体力が落ちたものだ。今朝も起きるのが凄く辛かった。ミュウは朝からご機嫌ななめだ。ＰＣの邪魔をする、せっかく結んだ髪を爪を出して引っ張り出そうとする。ドアの前に陣取って、出て行くならば僕も行く！と言わんばかりに私を見ている。そりゃあ私だって猫たちと共にゴロゴロしていたかったけれど、明日から３連休になるというのに、しかも来週４日しか実働日数がないのに、しっかり気張らにゃいかん。パンフレット作りを急がなくちゃ。もっと軟らかい内容の職場だったら、作り易いんだけどなあ・・・というのは贅沢な愚痴で、お金貰って働ける喜びを大切にしよう。

昨日の忘年会では私もタケウチさんも不参加だったものだから、コバヤシさんが紅一点で大変だったみたいだ。偉い人たちに囲まれて、殆ど酌婦と化してしまったらしい。可哀想に・・・。

そのタケウチさんは、昨日は渋谷に出てお父さんのお見舞いに行くと言っていたので、日吉まで乗せて来てあげた。私が咳をしたら、バッグから出して飴をくれた。運転しながら「有り難う」と言って左手で受け取ろうとしたら、「ア〜ンして！」と言って、結局口に入れてくれたのだ。何だか照れ臭い。美人にそんな事をされるとドキドキしてしまうのは、やっぱり私にオヤジが入っているのだろうか？

今日は修正ばかりしていた。文部科学省のプロジェクト名に、機種依存文字のローマ数字が含まれていたのだ。それを何気なくそのまま使っていたのだが、昨日イナガキさんに指摘されてやっと気づいた。どうすれば良いのだろう？と悩んで研究員たちに相談したら、文部科学省のウェブページを見ろと言う。見たらちゃんとローマ数字を使っている。しかしよくよく調べてみたら、それはＧＩＦの画像であった。なるほど・・・その手で来たか。そうするしかないのかな・・・と諦めて、私も画像を作ってページを修正してみた。しかし何だかしっくりこない。

その直後、確か研究開発内容のページにもいくつか出て来ていたっけ・・・と思い出して確認したら、竹内先生の書いたものにも使われている。先生は情報工学の教授だし、情報処理の大家だ。機種依存文字を平気で使っているはずがないと疑って、試しに画像と置き換えようとしてローマ数字を削除してみてハッとした。数字が分解されて消えていく。何という事はない・・・ローマ字の"I"が３つ並んで"III"と成っていたのだ。う〜ん、物事の仕組みを解っている人から見れば馬鹿みたいな悩みであった訳だ。ローマ数字・・・つまりローマ字の組み合わせで全ての数を表記出来るという事ではないか。私は大馬鹿だ。

ついでに言えば、イナガキ氏からはNetscape Navigator Version 4 までのブラウザでは、私の作ったもののテーブルの背景色が表示されず、白抜きの文字が全く見えていない事も知らされた。テーブルにテーブルを重ねて行くやり方でレイアウトしていった姑息な手法が、ここで馬脚を現したと言うべきか。

Windows や Mac という違いだけではなく、ディスプレイの解像度もブラウザの種類も人それぞれで違う。すると、作り手が意図したものとは見え方が違うという現象がたびたび起こっている。最初はそれを知らなかった。まだ知らない人もいるだろうと思うし、知っていても対処しない人も多い。その証拠に、ウェブサイトには、作り手が正しく動作する事を確認してある特定のブラウザを指定しているものが依然として多い。私もかつてはNetscape Navigator で見て欲しいと書いていた。ＩＥで見た時に、あまりに意図していたものとは違って表示された事に驚いたからだ。

私個人のウェブページでは、超初心者だった頃のデザインが大半を占めていて、今見るとこの厚顔無恥な私でも赤面するところが多い。こんなにボリュームがなければ、全部作り替えたい程だ。しかし超初心者だった頃に比べて今が格段にスキルアップしているかと言えば、決してそんな事はないのだ。少し恥を知っただけだ。

この「猫雑記」だって、フォントの大きさを変えて見られるとレイアウトが崩れてしまうから・・・と、文字の大きさをピクセルで指定しているのだが、これもＰＤＦと同様に傲慢なやり方なのかも知れないと反省している。しかし、ウェブサイト・エディタを使いこなしてウェブ作成する程には、私には知識もない。ほぼ素人なのだ。そろそろもう少し勉強をした方が良いかも知れない・・・と、大分前に里親募集で知り合った石月氏にも言われていたのだが、時間に余裕がないばかりか、頭も悪く怠惰な自分が邪魔をしている。せめてもの良心を働かせて、機種によっては読めない文字を使わず、小さな画面で解像度が低くても横スクロールしないで見られて、ＩＳＤＮ接続の人でもあまり展開に時間のかからない軽いページ作りを心掛けよう。

しかし、個人の趣味のウェブページはそれで良いとしても、仕事で作ったものがお粗末ではどうしようもない。困ってしまってわんわんわわん・・・じゃない、にゃんにゃんにゃにゃんか。（どっちも意味不明）

昨日、私が忘年会に出なかった事もあり、色々と気遣って下さったカクモトさんが、大学の講義の後でわざわざ遠くまで来て下さり、私達の話を聞いてくれた。このプロジェクトを成功させる為には、みんなが存分に力を発揮出来るようにしたい、その為にはどうすれば良いのかを考えたいと言って下さる。私は精神的なダメージはないけれど、仕事をやる気が失せるような締め付けはされたくないので、言われた事だけしかやりたくないと思ってしまうような環境だったら、残された人生の時間をそんな風には過ごしたくないので、その時には申し訳ないけれど去りますと言う。随分と生意気なものだが、若い頃からそうだったし、今はオバサンだから尚のこと・・・仕方ないのだ。

私も存分に働きたいし、あのラボの役に立ちたい。前向きな気力を損ないかねない役人根性のＯさんや、良かれと思ってしているのだろうが人の気持ちを萎えさせるＡ氏は、数少ないスタッフでやり遂げなければならない命題にとってもちょっとマイナスになっている事は、カクモトさんには言わせて戴いた。ボクが至らない為にみんなに苦労かけてごめんなさい・・・と優しい笑顔で言われると、ああ、やっぱりこういう人のお役に立ちたいと思う私は単純で馬鹿なのだろうな。

さて、明日はいよいよ幸太くんの旅立ちの日だ。Ｋさんが、今日もお見舞いに行って報告をしてくれた。ご飯の前には、ケージの傍に差し出した指にすりすりしてくれると言う。ご飯を食べてしまうと、触ろうとしても怒るらしいのだが、それでも随分と進歩していると思う。新しい、いや、生まれて初めての優しいお母さんが出来るのだ。遠からず、きっと幸せいっぱいの気分で抱かれる日も来るだろう。今夜はドキドキして眠れないかも知れない。新幹線でお迎えに来てくれる予定のヒロコ・ムツコ姉妹には、《猫の手倶楽部》から旅費を持たせて戴く事にしたい。支援者の皆さん、それで良いですよね？

そして人馴れしていない大人猫ばかりを又たくさん保護して頑張っているＫｅｎｎｙさんにも、少し支援させて戴きたいし、猫を飼い始めたと思ったら、あっという間に６匹の母子猫たちを保護して、避妊や検査・治療に力を尽くしているイナガキさんにも、若干のカンパを送りたいと思う。みんな頑張って。私も何事にも負けないつもりだから。