ジャム

白ヒゲ黒ヒゲ

Feb.27,2003

ジャムの顔は、ご存知サビ猫の典型で、真っ二つに色が分かれている。黒い側のヒゲは黒く、色の薄い側のヒゲは白い。ゴマは両側ともに黒ヒゲなので、同じ「真っ二つ」でもここが違う。それにしても、ジャムの顔は面白い。どの写真も表情が可愛いし、なんとも愛嬌があるのだ。こんな可愛い猫は、世界中どこを探してもいない・・・と、うちの猫に限らず全ての猫に対して思う節操の無い私は、まるでドン・フアンのようだ。

昨日から災害時の絵を描いていて、まったく自分では描けないのが乗り物だった。消防車、救急車、電車、セスナ機、ヘリコプター等など。男の子だったら得意な範疇なのだろうが、生まれてこの方そういうものを描いた事が一度もない。写真を見れば写実的には描けるだろうが、簡単なイラストにするのは高度な単純化というプロセスが必要だ。言われてホイホイ直ぐに出来る事ではない。私はイラストレーターや漫画家ではないのだ。

それでクリップアートを色々と探した。「セスナ」で検索するが、殆どなし。「ヒコーキ」ではジェット機や戦闘機が多い。災害時に情報収集の為に戦闘機を飛ばす事は、日本ではまずないだろう。小回りの利くセスナになるのだと思うが、人気のない絵柄なのか殆ど見つからなかった。

「乗り物」に検索範囲を広げてみる。そこには、ロケットや戦車、駅馬車、ラクダ、潜水艦なんかが出てきた。そりゃあ「乗る」ものではあるけれど、あれは「乗り物」なのか?おまけに、どう考えても「飲み物」にしか見えないモノまで出て来たぞ。

今夜はこれを読んで下さっている皆さんに、お伝えしたい事が2つある。

ひとつは犬・猫を毛皮を剥ぐ為に殺害している国に対して、ひいては毛皮を買わない・身に付けない事を宣言する署名が集められている件だ。こちらをご参照下さい。
http://nyanko.circle.ne.jp/againstfur.htm
私自身は、動物を毛皮をとる為に繁殖させたり殺したりする事には嫌悪を感じるし、毛皮製品が欲しいとも思わない。キツネやウサギだったら良くて、犬・猫だったら反対なのか?という事でもない。幾らでも暖かい素材が開発されている現代に於いては、毛皮でなくてはならない理由もないだろう。そういう消費経済に組み込まれていない文化圏の人たちは、狩猟によって肉を食い、寒さを凌ぐ為にその動物の毛皮を身に付ける事もあるだろうが、それは金を得る目的の殺生ではない。

世界には様々な文化が存在する。日本では禁忌である事が、他国では当たり前に行われる事も少なくない。また日本の文化の中には、鯨を食べる事や猫皮の三味線、クマ牧場、ミンクの養殖など、欧米人が非難するものもあれば、同じ日本人から見ても惨いものもある。

しかし、それらの多くは折り合いをつけようとする動きもあるのは事実だ。調査の為の捕鯨、非情な飼い主が殺して貰う為に保健所に持ち込んだ猫の死骸から皮をとるなど・・・。しかし日本であれ海外であれ、毛皮をとって利益を得る為に動物を大量に殺すのはやめて戴きたい。ナットウやタクアンが食べられない外国人がいても仕方ないが、日本人が狗肉を食べないのとはまた次元が違う。

断っておくが、私は署名をして欲しいと煽っているのではない。リンク先をご覧戴いて皆さんはどう感じられるか、その後の事は皆さんの判断に任せる。犬を食べる食文化の国もあるが、変化の方向に向かって欲しいと私個人は願っている。自国の文化ではあるし、その音色も大好きなのだが、生きている猫を捕まえて殺してまで三味線にしないで欲しいと心から願う。「文化の違い」という一言で済ませるのは簡単だ。しかし事が命に関わる問題の場合は、歴史や文化で済ます事なく、何がどうあるべきかを再度考えても良かろう。需要があるから供給されるのだから、毛皮を着ないのが一番だ(どうせ日本人には似合わない。いつぞや福岡のビジネスホテルのロビーで黒いロングの毛皮を来た梅沢富男を見たが、後ろ姿は熊にしか見えなかったし、前から見てもやっぱり熊だったぞ)。

2つ目は、届いたばかりのメールから一部引用させて戴いてお知らせしたい。カズヒロさん、事後承諾でごめん。

今日付けの新聞に、隣接する尾道市で『野犬対策に本腰』という記事がありました。
『世界遺産を目指すため、景観を良くし、イメージアップを図る』そうです。
『新年度予算228万円、新型捕獲機を10台購入』と、力が入ってます。

命を大切にと説く、寺社を観光の目玉にしている尾道市としては、01年度収容458匹などと宣伝しては、イメージダウンだろうと思うのですが・・・。

1匹は虐待。100匹はイメージアップ???なのですかね??

野犬狩りは、大変に恐ろしい「狂犬病」予防の為に行われてきた歴史がある。しかし、いまだに棄てられている飼い犬たちが野良で繁殖し、野犬を増やしているのも厳然とした事実なのだ。全ての悪は、人間に元を辿れるのが悲しいな。避妊をしない飼い方を当たり前だと思っている人たちが、平然と命を間引いたり棄てたりしている。棄てる文化の巨大な流れの中で、私たち「拾う」側にいる人間は、虚しいと思わずに拾い続けたい。

さて、豚肉と白菜とえのきの水炊きも食べたし、エサやりもしたし、あとは猫たちと遊ぶぞ。これを最近、疎かにし過ぎていたのだ。猫は愛される為に創られたのだ。いっぱい愛して、いっぱいそれを伝えてあげなくちゃ。
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