくれるのだ。これがあるからこそ、姉ちゃんも難病の身体にムチ打って365日エサやりを続けられるのかも知れない。(難病患者のくせに、人よりもかなり元気ではあるが。)

何故に全員がお山で会ったのかと言えば・・・。

今回の件は、エサやりしていた野良猫から仔猫が増えて近所で問題となり、とてもそこでは続けられそうにないから、捕獲して殺処分しようかと思い詰めていた人の相談だったのだ。幸いにしてご近所である。では捕獲をお手伝いするので、避妊後に母娘合わせて3匹をお山に連れて行こう、そして責任を持ってエサやりを続けて貰ってはどうかという提案だったのだ。殺処分しなくて済むという事では、大分その女性の気持ちは軽くなったはずだったのだが、元々あまり猫が好きだという訳ではない、経済的にも苦しい、エサやりに出掛けるとは言えないので親に何と言って家を出たら良いか理由がない、夜は忙しい等のネガティブな言葉がたくさん出て来た。

つまり、あまりエサやりには来られない、来たくないという事なのだろう。そうでないならば、そしてそう取られたくないならば、あまり他人にそういう発言をするものではないと思うが、多くの女性に見られがちな傾向ではある。そして「そういうつもりで言ったんじゃない」というエクスキューズが続くのだろう。

随分と虫の良いものだと私は既にムッとなっていたけれど、流石にあてにならない人には期待しないで生きて来た姉ちゃんは、明るく優しく根気強く応対していた。まあ追々考えればいいじゃないですか、きっと解決方法は見つかりますよ・・・と笑顔で言っている。辺りは暗かったけれど、きっと満面の笑顔を作って言っていたはずだ。

そうかな?結局は姉ちゃんが、更に3匹を抱え込むだけじゃないのか?きっと誰にも文句を言わずに、姉ちゃんは新しい3匹にも分け隔てなく365日エサやりしてくれるだろう。しかし相談者も最低限度の責任はとるべきだし、それがとれないのであれば、手伝うのは捕獲までだと私は決めている。経済的に苦しいのではなくて、野良猫に遣えるお金の配分が、私達とは違うだけだ。(だってボルボの新車に乗って来て来たんだぜ、無職の40代のお嬢様は。)

こういう事を言うから、だから私は嫌われるのだろう。でもね・・・自分が何かを出来ないという事をあまり熱心に釘を刺されたら、あまり愉快ではないし、それにそういう事ってみっとみないんだけどなあ・・・。もしも私が貧乏自慢したら負けないし(負ける訳がない、本当に貧乏だもの)、姉ちゃんに限らず私だって難病患者だ。だけど、それはそれ、何か出来ない事の言い訳にはしない。だってカッコ悪いじゃん。

私達って、猫助けのプロだと思われているんじゃないか?と姉ちゃんは笑っていた。だから、やって当たり前だという事か?
さて、この後どう出るのか・・・。日本中の猫を助けられる訳ではないから、いや、むしろ99.9パーセントの野良猫を見捨てているのが現状なのだから、今度も見捨てるのは簡単だ。頑張ろうとする人だけをサポートしても、寝る時間もないのだ。やる気のない人を助けられるはずがない。是非、奮起して欲しい。自分の問題なのだから。

うちの猫たちは、他所の猫の為にまたお留守番をさせられてしまった。ごめんね、今夜はこれからいっぱい撫でてあげるからね。かくして今夜も丑三つ時に突入したのであった。チャンチャン♪

今日のにゃんこ

アタシは、サビ猫のお母さんから生まれました。そしてお母さんと共に保護して貰っています。

だけどアタシたち母娘は、両方ともエイズのキャリアだとわかりました。だけどとても元気だし、このまま発症しないで健康に過ごせる確率の方が高いと言われています。

アチシたちの病気の事も理解して下さって、そしてもし出来たら子供思いのお母さんと一緒に、アタシを引き取ってくださる方はいませんか?アタシもお母さんも、とてもおとなしい性格です。きっとこういう母娘も幸せになれると信じています。よろしくお願いいたします。

(アタシ達の事は、里親募集 No.391 で詳しく見てね♪)

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