ミュウ

涼しげな目
Jul.22,2002

全英オープンは、丸山は終ってみれば結局トップとは1打差・・・何とも勿体無いチャンスを逃した。解説の青木は土建屋の親方みたいな喋り方だが、いつも的確な分析と示唆をする。丸山が途中からスイングが早くなった事なども10番ホールあたりから指摘していたけれど、本人が気付いて持ち直したのは最後の3ホールあたりからだった。青木にキャディをしてもらっていたら、丸山は日本人でメジャー初優勝を成し遂げたかも知れないのだ。

因みに今回の全英オープンの開催地となった”ミュアフィールド”のコースレコードを持っているのは青木である。このゴルフ場の歴史はかのセントアンドリューズよりも古く、クラブハウスはいまだ女人禁制であると言う。かつてこの全英オープンでトム・ワトソンが優勝した翌日、ついうかれて普段着でグリーンで遊んでしまい、しかも取り巻きの女性がハイヒールでコース内に居た事が問題視され、クラブ側は「例えチャンピオンであろうがトム・ワトソンには2度と来て欲しくない」と言ったとか・・・。その後トム・ワトソンがミュアフィールドに出入り禁止処分を受けたという話は聞かないので、詫びを入れて許して貰ったのだろうか。

とこういう楽屋落ちは全て解説の戸張氏が言っていた訳だが、この戸張氏というのは一体何者なのだろうか?大きな大会の解説には、いつもこの人物が出て来る。いつも非常に訳知り口調で、かつては「イヤミな奴っちゃ・・・」と苦々しく感じていたのだが、青木と組んで解説すると大変面白い事は確かである。しかも大変に声が良い。その昔『ビッグイベント・ゴルフ』という番組があり、そのナレーターをしていたのは声優としても名高い(グレゴリー・ペックの吹替えはこの人であった)俳優・城達也であったのだが、戸張氏ときたらその城達也よりも爽やかで軽やかな喋りで、しかもなまじのアナウンサーよりも滑舌が良い。不思議な人物だ。

私は別にゴルフはしないのだが、見るのは好きだ。まあ、野球もサッカーも相撲もプロレスも、自分がする訳ではないのに好きなのと同じ事である。ゴルフ好きのお父さんがゴルフ番組を見るのとは、ちょっと違うつもりなのだが、あんなり変わらないのかも知れないな。ははは・・・。

そういう訳で丸山のホールアウトまで観てから寝た割には、今朝も早くに目覚めてしまった。最近、ますます早起きに拍車がかかっている。時間が勿体無いので、早朝更新に励む。夏は朝早く勤勉になるのが良い。遠い過去の夏休みを思い出して、朝の涼しいうちに宿題をやってしまいなさいと言っていた母親の言葉が甦る。しかし当時の私は朝寝坊で、ラジオ体操も一度も皆勤賞を貰った事がなかった。そもそもラジオ体操が嫌い・・・と言うよりは、人前でラジオ体操であれ身体を動かすのが嫌だったのだ。思えば滑稽なまでに自意識過剰な少女であった。今ではノスタルジイも手伝ってか、ラジオ体操は大好きである。第一と第二共にフルコーラスを口で歌えるし、もちろん振り付け(振り付けって言うか?)も体が覚えている。しかしあんなものでも真面目にきちんと踊ったりしたら(あれは踊りか?)翌日は筋肉痛だろう。くわばらくわばら・・・。

もうケージを畳もうかとも考えたのだが、昨日はミュウがでかでかと一杯一杯に入って遊んでいたし、今日はゴマが入り込んで寛いでいたし、揚句の果てにマルコまでが(いや、元々はマルコに入っていて欲しいのだが・・・)「ここは僕のものなんだぞ!」とでも言わんばかりに、自発的に入って寝たりしている。扉はもはや開けたまま固定してあり、エアコンの冷たい風が直接当たらないようにとサイドを毛布のカバーで覆っているので、ここも「別荘」として使って戴けば良いかと考え、そのまま設置しておく事にした。今はゴマが上に乗って寝ている。

ジャムは気が付くと壁を向いているので、ついつい気になって名前を呼ぶと、一声赤ちゃんみたいな声で鳴いてトットコ駆けて来る。ますます太ったみたいだし、まあ心配はないとは思うが、今まで一番赤ちゃんだっただけに、いきなりお姉ちゃんにならされてしまい戸惑っている事は確かだろう。今までにも増していっぱい抱いてやるのだが、意外と長い毛足のジャムは暑苦しい・・・・しかもでっぷりしているし。しかし可愛い顔は相変わらずで、これほど可愛い猫が他に世界中のどこにいるだろうか?とバカ親はやにさがっている。

月曜定例の歯科検診も済ませ(万事異常なし)、「ロスの猫ばあば」からの使者たる若者からも連絡が入り、みょーこ姉ちゃんとも「今日のマルコ・ナナオ情報」の交換と猫談義を終え、やっとこれから晩御飯だ。やれやれ・・・長い一日であった。

マルコ

どこでも天下

Jul.22,2002

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