ゴマ

おやつは?

Oct.28,2002

お天気が良いと本当に嬉しい。なのに紫外線には当たれないから、身体中に陽射しを浴びる喜びからは縁遠い。日中だって、カーテンを締め切って仕事しているのだ。

昨夜、ちー坊の飼い主・ワダ氏からご相談の電話があった。近くの大きな公園に、野良猫とエサやりさんがいるらしい。人懐っこい野良猫で、とても可愛いらしい。そんな子を野良に置いているのは可哀想だけど、エサやりさんは重い病なので家に連れ帰って飼う事は出来ないと言っているようだ。ワダ氏はその事で心を痛めている。写真を撮って送ったら、里親募集をして貰えるでしょうか?というご相談だった。

電話は、こうちゃんがお相手してくれていた。こうちゃんと私の考えは同じだ。野良に置いたままの里親募集というのは余程の切羽詰った危機でもない限り、全国津々浦々にある問題だけに、人の心を動かして里親さんがつくという事はまず有り得ないだろう。可哀想だと思う人が自ら手を差し伸べて自分の家で保護し、健康状態のチェックや駆虫などを済ませ、トイレの躾が出来てからでないと、里親募集だけすればどうにかなるという事ではないのだと説明してくれていた。そして、いっそ自分の家でちー坊と一緒に飼ってしまったら良いじゃありませんかとも提案していた。

ワダ氏は優しい男性なので、色々と迷っているようだ。迷いがあるなら、手を出さない方が良いかも知れませんよ、ともこうちゃんは言っていた。厳しいかも知れないけれど、これは日々自分たちにも言い聞かせている事なのだ。連れて帰りたい子はいっぱいいる。でも、全ての野良猫を家に連れては帰れない。常にそこで堂々巡りしては、避妊して責任あるエサやりを続ける事しか出来ないのだというところに落ち着くのだ。ワダ氏は外で生きている猫たちの姿に、つい先日自らの手で保護したちー坊をダブらせているのだと思う。気持ちはよく解る。

私は殆どの事は「何とかなるさ」と思えれば、実際に何とでも出来るのだと思っている。しかし自分にやれるかなあ?というところで立ち止まっていたら、それは絶対に出来ない。会社勤めの独身男性だって、やればどうにでもなるんだけどなあ・・・よこちん氏なんか猫を飼うのは初めてでもいきなり3匹のパパだし(日々、猫と共に飼い主も成長しているのが微笑ましい)、イナガキ氏のところもサラとティッピはもう仲良しだ(彼などは男性ならではの冷静で客観的な洞察が素晴らしい)。みんな、ちょっと頑張って猫をいっぱい飼おうよね。

マルコは先日の出来事以来、まだ時々ベッドの下に入って長時間過ごしている。だけど、そっとしておく事にする。昨日は私の腕の中で長いこと眠ったし、目が合っただけでもゴロゴロと言い始める。私が嫌われた訳ではないのだ。どこへも連れて行かれたくないという必死の抵抗だったのだと思って、もっと自然に連れ出せる時まで待とう。相変わらず「あおん、あお〜ん」と鳴いているが、うるさいという事はない。ゴマが心配そうに様子を見に行くと、遊んで貰いたくて物陰から突然現れて猫パンチしたりして適当に気が紛れているようだし。こういう時にも、多頭飼いで色んな性格の猫がいると、誰かが機嫌悪くても、誰かがカバーに入ったりしてくれたりして、みんなで飼い主と共に協力し合って暮らしている感じがする。猫と人間のチームワークだ。

注文しておいた猫フード「ナチュラルバランス」が届き、缶詰もとても良く食べてくれた。ミュウなど、どうにも止まらないという感じで食べ続けていたし、マルコもアインもしっかり食べた。ジーコも吐かないようだ。ジャムとゴマはドライの方を好んで食べたが、いずれにしても好評みたいだ。これでしばらく様子を見よう。食べるものは本当に大切だと思う。これで少しでも健康を維持出来るのならば、多少高くても良い。人間の方が、しっかりと節約すれば済むのだ。浄水器は買ったけれど・・・。そしてまた働くのさ。

日が暮れたら、とても寒い。まだ10月だというのに、厚いコートを出しておいた。夜中のエサやりは寒い。しかし寒い時だからこそ、お腹一杯になって温まって欲しい。昨夜は、満腹したハナクソが私の車の前輪にオシッコをかけて行った。とぼけた奴だ。何かとずうずうしいよりこに対する、優位性を示すささやかな振る舞いだと判断した。でも臭くなるから、水で洗い流しちゃったけどね。

さて、今夜も出掛けようか。
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