弱音を吐きたくはないが、しんどい。身体の事ではなくて、精神的にかなりタフでないと今の仕事は務まらないと改めて感じている。ネタと指示を与えられるのを待って、それを組み立てて行く仕事ではない。10月にスタートしたばかりの研究開発プロジェクトだし、全てがゼロからのスタートなのだ。当然、私の業務にも前任者もいなければ、担当業務のシステムからして何もない。全てがゼロなのだ。 業務の内容を表す名称だけを与えられたら、結果を一人で即座にイメージして、それが実現する為には何をどうプロデュースすべきかを殆ど一人で考え段取りして、求められた日程の中で結果を出さなければならない。勿論それに対するレビューは幾度かあるのだが、先ずは叩かれる為の台を作らなければならないのだ。担当する業務に関しては、全てプロフェッショナルのような顔をして。いや、実際に報酬を貰って働いているのだから、プロである事は事実なのだが・・・。 まだ入ったばかりだから全体が良く解らない、等と甘えた事も言えない。研究補助業務の方はまだ言われた通りにすれば良いので気が楽だが、自分の担当業務に関しては独り立ち出来る専門職として買い上げられたのだから、誰にも泣きつけない。研究所本来の目的であるプロジェクトの研究員だって、僅かな頭数と厳しい日程の中で成果を出す事を求められているのだし、彼らだってあそこには召集されたばかりなのだ。私だけがきつい訳ではないのも事実だ。 そして厳しく求められるのも、構成要員の一人として期待されているという事なのだと思わなければいけないだろう。そう考えて、歯を食いしばってでもやるしかない。だけどきついよ。 帰ったら9時半。昔の仕事から比べたら帰宅時間としては決して遅くはないけれど、一日中集中して黙々と続けていると一日が本当に長い。昼休みも休めなくなった。誰に強制される訳ではないけれど、結果を出そうとしたら休憩なんかとっていられない。こういう風になっては駄目だと思うが、かなり焦っている事だけは確かなのだ。来年の2月までは、毎月ひとつずつの業務に結果を出して行かなければならない。恐ろしい。そしてかなり厳しい。幾つもの会社を経験したけれど、多分今が一番厳しい場所に入ってしまったと思う。任されるという事が、これ程に大変だとは・・・。仕事量が多いという位では文句を言う事はあり得ない私だけど(むしろ人よりも仕事が少ないなんて絶対に嫌だけど)、冷静に考えてみると一人で出来る事じゃないと思うんだけどなあ・・・・それは愚痴だけどね。
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