リマ&ルス

椅子の上で得意顔

Jan.1,2003

2003年、明けましておめでとうございます。

今年も皆さんと猫たちに、たくさんの幸せがありますように!


昨夜は寝不足のところに酒を飲んだら、ぐったりしてしまった。年越しの時刻には除夜の鐘も聞こえず、毎年楽しみにしている横浜港に碇泊している船の汽笛も聞こえず、しーんと寂しい夜だった。窓を開けているとジャムが興奮するので、早々と諦めて寝てしまう事にした。ステーキなんか食べたら、胃がもたれてかなわない。年をとるというのは、こういう事なんだなあ・・・(情けない)。

1階の猫たちが寂しいだろうと思い、夜明け頃にはベッドを抜け出して様子を見に行ってしまう。階段の上に、1階用の服を用意した。毎回洗濯していてはとても身がもたないし、そうそう服の数もない。寒い廊下で着替えるのは辛いが、下の3匹を触りまくった手や衣服からアインに鼻気管炎をうつしては可哀想だ。アインたちの年が若ければ、そしてワクチンを打てる身体であれば、ここまで神経質にはならないのだが・・・。

私の場合、エイズウィルスに関しては殆ど感染を心配していない。猫の体外に出たエイズウィルスは、もはや感染力を殆ど失っているはずだ。そして、最悪の場合はうつっても構わないと思っている。たとえキャリアとなっても、私の可能な限りで最高の状態を心がけてあげるだけだ。そりゃうつさないに越した事はないが、別の経験を色々と経て来た結果、エイズにだけ過敏になるのがナンセンスだと思うようになった。突然前触れもなくやって来て、かなりの確率で死んでしまう心筋症の発作の方がはるかに怖いし、どう気をつけてやっても腎不全は免れず、これで苦しんで死ぬ猫の数は猫の死因で一番だろう。今現在で言うなら、1階の住人たちの鼻気管炎を起こしているウィルスが、感染力も強くウィルスの種類も多くて怖い。たかが「風邪」といっても、いわゆる「猫インフルエンザ」だ。仔猫や年寄り猫の場合は死に至る事も多い。私だって、インフルエンザで寝込んでいた時には死ぬかと思うほど苦しかった(大袈裟な性格ではあるのだが・・・)。

嬉しい事に、現在リマとルスは食欲も排泄も快調そのもの。但し、見る度に粘り気のある涙(目やに)が出ているので、今朝もホウ酸を溶かしたお湯でしめらせた脱脂綿でそっと拭いてやる。抗生物質入りの目薬も注すのだが、たいへん従順でお利口さんだ。それに比べてカワムラさんは、爪を出して嫌々をする。甘えているうちに興奮してきて、頭突きが始まる。仔猫の写真を撮っている手に、カメラに、そして仔猫にまで頭突きしている。「カワムラさん、駄目!」「カワムラさんってば!」「カワムラッ!」「馬鹿カワムラッ!」と次第に乱暴になる。しかしめげないカワムラさんは、ひっくり返ってお腹を撫でろと催促し、相変わらず変な声で鳴いて喜ぶ。カワムラさんは可愛い奴だ。

リマもルスも、椅子の上やケージの上が好きだ。次第に野放図になり、この部屋もやがて破壊されて行くのかも知れないが、好きにさせておこう。古い大きなサイドボードが置いてあるのだが、姑の了解を得たら中身を全て捨ててガラス戸をはずし、猫たちが入れるようにしてあげようかと思う。障子だって、キャットタワー代わりに遊んでくれたら良いさ。いずれ桟さえも破壊されたら、思い切って捨ててしまおう。

落ち着いているので「お姉ちゃん」と勝手に決めたルスだが、やはり度胸満点。ちょっと生意気な表情で猫じゃらしで遊ぶ様子を見ていると、アインの小さい頃を思い出す。なかなか美人だが、気も強そうだ。リマはもう名前を覚えた。「リマ」と呼ぶと、顔一杯を口にして、声を殆ど出さずに「にゃあ」と鳴いて答える。おまえは賢いね。抱っこが大好きで、膝に乗せると這い上がって来て肩のところでくつろいでしまう。顔を私の首のあたりに埋めて、ゴロゴロ言って甘える。可愛い。可愛すぎる。仔猫など貰う予定ではなかったのに、もうメロメロだ。着替えは面倒だが、日に何度も1階へ降りて時間を過ごす。仕事が始まったら、また昼間はこうちゃんにお任せするしかないので、今のうちにちゃんとママを覚えさせておかないとね。

朝は調子悪くて、お雑煮(鶏としいたけ、三つ葉、柚子)と蒲鉾だけで済ます。「お屠蘇どうする?」と聞くと、「飲みたくない」とこうちゃん。二人とも頭が痛いのだ。二日酔いではない、きっと風邪気味なのだろう。半日辛抱するが、遂に二人して鎮痛剤を飲んでしまった。痛み止めなんか飲んでも、原因を解消している訳ではないのが辛い。しかしこれ以上、痛みに振り回されるのも困る。エサやりも家猫たちの世話もある。喪中を知らせるハガキすら出さなかったし、年賀状も書かなかった。しかし年賀状を戴いてみるとやっぱり嬉しいから、これから全て返事を書くのだ。しかし年賀ハガキも買っていないぞ、どうしよう?

最近発見した事・・・『猫の手帖』にも書いてあったと思うが、オシッコのアンモニア臭は、熱湯をたっぷりかけると消える。それまでは洗えるものは少しでも薄めようとして長時間水洗いしていたのだが、熱湯は悪臭の元を溶かしてしまうそうだ。その事を電話でケロリン・リエさんに話したら、「カワグチさん、壁にはスチーム掃除機が良いのよ。」と言われて思い出した。そうだ、折角のスチーム掃除機をしまいっ放しにしていた。洗えないような大物や床は、スチームをあてたら良いのだ。洗えるものは徹底して洗い、あとはスチームで仕上げるとしよう。実は今も、そこはかとなくオシッコの匂いがしているのだが、どこでシッコしたのだろう・・・ゴマってばもう!

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