マルコ

我が家へ

Jul.13,2002
用意していたマルコ用の綿毛布の上が、直ぐに気に入って・・・
だけど僕はもう眠いの・・・
「どうでも良いけど、ジャムもここに入りたいよ!」

昨日あまりに忙しくて、夜に行こうとしていたエサやりが明け方になってしまった。出発が4時半。しかし外はすっかり朝になっているし、犬の散歩に出た人達にたくさん出会う。みんな早起きだなあ・・・。幹線道路に出れば、車だっていっぱい走っている。そけでも夕方や日中よりはスイスイと行ける。エサ場に行くまでの道々、あちこちのゴミ置き場はカラスに荒らされていた。銀座のように夜間・早朝のゴミ回収はしていないから、早起きのカラスはエサ確保の為に必死だろう。東京都では、計画通り4200羽のカラスの捕獲に成功したという。そのカラスたちは殺されてしまったのだろうか?そうに決まっている。気の毒でならない。生きる権利はカラスにだってあるのに・・・。

「よりこ」はすっかり車のエンジン音を覚えているらしい。何時に行こうと必ず姿を見せてくれる。可愛い賢いサビ猫よりこ。

戻って来てから、簡単に朝食を作る。サンドイッチ用のパンを買ってあったので、カビが出ないうちに使わないといけない。辛子バターを塗り、ハムとレタスを挟む。アイスコーヒーを作って、半斤分のサンドイッチがあっと言う間に食べ尽くされる。少しは寝なくちゃ保たないので横になるが、どうも落ち着かない。2時間程はベッドの中にいたものの、思い切って起き上がってしまう。子供が遠足を待ちきれない気分だ。

そう、今日はマルコの退院・引取りの日だもの!

午後4時に病院で保護したボランティアグループの人達と待ち合わせしていたのだが、それまでの時間の長い事と言ったらまったく話にならない。同じくナナオ(眼球を摘出した方の仔猫)を引き取るみょーこ姉ちゃんと何度も電話したり、里親募集の掲載依頼が多いのでその準備をしたり、やることはいっぱいあるのに何か落ち着かない。やっとキャリーに入れたその時まで、足元がフワフワしていた感じだ。

ボランティアさんたちは4名。口々にお礼を言われてしまうが、お礼を言いたいのは私の方だ。「うちのマルコ」となる仔猫を保護してくれた人達だもの。断脚した方の足は腐って蛆がわいていたと言うし、手を差し伸べた時の気持ちを思うと、その勇気と猫に対する愛情に敬意を抱かずにはいられない。有難うございました。

私やみょーこ姉ちゃんのような立場では、自分でいつ抱え込むか判らない上、むしろ苦労して里子に出している訳だから人の保護した仔猫を貰い受ける事など有り得ないと思っていたけれど、二人とも殆ど同時に決めていた・・・うちの子だと。そういう閃きがあっても仕方ないよね。ボランティアさんは、喜んで涙ぐんでいる人もいた。こうちゃんがマルコを、姉ちゃんがナナオを抱き、先生が記念撮影をしてくれる。先生も笑顔で一杯だった。

しかもこの時、病院には野良猫の母猫を捕獲して避妊に連れて来ていたれいさん&ゲンちゃん夫婦も来ていて、二人にも芽一杯祝福して貰った。再会を約束してそこでお別れしたが、チロちゃんの時と同様、今回の子も捕獲器を設置してものの2分で捕獲出来たと言っていた。捕獲器は素晴らしい。なまじ馴らしてからとか、キャリー等で保護しようと努めるよりは、恐怖心をいたずらに増さないで済む捕獲器を使うべきだと私は思っている。れいさん・ゲンちゃん、お疲れ様。捕獲成功おめでとう。

先にナナオと姉ちゃんを家に送り、ボランティアグループの4名の車は後から付いて来て貰う。家の中と猫たちを見て貰い(有芽子と瓢六以外は全員隠れてしまったけれど)、ナナオは無事にケージに入る。マルコはその間キャリーに入れたままで、姉ちゃんちのりビングに待たせていたので、可哀想だから次なる我が家へ急ぐ。どこの路地も腹の立つ程車が混んでいると思ったら、ただでさえ狭くて相互通行が難しいような狭い道に、路上駐車している車がある。しかも運転手のオヤジは平気な顔をして乗ったままだ。ソロソロとすれ違う時、窓を開けて身振りと大声で批難してやる。するとやっと車を退けた。人に迷惑を掛けても平気な50〜60代の大人世代に、いまどきの若者は云々出来る資格はない。

