ゴマ

読書の秋

Sep.21,2002

とてもゆっくり風呂になど入っていられない・・・と昨日書いたばかりだが、突然だがゆっくり朝風呂に入ってみる事にした。連日エサやりの後で頭がとても痛くなるのは身体が冷えて筋肉が緊張しているせいだと判断したので、身体の芯から温まってみようと思ったのだ。本を持ち込み、湯船に身体を落ち着けてから給湯を始める。湯がたまるまで待つと、決心が鈍ってしまいそうだから。腰の上まで水位が来たら給湯を止め、そのまま読書を続ける。何と優雅な休日の朝。

仕事やら更新やら雑用やらで中断を余儀なくされていた読書がまとめて出来て、しかも何ヶ月ぶりかの入浴も一緒に出来るというのは好都合だが、忙しい時にはそのどちらも切羽詰ってしなければならない事ではないだけに、優先順位がとても低い事になる。どっちも本当は好きなのだ。でも出来ない。そんなのが健全で楽しい生活であるはずがないよな。

だから3連休の初日、思い切って風呂に浸かる事にしてみた。本を湯の中に落としては大変なので(厚い本を持ち込んで結構重たかったから、いつ手が滑るか自信がなかった)、風呂の蓋を台にして読み続ける。氷をたくさん入れたオレンジジュースでも用意すれば良かったな・・・と後から気付くが、もう手遅れだ。ばあやはいないし、執事はまだ寝ている。執事にはジャムが添い寝していたっけ。

次第に汗が出て来る。最初は胸の谷間にジワジワと汗が出て、そのうち髪の毛の生えている頭部から汗が顔を伝って落ちてくる。顔自体に汗をかくのは結構時間がかかった。汗が頬を伝うと、むず痒くて困った。手の甲でぬぐう。やがてその手の甲にまで汗が出始めたので、そこまでとする。先ずは本を濡らさないように脱衣籠に置いてから、急いで髪と身体を洗って出て来た。ふう!

何だか凄い事をした後のような達成感がある。全然大した事なんかじゃない、普通の人は割と頻繁にしている程度の事なのだけど、自慢して誉めて貰いたいような気分だ。1年中シャワーだけで済ませて風呂に入らない事を平素から公言しているだけに、是非誉めて欲しい。だって本当に一大決心が必要だったんだよ。そして案の定、とても消耗してしまった。そう、そのまま寝込んでしまいそうな程に。

しかし優雅な時間は長くは続かなかった。相次ぐ電話と大量のメール・・・どれも放ったらかしには出来ない内容ばかりだ。SOSに近い訴え、完全にSOSの訴え、通常の里親募集、捕獲の相談に病気の相談・・・猫の神様は忙しくて、私にも、多分他の親切な人にも「お前達でも出来る事くらいは少し手伝え」と言っているのだろうか?神様、私もそろそろキャパシティオーバーなんですけど、人員を補充して下さいませんか?

電話のご相談には、私が留守にしていた間のものはこうちゃんが対応してくれていた。エサやりお婆さんか避妊していないために増えてしまった猫たちの今後について。こうちゃんは根気強くて優しくそして前向きだから、迷っている人に対してはとても説得力があると思う。スタンスは私と全く違わないので、誰かがしなければ仕方ない事だったら自分が頑張ろうと決心出来るよう励まし、勇気と決意を持って行動する人を応援する。私たちに出来るのはそれだけの事だ。そして決してその人の代わりをしてあげる事は出来ないのだから。私のすべき事を誰にも代わっては貰えないのと同様に。

