ゴマ

「猫の手帖」
2003年1月号
掲載写真より

撮影:
矢崎公一氏

Dec.27,2002

昨夜は、更新してあったのにアップロードするのを忘れてしまった。どうかしている。いや、実際どうかしているのだ。目の内出血は、血管がもろくなっている為に起きるらしい。これが脳で起きたら脳梗塞・・・リエさんにも警告されたが、それを思うとびびる。突然死ぬのは嫌だし、口がきけなくなったり身体に麻痺が残ったりするのも大変に困る。健康は有り難い。その有り難いと思う気持ちを、もっと行動で示さないといけないだろう。つまり、ちゃんと寝る、塩分や脂分を抑制する、身体を動かすなどの努力をする事でしか、自分の身体を自分で守れないのだと痛感する。今まで絶対にしなかった事だが「食べ物は残す勇気も持とう。」これを来年のスローガンにしよう。うん。

今日も法務局に行く予定のこうちゃんに車を使わせてあげたいと思い、2日連続でラボまで送って貰う。どこの道から行くかは、何通りかの選択肢の中から経験的に決めているのだが、やはりどこから行っても混雑するポイントが幾つかは残ってしまう。どこで綱島街道を越えるか、どこでJRの線路群を越えるか、どこで京浜急行の線路を越えるか、そしてどこで国道1号(第2京浜)と15号(第1京浜)を越えるか等など・・・。まったく浜川崎の産業道路のでは遠い。こうちゃんに送り迎えして貰うと、2往復で4時間近くかかる訳だから、時間もガソリン代もばかにならない。でも、電車とバスを使えばもっと時間もお金もかかる。どのみち遠くて通いにくい場所なのだが、駐車場がタダなのが最高だ。

かなり細かい道まで地図を頭に入れているのと、実際に色々と試してみるのが好きなのでいわゆる「抜け道」をたくさん持っているけれど、それでも「抜け道」が好きなのは私だけではない。仕事で車を乗り回している連中は、よくもまあこんな道まで・・・と思う位、よく道を知っている。抜け道マニアの私が、家を出て間もなくから第1京浜までず〜っと一緒という車も毎朝のようにある。敵(どこが敵なんだか)も、なかなかやるなあ・・・と感じる時である。伊達にオヤジではないらしい。

さて、昨日さっさと帰ってしまったA氏は、二日酔いだとかで11時過ぎに出て来た。しかも大変に機嫌が悪い。ミーティングしていても、物凄い顔をしている。いい加減にして欲しい。他人に厳しく自分に甘いのも、ここまで来ると「ご立派」だ。みんなの中にストレスの「気」の塊が上昇して行ってひとつになるのが判る。

午後3時半には、予定されていたラボの納会が会議室で行われた。ビールとワインと乾き物いろいろが用意されていたが、今日のうちに家族を連れて車で水戸に帰るヤマダさんと、脳梗塞が怖い・・・というより仕事を残していた私はアルコールを飲まなかった。まったくみんな酒好きだ。かつては「ウワバミ」だの「ザル」だのと罵られて大酒を飲み続けていた私だが、今はあまり飲みたいと思わない。そのまま寝てしまうるのであれば、徹底的に飲んだも良い気分の日もあるのだが、後の疲労感を思うと手が出ない。それだけ疲れているという事でもあるのだが、兎に角嫌々飲んでも仕方ないのでお茶を飲んで、酔っ払いの相手をする。下戸の人の気持ちもよく解かるようになって来た。

ロボットチームのイノウさんとクワハラさんの昔話を聞いているだけで飲まずとも面白かったし、ロボットチームのアベ姫の無邪気で天衣無縫な酔っ払い振りを見ているだけで楽しめた。「アタシ、後藤所長が憧れなんです〜♪」と所長に抱きついてしまったり、その前は東●大のH瀬教授としっぽり色っぽく「指し」で飲んだりと、なかなかアベちゃんは可愛い事をする。きっと酒の席には、こういう女性がいた方が男性(オヤジ)は楽しいだろうと思う。私にもああいう部分があれば、もう少し違う人生になっていたのかも知れないなあ・・・。しかし私は、プロレスラーの話と車の話の方が楽しい。もともとカズエちゃんは、中学生の頃から「男の子」になりたかったのだもの。

会場を抜け出して、一服してから仕事に復帰する。カクモトさんも、とっくに仕事に戻っていた。A氏はご機嫌に戻っていて、来年も宜しくね♪と握手を求める。誰が相手だろうと握手は嫌いなのだが、ここは辛抱して応じる。「みんなに厳しくし過ぎちゃったみたいで、みんな元気がないみたいだからさぁ・・・」などと言っていたが「厳しいというのとは違うと思いますよ」と言いたいのを飲み込む。言っても詮無い事だ。A氏も悪い奴ではないのは解かっている。管理したいだけなのだ。但し、そのやり方が「性悪説」に基づいている。それぞれのバックグラウンドとなっている文化の違いが、何かと気持ちや取り組み方のすれ違いを生むのだ。A氏の全てを否定しようとは思わない。良い部分も見てやらないと。こうして堂々巡りは続くのだろうが・・・。

納会は三々五々解散になったらしく、年末の挨拶をしてみんな帰って行った。私も7時でキリをつけて、こうちゃんが迎えに来てくれていたのでフルトさん・イノウさん・クワハラさんを川崎駅まで乗せて賑やかに帰る。後部座席に乗せていたので、STiイノウは「結構固いですね」と正直な感想を漏らす。「旦那さん、奥さんにこんなの乗らせておいておいて良いんですか?」とクワハラさんもからかう。しかしこうちゃんの方がずっと過激な走り屋だと言う事を、川崎駅に向かう最後のコーナーでは実感したと思う。ああ、ロボットチームは面白い人ばかりでいいなあ・・・物真似交じりで話す人たちって、私は好きだ。

家に戻るとどっと疲れが出た。目もまだ痛い。予期しない1年の最後部分ではあったが、何とかやり終えた。明日からはちょっと休息したい。《虎の穴》ならぬ《猫の穴》に戻ろう。「猫だ、猫だ・・・お前は猫になるのだ!」

『猫の手帖』の編集部より、先日撮ったゴマの写真を数点送って戴いた。いつもワニやゴジラのように撮れてしまうゴマを本当に可愛らしく撮って貰えて、母はとても嬉しい。流石はプロの写真だ。大切にしよう。矢崎さん、有り難う。

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