我が家は狭いので1階に荷物を置いて貰い、2階へ4名様ご案内する。マルコはケージに入れると、直ぐにベッドとして用意しておいた綿毛布の上に落ち着いてくれた。先ずは水を用意するが、じっと固まっていて近づかない。そっとしておこうと思い、2枚だけ写真を撮った後はカバーを被せてしまう。しばらくは焦らないで、様子を見ていれば良い。

お客様は程なくお帰りになり、その後直ぐにマルコのケージに我が家のご飯を入れておく。カバーをめくって覗き込む度に、少し怯えているようだ。可哀想に。今朝のウンチが緩かったと聞いていたので、脱水状態にならないようにだけ気をつけていなければ・・・と気が揉める。しかし見ていても食べたり飲んだりするはずがないので、カバーをしたまま息を詰めるようにして気配を伺い続ける事4時間。ご飯を食べているらしいかすかな音が聞こえた。良かった!

我が家の5匹の反応は、意外と冷静である。ジャムが気になるのはケージの存在とカバーとして掛けてある毛布だけで(カバーと見れば潜り込みたい動物なので)、ゴマはケージの上で香箱を作って落ち着き(守護しているかのようだ)、アメショーたちときたら、マルコの存在すら気付いていないかのようにいつも通りである。動き回らないし鳴き声を上げないせいだろうか?アインが一番心配だったのだが、ご飯のトレイと簡易トイレを下げる時に覆いを一旦全て取り除いた時にアインが近づいて来たのに、全く気にならない様子だった。こうしてケージ越しに1ヶ月も過ごす間には、きっと馴染んでくれていると期待している。

マルコの残された足は、手術が必要なのか、あるいはこのままくっ付いてくれるのかを安静を保ちながら様子を見る事になっている。最低でも3週間は動かさないで下さいと言われているので、望みを捨てずに静かに過ごさせよう。

簡易トイレは下げてしまったと言ったが、今までペットシーツでしてきていたので、足の事が落ち着くまではさのままでも良いと思って、なまじケージを狭くするよりはいっそのこと退けてしまえ!という事になったのだ。簡易トイレは銀座ウェストのリーフパイの缶である。缶の高さが低く、小さ目の缶である上、内側にも隙間なくコーティングしてあるので濡れてもサビが出ないだろうと思った。空き缶を取っておく習性が初めて役立ったと思ったけれど、まだしばらくは出番なし。

ウンチをさせた方が良いかと思って、抱いてお尻を刺激したみたが、ちょっと出そうにもない。初日では排泄までは無理かも知れないし、一度に色んなストレスを与えてはいけないだろうから今夜は諦めた。そうこうしていたら、あっという間に丑三つ時になっていた。おっと、更新を忘れていたぞ。出来るだけやるけれど、今はマルコと他の猫たちの気持ちを最優先にしたいので、里親募集もこれまでのように即日掲載出来ないかも知れないな。夜中に送って来たものなどは翌日でも当然!と思わないと、マルコの存在の有無に拘らず、そろそろ私が死ぬだろう。件数も相変わらず多い。もうここ2年以上、一日中PCに向かっているようだ。幾ら好きなPCでも、これじゃ身体に良いわきゃないよ。判っちゃいるけど・・・ってか。

今日のにゃんこ

アタシは、以前にもここでご挨拶した「トラバサミ三毛」です。アタシと同時に掲載された仔猫たちは、お陰さまで里子に行けました。仔猫だけに不憫で、アタシもお姉さん格として心配して見ていたのですが、これで安心しました。

アタシは左前足の先を大怪我しましたが、マルコちゃんは後ろ足を1本全部なくしてしまったのね。可哀想にね。それでも里親さんが見つかったようだから、アタシもまだ希望を持っていても良いですよね?

今はまだ少しビッコひいちゃうけれど、生活するのに何一つ支障ありません。三毛の割に、物静かでおとなしいと言われています。まだ生後10ヶ月です。

あら、つい宣伝しちゃった。お恥ずかしい・・・うふふ♪

(アタシの事は、 募集No.371で詳しく見てね♪)

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