ジーコ

僕も夏痩せ

Aug.20,2002

昨夜は一杯仕事を残して寝た。身体が思うように動かないのも確かだが、申し訳ないがどうにも気力がないのだ。メールの返事などとても書けない。何もかも低気圧のせいにしたくはないが、そういう時はさっさと諦めて寝るのが一番。明けない夜はないし、通り過ぎない台風はないのだ。

寝たのは2時過ぎだったろうか。しかし熟睡したようだ。そして夢を見た。長い夢だった。私は岐阜から出て来ている暢子さんを連れて、路線バスに乗っている。バスは対向車とすれ違えないほど狭い道を走り、終点に着き私たちは降りる。

終点で降りたつもりだったが、そのままバスは客を乗せてまた先へと行くらしい。私はバスの中にバッグを忘れたと思って慌てて取りに戻るが、バスの中のどこにも無い。そのうちバスは発車してしまい、私はまた慌てて飛び降りる。何と言う事はない、私のバッグは暢子さんが持って降りてくれたらしかった。色とりどりの毛糸で編んだ民芸調の大きなバッグだった。この先どうしようかと話し合っている。暢子さんはこのまま岐阜に帰るのか、それとも東京のお母さんの家に行くのかと尋ねると、お母さんの家に行くと言う。それならば送って行く先は、この道なりに進んだ綱島ではなくて、日吉の方が1駅でも東京に近いだろう。一旦家に自分の車を取りに戻りたい。

しかし私は、6時半から歯医者の予約が入っている。「今何時?」と訊くと、暢子さんは時計がないから判らないと言う。私は携帯電話で時刻が判る事に気付く。しかし見ると携帯はリセットされてしまっていて、午後2時半を示している。「2時半でこんなに真っ暗な訳ないよね?」と話す。いきなり辺りは真っ暗なのだ。狐に化かされたような気分だった。しかしよく知っている道なので、先導して歩き始める。ここをこう曲がって、あの道を右に行けば渋谷だよ・・・等と話していると、どうも辺りの景色がおかしい。山の中に迷い込んだようだ。

藁葺き屋根の民家があり、交差した道の果てはいずれも山奥へ通じているとしか思えない。不安でいっぱいになる。とても時間までに歯医者には行けないだろう。すると人影があったので、その人に向かって道を尋ねる。「わたしは〜(大声で叫んでいるのだ)、東京の〜、渋谷というところに住んでいるんですが〜、渋谷はどっちでしょう〜?」すると、斜面を降りて来た老人が、1台の車を指差して「これに頼むんだな」と言う。車のナンバープレートには「とんかつの**」という店名が書かれていた。乗せて行って貰う条件として、そのトンカツ屋で肉まん(夢だから、トンカツ屋で肉まんも売っているのだ)を買う事にした。車の中には既に子供が5〜6人乗っていたが、私たちも同乗させて貰うところで自然と目覚めた。

昨夜、暢子さんと電話で話した事がどうやら頭の上澄みに残っていたのだろうが、このところ道に迷う夢が続いているのが何とも気持ち悪い。乗り物の夢が、私の場合とても多いのも昔からである。バスの事も電車の事もあれば、車を運転している夢も免許を持たない頃から多かったし、大型バイクに乗って自動車専用道路を走っている事すらある。乗っている電車が、どんどん海の中に入って行ってしまう夢もあったっけ。いずれも不安な夢だ。乗り物に乗ってどこか遠くへ行くという事は、世界が狭い子供の頃には不安な感情であったのだろう。それが大人になっても、ふと甦るように気がしている。

頭だけ上げてぐるりと見ると、ベッドの下の床にマルコが寝ていた。身体をピクピクさせて寝言を言っている。しかも、やけに長く長く鳴いている。何か恐い夢を見ているのかも知れない。その悲鳴のような小さな鳴き声を聞いていられず、起き上がってベッドから降り、マルコを抱き上げてベッドに戻る。マルコは目を開けたが、直ぐにまた目を閉じ私の腕の中でくるりと丸まって眠ってしまった。撫でていると、グニャグニャと寝返りを打つ。ゴロゴロと言っていたかと思えば、「プウ」と変なため息をついてまた熟睡してしまう。私の脇の下や胸に顔をうずめて眠っている。可愛くて愛しくてずっとそのままでいたかったけれど、20分位そのまま楽しんでから私だけ起き出す。一服したら、PCの電源を入れた。長い1日の始まりだ。

しかし何とゲンキンなものだろう。台風が通り過ぎたら、ろくに寝ていなくてもスッキリ爽やかに起き上がれたのだから。昨夜書けなかった相談の返事などを一気に片付ける。更新はまだ溜まっているけれど、それもボチボチやれるだろう。一仕事終えると、お腹が空いてきた。7時には朝ご飯(納豆ご飯と漬物だけだけど)を食べてしまう。外はすっかり晴れ上がっている。セミも絶好調で鳴いている。台風は行った。

今日から「今日のにゃんこ」再開です。届いた順番にお届けしますので、どうぞお楽しみに。先ずは広島のSUNちゃんママが一時預かりしてくれている、中学生の保護した母子猫の母猫からです。

今日のにゃんこ


私はクレオパトラ。元は飼い猫だったんだけど捨てられたの。4匹の子供達は優しいママにめぐり逢えたけど、私はまだ逢えないの。誰か私のママになって下さい。

炊事も掃除も洗濯も出来ないけれど、お留守番はとても上手よ。ベッドを温めていつも良い子で待ってます。
運命のママ,早く私を見つけてね。


(私の事は、里親募集 No.456 で詳しく見てね♪)

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