ゴマ

ちょっと苛々

Sep. 4,2002

いつから田中邦衛などか「上手い役者」などと言われるようになったのだろう?TVをつけていると、矢鱈とドラマのCMがある。人気を博したらしい『北の国から』というドラマでは、田中邦衛が寡黙でしみじみとした雰囲気の役作りをして(させられて?)いるが、どうも見ていて(聞いていて)気色悪い。この人は、その昔『若代将シリーズ』で「青大将」と呼ばれる軽薄で活きの良い役をしていた頃が、一番持ち味が生きていたと思う。独特の口元から出る独特の発音は、コメディでこそ生かされるのではないかと思う。しみじみ呟くと気持ち悪い。それこそ、口の端に唾が泡になって溜まりそうな喋り方である。是非、活きの良い老け役に挑戦して欲しい。そもそも『北の国から』というドラマを、私は好かないのだが。

タマちゃんの今後に関して、ニュースで解説委員が言っていた。川の水質や環境もさることながら、見物人の存在と大声は野生の動物にとって最もストレスとなり得るので、本当は人の姿が見えないように静かに見守ってやって欲しいと。当然だ。水から顔を出している時は、何も見物人たちに愛想を振りまいている訳ではない。呼吸の為と、外敵の存在を確認しているのだ。しかしそれを聞いていたキャスターが「つい、我々は応援したくなって大声で名前を呼びたくなるんですよね・・・」と言ったので、こうちゃんと殆ど同時に「馬鹿じゃないか?!」と大声を出してしまった。

タマちゃんは自分がタマちゃんである等とは知らないし、人の言葉は解さない。マラソンランナーのように応援されて頑張る気持ちになると言うよりは、さぞかし恐怖を覚えているだろう。今は姿を消しているらしいが、今度姿を現したらいい加減にしろ、マスコミも。何が「見ているだけで癒される」だ?野良猫を疎ましく感じている連中が、どうしてアザラシだと癒されるというのだ?数さえ少なければ珍重して、たくさんいたら邪魔者か?そうであるならば、高齢者などは一番邪魔者扱いされてしまうよな。軽薄な日本人。諸外国から馬鹿にされても仕方ないよな。汚い川べりでアザラシ探しなどしていないで、近所の野良猫のエサやりでも避妊でもしろ!と言いたい。言ったってしないだろうけど。

夜中エサやりに行くと、ハナクソ、よりこ、ブスアカ2号が出て来た。やっぱり缶詰の方が食いが良い。これからは涼しくなるだろうから、また缶詰の比率を多くしよう。

今日は、里子に行った報告がとても多かった。里子データへと募集記事をたくさん移行させる。何よりも嬉しい瞬間だ。その中でも、とりわけ嬉しい報告を戴いた。玉吉くんの募集の終了のお知らせだ。6月の事だったろうか・・・ある日電話を戴いて里親募集にご協力する事になった保護仔猫だった。その玉吉君が、正式に保護主さんの家の子となったのだ。こういう例は今までにもたくさんあるが、実を言えば私にとって一番嬉しいのはこういうパターンなのだ。もちろん良い里親さんと出会えて幸せになれたケースも大変に嬉しい。それはどちらも比べようが無いものなのだが、保護主さんが愛情を持ってくださるあまり手放せなくなった結果というのは、何とも幸せではないかと思うのだ。しかも今回のケースでは、決心をするまでの「時間」に加えて、私のサイトのあちこちを役立てて下さったと知って、こんな嬉しい事はない。心温まる素敵なメールなので、電話でご了解を戴いて引用させて戴く事にする。

先程、メールでご報告させていただきましたが、玉吉は小林家の長男として迎えることにしました。

このような結果になるなら、お忙しい川口さんにお手数をかけることなかったのにと心苦しいのですが、保護した時点では家族にすることは全然考えられませんでしたし、とにかくなんとかしなければと心痛ですらありました。そんななか、CAT’S EYESに掲載していただき、川口さんに励ましていただき大変心強かったです。

玉吉を我が家の家族にするのには、この3ヶ月半という時間と、他の里親募集の猫達のこと、SOSのコーナー、猫雑記、どれもが必要だったとおもいます。

玉吉が、よその人と私たち夫婦の区別ができている、我が家でお気に入りの場所が決まっている、外から帰ってきてドアをあけると小走りで迎えにくる・・・など徐々に心がぐらつきはじめてきましたが、決定的だったのは、雷の大きい音(玉吉は雷がきらいです)にびっくりし、脱兎のごとくいちもくさんにわたしの胸にとびついてきて耳をふせてかたまっていたことです。(主人は玉吉を文字通り猫かわいがりしていますが、玉吉がそばにいた自分を通り越してわたしの胸にとびこんだことがちょっとショックだったようです)

