ゴマ

あたし天才?

Oct. 4,2002

今日も暑かった。昼間はまだ半袖で充分だ。夕方、マルコがお世話になっていたボランティア獣医さんを訪ねた時も、まだ外は蒸し暑かった。窓を開けていないと車の中が暑いし、今日は身体の熱が全然逃げない。どうやら熱もあるようだが、別に気にしないで普通にしている。気にすれば気になるし、こういうものだと思えばなんと言う事もない。「気」は大切だ。

動物病院では、珍しく患畜がいなかった。直ぐに先生と奥さん先生とお話が出来た。用件は2つあった。大崎さんに頼まれていた野良ちゃんの為の疥癬の薬を貰うのと、マルコの去勢をいつにしようかという相談をしたかった。先生が最近あまりに忙しくて、いつ行っても申し訳なくて話が出来なかったのだが、今日は色々とお話しさせて戴けた。マルコは、11月に去勢しようと思う。その際、足や骨盤のレントゲンも撮って貰う。無事に一生自力排泄が出来るようでいて欲しい。それさえ可能だったら、どんなに腕白でも我が儘でも良い。恐い思いをして足を怪我して、そして断脚の手術を受け、もう充分一生分の苦しみは味わったと思うが、先の事は保障されていないのだ。可哀想なマルコ・・・と親バカ飼い主は感傷的になったりする。同じ3本足の「クロちゃん」のその後についても聞いておきたかったのだが、特に新しい情報はなかった。

先生には「としこ改め絢菖(あやめ)ちゃん」のその後の報告もし、みょーこ姉ちゃんが手伝ってあげる事になっているある人の野良猫捕獲・避妊が1日延期になった件では、再予約が取りにくかったところを無理に割り込ませて貰った理由が姉ちゃんのせいになっているらしいので、そういう無理をゴリ押しして人に迷惑をかけるのが一番嫌いな姉ちゃんだけに「もう**先生には顔向け出来ね〜よ」と大変落ち込んでいたのを見て、私から名誉回復をしておいたのだ。先生は笑って「いや、大丈夫ですよ」と言ってくれたが、姉ちゃんの気持ちはとても良く解る。

生きていれば知らずに人に迷惑をかけている事は決して少なくないと思うが、意識して迷惑になる事は断固として避けたいのだ。「人を頼らなければ出来ない事はしない。」これは姉ちゃんのモットーなのだ。それでも猫の為と思えば人に頭を下げまくり、好きでもない人付き合いもマメに愛想良くしている。これは全てのエサやりさんの模範だ。

今日も電話でのご相談で、避妊してエサやりしているのに近所から苦情を言われた男性のお友達からというものがあった。その男性は、お隣の苦情を言った奥さんを怒鳴りつけてしまったらしい。やれやれ・・・。一旦感情的にこじれてしまってからだと難しいけれど、先手を打ってでもご近所には挨拶と愛想をふりまき、時にはたとえ大根1本でもいいから付け届けもしつつ(あざとい手だが、モノを貰って悪い気がする人は少ないのも事実だ)、「野良猫が増えないように、自腹で(これが大切なポイント)避妊手術もさせています。あとは責任を持ってエサやりをしますので、短い野良猫の一生ですので生きて行くのを許してやって下さい。もしもお宅のお庭を汚すような事があったら、直ぐにご連絡下さい。お掃除に伺います。」と言ってしまうと良いですよ・・・とアドバイスした。

それでも聞き分けの無い因業ジジイもいるのだが、長年辛抱強く続けていれば、暖かい目で見守ってくれる人や、うまく行けば協力者も得られるかも知れないのだ。最低でも4〜5年は続けないと、効果が出て来ないかも知れないが。私の狭いエサ場でも、姉ちゃんの5万坪のエサ場でも、兎に角仔猫が生まれるのを見なくなるまでには、長年の「新顔を見かけたら兎に角避妊」を続けて来ているのだ。まだ捕獲・避妊候補はいるのだが、オスなのでつい後回しにして来た。ボランティア獣医さんが少しお手すきになったら、またいつでも捕獲しちゃうのだ。

掲示板では、昨日掲載した家猫を手放す里親募集2件の事で、皆さんが色々と意見を書いてくれていた。私も、保護猫たちと比べて格段に見栄えの良い純血種の立派な猫を、同じステージに掲載するにあたっては大変に逡巡した。いずれも子供のアレルギーや出産を控えてという事情だ。それがナンセンスである事は、最近の研究データでも(既に新聞やTVやインターネットでご存知だろうが、ある記事の転載の許可を申請しているので、いずれ正式に掲載します。それまでは、こちらでご参照下さい。「ペットがアトピーを防ぐ?」日経BP社 BizTech News 2002.08.28)自分の経験でも解っているし、アレルギーやアトピーを動物のせいにしたい人を論破する事は簡単だけれど、その人の退路を断ってしまって、ここには頼まない・・・とだけ結論づけられたら、それは虚しい。猫に罪はない。どの子も幸せになって欲しいと願う気持ちに変わりは無いのだから。だから掲載はした。

それは是非うちで掲載させて欲しいという意味では決してない。掲載は手間をかけているので、件数が多いのは正直なところ苦労のタネだもの。こう言っては傲慢かも知れないが(別に傲慢でも良いと思うけど)、私のサイトを見て下さっている方は比較的意識が高いのが解るし、可哀想な境遇の猫を貰ってあげたい・応援したいと思う人、そして純血種である事にこだわったりする事の無意味さを知っている賢い人が多いと思っている。そういう人たちの集まる場で、あの子も目に触れて欲しいと思うのだ。きっと直ぐに決まるだろうとは思うが・・・。

うちにも純血がいるが、やっぱり純血種は弱い。そして混血の極致であろう「サビ猫」を2匹飼ってみて痛感したが、混血は賢いし健康で素晴らしい。アメショーなんかとてもとても太刀打ち出来ない。天才だと思っていたミュウ様に敵うアメショーがいるなら、連れて来い!と言いたいが、ミュウですら混血猫にはとても敵わないと公正にそう思う。ゴマなんて、時々オシッコ攻撃はするものの、その感情の複雑さ、物事の因果関係の理解力、他の猫を気遣う心、全てに於いて天才的だもの。しかしオシッコはトイレでしてね。(ゴマの名誉の為に言えば、最近は又おさまっているけれど・・・)

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