アイン

いい加減にしてよ

Aug.13,2002

昨夜、エサ場にまだ若い三毛がいた。初対面だった。可愛い。しかし先ずは捕獲しなければ。避妊の予約がとれ次第、捕獲決行だ。まさか避妊されて捨てられた訳ではあるまい。今週中を目標にしよう。

今日は、テレサ・ちんお姉さまがいらした。よりによって物凄く暑い日になってしまったが、相変わらず黒ずくめの服装であった。頃合を見計らっていたので、ご到着後間もなくご飯が炊ける。カレーにして、お持ち帰りもして戴く事にする。《猫手屋》の製作責任者の一人として、また川口家のアドバイザーとして日頃お世話になっている姉さんではあるが、何でも充分持っている人だけにお礼というものがなかなか出来ないでいる。カレー位では申し訳ないのだが、一応美味しいカレーとのお褒めを戴き、若干の面目躍如か。次からカレーが食べたくなったら自分では作らず、我が家にお越しになるとまでお言葉を賜り、恭悦至極に存じます。はは〜っ!

マルコは最初だけ慌ててベッドの下に入ったものの、直ぐに自主的に出て来て、遊んだり寝たり、ご飯を食べたりして見せていた。同じ丸顔同士、仲良くしようよ!と言われて、判っているのかいないのか・・・。そして話題の中心は、すっかり巨大化したジャムの事だった。かつてはテレサ・ちんの家のぷうさん同様、細長い猫だったジャム。その面影はゼロだ。半年以上も来なかったのだもの、そりゃあ大きくなるよね。あと半年後には、もっと大きくなっているかも知れないね。

テレサ・ちんとは《猫手屋》新商品の相談もした。話しながらも手を動かしてビーズを編むテレサ・ちん。殆ど1作品作り上げそうな手の速さには見惚れてしまう。顔にも見惚れろと言われそうだから、そういう事にしておこう。

その間にも、昨日メールでご相談のあった人から電話が入り、保護した仔猫を病院に連れて行き、授乳し始めてくれている事を報告される。大学生の男の子だと言うが、ちょうど夏休みなのが幸いした。この夏休みは、育児に勤しんでくれそうだ。排泄させるタイミング等を細かく教えて、完全に室内だけで育ててくれるよう念を押す。しつこいようだが、外に出して飼う事のリスクを思うと、どうしても完全室内飼いをお願いしたい。

避妊の時期を間違うと、ホルモンのバランスが崩れたままの状態が続いたり、たった一日の脱走で(発情したら脱走の危険も高まるのだが)妊娠して戻って来たり、もちろん病気の感染もあり得る。また自由に外に出している事が、虐待や交通事故の件数を増やし、猫嫌いの家の庭を荒らすと言われたりもする。避妊して室内で飼う・・・これだけは猫を愛する全ての皆さんにお願いしたい。里子に出した先で出産してしまったケースなどは、報告を受けると何ともやりきれない気持ちになる。

一昨日『里子データ』に移した里親募集の猫(No.211)に関して里親さんからは説明のメールを戴いたので一部掲載させて戴いた。是非併せてご参照下さい。里親さんがもしここも読んで下さっていたら、避妊前の生殖可能なオスとメスは隔離しておかないと今後も猫は増えてしまう危険が高く、たとえ仔猫が無事に全員貰われたとしても、里子に出せる受け皿をみすみす減らしている事にも繋がると思っていただけたら嬉しい。

私も自分の愛する猫の子供が欲しいといつも思う。しかしその余裕があるならば、他の貰い手のない子を引き取る方が先だろうと考え直す。そしてメス猫であれば、最初の発情を確認したら直ぐに避妊する訳だ。最初から完璧にそういう考えではなかったけれど、今ではそれが正しいと思っている。たとえ妊娠してしまったとしても、私は心を鬼にしてお腹の子ごと避妊に踏み切るだろう。野良猫に対しては実際捕獲して手術して貰うと、春の出産シーズンともなれば98パーセントは妊娠していたという事実。しかしそんな悲しい事にならずに済むよう、最新の注意を払って妊娠を防止する事こそが大切なのだ。野良猫が目に触れないところで出産してしまって、その仔猫たちからまた仔猫が増える数を思うと気が遠くなる。

ジャムは我が家で唯一出産経験のないメス猫であるのだが、こんなに可愛い猫の産む仔猫はどんなだろう?と今日も思った。勿論とっくの昔に避妊しているので、望むべくもないのだが。それが案外、飼い主の本音だろうとは思う。こんなにも世の中に家のない猫がたくさんいなければ、私は自分の猫に子供を産ませたいという気持ちは充分理解出来るのだ。

生まれた仔猫のうち女の子に関しては、またちょっとした隙に妊娠してしまいました・・・・という事がゆめゆめないように里親さんにはお願いしたい。避妊をきちんとして下さる里親さんを探す事は決して楽な道のりではないのだから、過ちはあくまで過ちとして(メス猫を8ヶ月まで避妊しないで未去勢のオス猫と一緒にしていれば、妊娠するのは当たり前の事として理解すべきです)、同じ過ちは繰り返さないで戴きたいと切に願う。

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