この3ヶ月半の間、ほんとうに色々なことを考えましたし、葛藤もありました。 「パパン(5月に息をひきとった愛犬・・・フランスのサッカー選手からとった名前です)のかわりにかわいがってあげれば」というたぐいの言葉をきく度に(勿論悪意あっての言葉ではないのは、わかりきっているのですが)辛い思いをしました。

パパンはパパン、なにものもパパンのかわりにはなれないし、生まれ変わりもない。パパンを失った寂しさ、思い出して流す涙はなにによってもまぎれることはありません。(猫雑記8月29日の「みょうこ姉ちゃん」さんの美学−死んだ子の生を反芻する事−新鮮でした。わたしは亀やオウムに比べてあまりにも短い犬・猫の寿命すら納得がいきません。)

玉吉に対しても、勿論、誰かのかわりとか生まれ変わりとはおもっていません。玉吉は玉吉。そして小林玉吉となったからには、おもいっきり楽しくて、平和で、おいしい猫ライフをおくってもらいます。

我が家は今までは犬としか暮らしたことがありませんし、迷い犬の保護、捨て犬の里親探し、マンションの犬の会の会長と、犬専門でした。猫についてはズブの素人。厚かましいお願いですが、なにかありました時はこれからも色々教えていただきたいとおもっています。どうぞよろしくお願いいたします。

お体どうぞ気をつけてください。本当にありがとうございました。(猫雑記のローカルな情報、ほとんどわかります。私の実家は磯子、主人の実家は港南台、妹家族は青葉台、義弟夫婦は綱島に住んでます。)

静岡のこまさんからも久し振りで電話を貰い、これまた不思議と気持ちが明るくなった。こまさんの柔らかい声質や、辛いときにこそ笑い声が入る話し方・・・彼女と話しているといつも例外なく気分が良くなるのだから、こまさんて不思議な人だ。今年中には、今抱えているものを少しだけ一段落させて、絶対に会おうねと言っているが、さてどうなることやら・・・。お互いエサやりを抱えているし、無理のきかない歳になって来ているしね・・・それでもギリギリまでは無理しているけどね。こまさん、猫たちの為にも元気で長生きしてよね。みょーこ姉ちゃん、お前もだぞ。なに?お前が一番危なっかしいって?それは正解です。

そのこうちゃんも、夏バテなのか寝不足なのか、昨日からお腹をこわしている。長生きして貰わないと大変に困る。改めて、大切にしよう。今夜は刺激物を避けて、穏やかな食べ物を作ってあげよう。私と同じものを食べていたら、お腹の弱い人はきついだろうからね。胡麦ちゃんの飼い主の理恵さんから珍味・フグの子の粕漬けを戴いたので、早速炊きたてご飯で戴いてみよう。味噌汁は茗荷の卵とじだ。あとはキャベツ炒めか何かでいいや。

ゴマが苛々していて、アインもマルコも叩いたり噛んだりしてしまう。私には鳴きながら付きまとい、そしてちょっとだけお尻が臭い。こういう時というのは、ホルモンのバランスが崩れているのだろうか?

色々と嬉しい一日だった。体調復活して、朝からずっと更新や電話相談を受けて過ごしたが、殆ど疲れを感じなかったのは、嬉しい報せの連続と、ご相談内容がいずれも前向きなものだったせいかも知れない。力を貰っていると感じる。有難う。

今日のにゃんこ

アタシ・・・エイズキャリアだったんだけど、10日前に死んでしまったの。もっと生きていたかったので、とっても残念です。

アタシは、多頭飼いのお家でひどい環境で飼われていたのよ。ずっと猫小屋で暮らしていて、ボランティアさんが世話をしに通ってくれていたけれど、今年の夏はとても暑かったし、辛かったわ。

それでも心優しいボランティアさんに心に掛けて貰えただけでも、アタシは幸せだったかも知れない。

一緒に猫小屋にいた仲間の猫たちが、まだ頑張っています。残念な事にみんなエイズキャリアだけど、環境が良くて栄養も充分だったら、きっと長生き出来ると思うの。アタシの分まで、みんなには幸せになって欲しいから、どうか宜しくお願いします。

(アタシたちの事は、里親募集 No.478 で詳しく見てね♪ )

「今日のにゃんこ」を募集します!詳しくはこちら
前日の「猫雑記」へ 翌日の「猫雑記」へ

月別INDEXへ戻る

「猫雑記」INDEXへ戻る

《CAT'S EYES & CAT'S HANDS》INDEXへ戻る

inserted by FC2 system