長崎の大学生の保護した半身不随の老猫のSOSを、当サイトで立ち上げる事になるだろう。さっき電話で話をして、ここ数日でやるべき事を全て伝えた。その1.動物病院で治療費と入院費の概算を見積もって貰う事(収入の無い身では出来ない事が多いだろうが、可能な限り支援をするから)。その2.写真をたくさん撮って私に郵送する事(写真が与えるインパクトは、どんな名文よりも勝る)。その3.仮の名前を付けてあげる事(無名の野良猫ではなく、実体のある存在である事を訴えたい)。その4.避妊済みかどうかを確認し、可能な状態であれば避妊手術を施して貰う事(発情が来たら脱走の危険も高まるし、本人もストレスだろう)。その5.親を説得して家に一時預かりする覚悟をする事(自分の親も説得出来なくては、全国の未知の人たちを説得は出来っこないというのが私の持論だが、もちろん例外も多い。我が家の舅が生きていたらとても説得など出来なかっただろうから、まあ勝手にやるだけだ)。その6.昨日保護して動揺した状態であちこちの掲示板に書き込みをしたと言うから、出来る限り履歴を追って、こういう経緯になりましたという経過報告をする事(また善意の伝言ゲームで収拾がつかなくなるのは避けたい。一時預かりを申し出てくれる人がいるなら別だが、情報だけが一人歩きしてしまうのは恐い。発信基地が整備されたら改めて精力的にあちこちのサイトへの協力をお願いして貰おう)。

やれる事を全て全力でやり、悪い方へと考えず良い結果をきちんとイメージしていて欲しい。そうする事しか出来ないし、そうする事が猫をも自分をも救うのだから。家族や友人がいたところで、みんな最終的には一人の心の中で苦しさと闘っているのだ。そんな事は誰にでも当然ある事で、真の救いは誰にも与えてはあげられないけれど、私が交通整理をしてあげる事は出来ると思う。私の仕事はとんと整理出来ずにいるからそっちの交通整理は必要だが、少なくとも心は迷っていないから、時間さえあればどうにか片付いて行くだろう。どんなに山積された仕事も、ひたすらやり続けていればいつかは終る。

後回しになってしまっている《サビ猫CLUB》や『《猫手屋》みんながモデル』などの更新・・・お待たせしている皆さん、本当にごめんなさい。決して忘れてはおりません(忘れるどころか《サビ猫CLUB》は生き甲斐だし、モデルはマリリンちゃんだもの、気になって仕方ない更新なのです)。近日中に必ずやります。今夜も里親募集を優先させて戴きます。

朝はトースト2枚ずつと、キャベツとロースハムの千切りにカイワレを混ぜたサラダ、ベーコンエッグ(目玉は2つずつ)にコーヒーだったので、昼はカレーうどん。夜は少し遅くなってしまったのだが、たった今オクラと人参、セロリの千切りと豚肉をトウバンジャンで炒めたものに新米(!)の炊きたて。待ちに待った新米のシーズンだ。嬉しくて美味しくて感激してしまう。日本人に生まれて良かった!と思えるのは、こういう時だ。新米の事を思えば、夏が終るのも容認出来るというものだ。

めっちゃ可愛い山下ファミリーの「しゅんすけ」だが、どうしてこの子がまだ里子に行けていないのかが不思議だ。加納さんの以前の保護猫「ももた」同様、とっても私の好きなタイプなのだが。最新の写真を『今日のにゃんこ』でご覧下さい。

ゴマはいつも哲学的な顔をしているので、「読書の秋」キャンペーンガールのようだ。親バカ?(バカ親?)

今日のにゃんこ

ぼくは、しゅんすけ。やましたママのおうちに居るんだ。

ママもパパもぼくが可愛いからすぐに里子に行ってしまうと思っていたみたいだけど、なかなか決まらないんだ。ぼくって可愛くないかな?ぼくは4匹兄妹できたんだけど、1匹だけしか決まっていないんだ。ぼくたちが幸せになるんだったら、どこまででも連れて行ってくれるんだって。

やましたママもパパもおにいちゃんも優しいけど、やっぱり本当のママに早く会いたいな。どこかに居るぼくのママ、ぼくはここで待ってるよ!

(ボクたちの募集はNo.397で詳しく見てね♪)

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