ゴマ

ブロマイド

Aug.8,2002

今朝、誰かが耳元に来てゴロゴロ言いながら私の耳をベロベロ舐めていた。あまりにしつこく舐めるのできっとアインだと思っていたのだが、眠い目を開けて見ると何とマルコではないか!驚いて、背中を向けていたこうちゃんを突付いて起こす。こうちゃんは何事かと思ったらしく「どうしたの?」と訊くから、黙ってマルコのいる側と反対側の手で指差して教えた。マルコはよほど私の耳が気に入ったとみえて、しばらく舐め続けていたが、やがて私の脇の下に入って丸くなって寝てしまった。そっと撫でるとデロ〜ンと長くなり、安心しきって眠っている。可愛くて可愛くて、朝からメロメロ。いや、ベロベロか・・・。

今日も暑かった。暑い時にはしっかり食べないと。昼はドライカレー、いやカレーチャーハンと言うべきか?合挽肉とタマネギ、獅子唐を具にしてしっかりとカレー粉と塩コショウで味を付けてからご飯を加え、醤油で味を調える。最期に黄色のパプリカの粗みじんとプチトマトも半分に切って炒め合わせる。美味しい。

今夜は格闘技世界一を決める『世界最強伝説 UFO LEGEND 』の東京ドーム生中継を楽しみにしていたので、途中で暢子さんから電話を貰ったのだが、また後にして貰った位だ。しかしメイン・イベンターの小川直也は、対戦相手のマット・ガファリを1ラウンドで呆気なくノックアウトしてしまったので気が抜けてしまった。むしろセミ・ファイナルで戦った藤田和也の試合の方が、ちょっと見応えがあったかも知れない。マッチ・メイクは勿論我がアントニオ・猪木の采配なのだろうけれど、いずれの試合(全9試合)もあまり良い組み合わせとは言えなかったような気がする。

私は小川が現状では日本一強い格闘家だと思う一人であるのだが、あの体つきは全盛期の猪木を彷彿させるしなやかさがある。決して筋肉隆々という身体ではないのだ。そして柔道家だった頃の身体とは、これまた全然違うスリムな格闘家になった。身体を絞りながら強くなるのは、さぞや大変だっただろう。格技というのは身体が大きくなってこそ強くなる感じがするだけに、小川の柔らかい筋肉は異質だ。大抵はポチャポチャデブ(橋本真也など)か、ムキムキ筋肉マン(藤田や佐々木健介、天山など)になって行くのだから。

オーちゃん(小川の愛称)はどう見てもヒクソン・グレイシーと対戦したいようだが、ヒクソンの方が数段頭が良さそうだ。その前に、藤田とオーちゃんでやって見せて欲しいんだけど。



実家の父親の誕生日なのでお祝いだけでも言おうと電話したら、今週末に道場に武術雑誌の取材があると言って、ひとしきり父親のやっている古武術(『大東流合気柔術』という)の話を聞かされてしまった。

もう何十年も聞き続けている事だし、私は今夜も大変忙しいのだが、父親の唯一の生き甲斐でもある柔術の話を聞いてやるのも唯一の(!)親孝行だとと思って諦めて聞いていた。

娘の目から見ても父親は強い武術家だと思うし、歴史の中で途絶えてしまった古武術を自分で研究して体系化して来た功績は、是非残させたいと思っている。残念ながら父には息子がいないし、後継ぎはいない訳だ。雑誌が出たら私にも送ってくれると言うので、「楽しみにしているわ」と言いつつ、ああ、また帰省したらたっぷり聞かされるのか・・・と気が重い。いや、親孝行、親孝行。秋になったら一度会いに行く事にしているので、聞きますよ、たっぷり。それまで、生きていてよね。

ゴマの写真が、まるでブロマイドのようだと感じる。色といいムードといい、何となく古めかしいでしょ?そう言えばブロマイドは、老舗マルベル堂では「プロマイド」と言った。それが商標らしいから、仕方ないね。古い話で恐縮。

前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ

月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》INDEXへ戻る

inserted by FC2 system