ジャム

アタシだって

Dec.4,2002

朝から冷たい雨だった。今日から早出も残業も、事前申請が必要になってしまった。今日は早出の申請をしていたのでいつも通りに家を出たが、いちいち面倒臭いので、明日からはいっそ私の定時である9時半に行こうかと思う。しかしそうなると、仕事が多いと帰るのが遅くなるだけだ。所長は「朝の方が落ち着いて仕事出来るのであれば、8時半からの勤務体系でもいいんじゃない?」と言って下さったのだが、あくまでも研究員のペースに合わせて勤務させたい意向がある、一番人数の多い(と言ってもリーダーを含めて4人だけだが)チームの副リーダーは首を縦に振らなかった。

毎日の事となると、よほどコミュニケーションのとり易い相手でない限り、いちいち「今日、これこれこういう訳で残業しても良いですか?」等とは言いたくないのが本音だ。しかも私はそのチームの所属ではない。子供じゃあるまいし常識の範囲まで管理されるのは好まないが、それが組織というものなのだろうから致し方ないだろう。しかもそういう事を予め承知で、再び組織で働く決心をしたのだから。どこのチームにも所属していない私の立場は難しい。

それにしても、下の者のやる気をなくさせてくれる人がいるのは残念な事だ。この人物の為にストレスを溜めているのは私だけではないのが救いだが、ここにもやっぱり居たな・・・全てに於いてうるさい批評家が。ついつい、前の職場のピエールを思い出してしまう。あのピエールは、もう社会復帰したのだろうか?泥酔して帰る途中の駅で、電車とホームの柵の間に挟まれて背骨を折った薄毛のピエール・・・。彼が退院する前に辞めてしまったからなあ・・・。元気でまた吠えているかな?

ヤマダ研究員も同様の原因でかなり精神的に参っているようだから、今日は私の通勤中の応援歌のひとつをCDにコピーしてあげた。先日「オ〜ザワ〜」で話題にした『伝説のチャンピオン』である。サビの部分(いくら私でも「サビ猫」とは無関係で、歌の「サビ」です。)"We are the champions ,my friends"・・・これをそっくりそのまま、メッセージとして贈りたい。社会の役に立つ仕事だからという事で将来を保障された職場を辞めてこの研究所に来て、ほぼ同時に未知の土地へと引越しもし、いざ始めてみるとコミュニケーションがかなり難しい上司(本当に上司というのかなあ?)がいて、毎日毎日神経を逆撫でされ続けている。慣れない土地に来たばかりで妻子は体調を崩してしまっているが、夫であり父親であるヤマダさんは頑張るしかない。そうだ、頑張れ。負けるな、ワシらは勝っていると思うぞ!口にした事は全てやってきたし、間違いだって犯した事はあるけど、それでも最後まで闘い続けよう。・・・以上、かなり歌詞からの受け売りでした。

それよりも、上海で行われるシンポジウムに参加する所長のプレゼンテーション用資料のブラッシュアップを急がねば。カッコ良く仕上げなくちゃ。明日の朝一番で一度プレゼンテーションして、きっとまた手直しが何度かあるだろう。全ての仕事に、力量を試されているのだと思っていなくちゃ。頑張るぞ。

昨日まではしおたれていたマルコだが、今夜帰宅して見ると何だか身体が大きくなったような気がする。もちろん気のせいもあろうが、実際、頭も大きいし身体の長さも既にジーコに追いつきそうな勢いだ。尻尾なんか先っぽが数字の「6」になっているせいか、先太でスリコギのようだ。なのに性格は、丸っきり赤ちゃんだ。ジャムも「アタシもまだ赤ちゃんだもん!」と日々訴え続けているようだし、ジーコはジーコでいつまでも自分が末っ子のつもりらしい。赤ん坊気質の猫が多くて困った。飼い主の自業自得ではあるけれど。

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