ジャム

恐々

Jul. 18, 2002

昨夜、突然ディスプレイが死んだ。その前から時々パチッとスパークするような音がしていたのだが、電源が入っているのに画面が一瞬で真っ黒になったきり、再起動しようがどうしようが2度と息を吹き返す事はなかった。さて困った。ディスプレイが機能しないと、PCを落とす事すら出来ないのだ。強制終了して、おブリ様に電話をする。そして、しばらく復帰出来ない事を掲示板に書き込んで貰う。

本体にもサーバーにも異常がなくともディスプレイが壊れると何も出来ないのだ・・・という当たり前の事を初めて実感した。こんなものが壊れる事もあるのか。しかし今まで使っていたもの(EIZOのCRTモニターなのだが)が素晴らしく性能が良かったので、同等のものが欲しい。

朝になるのを待ちかねてPCショップへと出掛けたが、やはりEIZO製品は在庫していなかったし、取り寄せられるかどうかも判らないと言う。仕方なしに三菱の17インチのCRTを買って帰ったが、やはり画質は格段に落ちる。残念だが、直ぐにも必要だったので仕方ない。修理出来るものならば修理したい。

それでメーカーに電話してみた。やはり予想通り、技術料と部品交換代と含めると新品を買った方が良いかな?というギリギリのところだ。寸でのところで、今日新しく買ったばかりだと言うのに注文するところだった。幾ら衝動買いの私でも、それは辛うじて思い留まった。一体幾ら金を使えば気が済むのだ?!このバカモノ!!と自分に言い聞かせて。しかし、いつかは買い換えてしまうのだろうな・・・欲しいモノを我慢しなくて済むように、平素倹約しているのだから(と言い訳がましい)。

昨日ご相談を受けた方のところに、夜中に捕獲器をお届けして来た。お仕事から戻るのが夜中近いので、そういう時間になったのだが、広い幹線道路沿いのマンションで、1階には飲食店(スナック2軒、居酒屋2軒、ラーメン屋1軒、消費者金融1軒、歯医者1軒)がズラリと入っているような古いマンションだった。夜中でも車の交通量は多い場所だ。野良猫が三々五々集まっている。一様に痩せている。白黒猫が多い。仔猫もいる。

その方(スガワラさんという)はペット可のマンションでもある事からご自分でも猫を飼っていて、ご近所がそれぞれエサやりもしていたらしいのだが、最近になって近隣からの苦情が出て、マンションオーナーから「エサやりをしたら罰金」というおふれが出たらしい。罰金という概念からして間違っているとは思うが、それはさておき・・・。

スガワラさんは私のサイトをご覧下さっていて、避妊に立ち上がる決心をしてくれたのだった。ついては捕獲の方法を教えて欲しいという相談だったので、捕獲器の貸し出しと獣医の紹介をする事にした。車でパッと行ける距離なので、捕獲器を持参して使い方を説明し設置場所を考えていると、白いゴム長を履いた小柄なオジサンが声を掛けてきた。「ネズミ捕りみたいだなあ」どうやらラーメン屋の店主らしい。良いチャンスだから、避妊の為に捕獲する事を説明した。しかしそこからが長かった。気の短い私には、何と苦痛な時間だった事か・・・。しかし大事なコミュニケーションでもある。

猫が嫌いではないらしく、一時はトイレや小屋も作って置いていた事、それを保健所からの指導で罰金(これは罰金と言うだろう)を取られそうになって撤去した事、隣のバーのママは猫好きで「お金があれば全部飼ってやりたい」と言って仔猫は2匹連れ帰って飼っている事、歯医者でもエサやりしていたのにお触れが回ってからは知らんぷりしてしまっている事、居酒屋のデブママ(オッサンがそう言ったのだ)は猫大嫌いだという事、更には自販機の下で仔猫がオシッコして臭いだとか、どの猫はいつ生まれて、何匹が車に轢かれて死んだだとか、延々と話が続いた。

その間、持参していた缶詰を開けて置いてやると、綺麗さっぱり食べ尽くして一かけらも残さない。次々と大缶(450グラム程)を開けてやるが、10匹程があっという間に食べ尽くしてしまった。確かに付近に猫の糞尿の臭いがするが、それ以上に下水の臭いがたちこめている。「日によって違うけれど、かなり下水が臭うんです。」とスガワラさんは言う。

やっとラーメン屋のオジサンが立ち去ったと思ったら、今度は犬の散歩から戻って来た少女二人が、いつまでも犬が猫に飛び掛ろうとするのに立ち話し続けている。少女と言っても、きっと18〜20歳位なのだろうか?喋り方はまるで中学生か高校生だが、あんな時間にマンションから犬の散歩に出るところを見ると成人しているのかも知れない。

ともあれ、自分で動物病院の予約も入れて貰い、捕獲したらタクシーで搬送するとも言っているし、そういう自立心のある大人の女性で良かった。10匹位だったら、毎週2匹ずつして行けば直ぐだ。しかし三毛3匹とサビ猫1匹が認められたので、是非その子たちから始めて頂きたいと言っておいた。多分純血に近いロシアンプルーとアメショーもいた。マルコより小さな茶トラもいたし、白黒八割れの可愛い仔猫もいた。心が痛む。そしてサビ猫は、既にお腹が大きいような気もした。

そのサビ猫・・・お腹がいっぱいになると、私達の目の前で寛いでお腹を出して寝そべったり、毛繕いして見せてくれた。かなりの美人サビだ。う〜ん・・・しかし避妊してエサやりを続けてくれると言うのだから、それで充分だ。ご近所へも、少しずつ理解をして貰える努力をしてくれそうだし、たった一人で行動に移す決意をしてくれた事には感謝して応援したいと思う。

しかし立ち話が凄く長くて、とても疲れた。約2時間だ。飛び入りが入ったからなあ・・・。帰る途中、セブン・イレブンで栄養ドリンクを買ってしまった。朝から出てばかりで、もうヘトヘトなんだもん。

ジャムは相変わらず、マルコが恐いようだ。押し入れに閉じ篭ったり、衝立の陰の洗濯機の上で一日中過ごしたり(しかも壁側を向いたままだ)している。女の子って、本当に恐がりなんだな。アインも、マルコが近寄ろうとすると、寛いだポーズのままではあるものの、鼻筋に皺を寄せて般若の顔で「シャ〜〜〜!」と言う。マルコはマルコで、足の無い事など殆ど関係なく、跳ねようとしたり走ったりする。

しかし仰向けに寝るようにもなったし、ご飯を規則正しく与えているので、排泄のタイミングも計り易く、試しに入れてみたらケージの外のみんなのトイレも使えたし、この分だったら何も問題はない。問題は、大人猫の慣れだけさ。みんなもかつてはそうして受け入れて貰ったのだから、今度は自分も受け入れなさい。ミュウちゃんだけが可哀想だね、いつもいつも。だからこそ、うんと感謝して大事にするからね。あなたに電話のコードを噛まれようが、気がつくといつも受話器をはずされていようが、ママは決して怒らないから。ごめんね、ミュウ。でも壊さないでね、機械は。

マルコ

走りたくてうずうず

Jul.18,2002
今日のにゃんこ

ごめんなさい。もう遅い時間なので、今日はお休みです。

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