カワムラさん
カワムラの法悦
Mar. 2,2003

よっしゃ、やっと晴れたぞ。カワムラ爺の日向ぼっこの表情を見よ。障子の桟には、ルス&リマの歯型もくっきり。いつかは破壊され尽くしてしまうだろうが、こんな古い家だもの、後は野となれ山となれ(実際ここは山だし、目の前は野原に限りなく近いのだが・・・)である。家にある、舅たちですら使っていなかった古い洋服ダンスは(2棹とも)ロボットチームの瓦礫に加えて貰える予定だし、ついでだから安物の本箱も2つばかりお願いしようと思う。ラッキー!

昨夜は喘息の発作も酷く、あまりの苦しさに寝てからも苦しい夢を見た。カワムラさんの調子悪い時のように、鼻からも喉からも「ゴゲゲ」という音しか出ない。喉の奥と鼻腔が腫れあがっているようなのだ。しかし妹に対して緊急に伝えたい事があり、素早く筆談しようとしている夢。もどかしかった。ハッとして目覚めると、上体が完全に「く」の字に曲がって布団から落ちていた。この状態をこうちゃんが発見したら、カズエちゃんは苦しみもがいて死んだと勘違いするに違いない。そういうポーズで寝ていたのだ。ただでさえ低気圧で浮腫み、喘息が出て、「くるしいよぉ」と良いながら寝たのに。

布団に入り直そうとして見ると、ど真ん中にはカワムラが気持ち良さそうに丸くなって寝ている。しかも枕まで独り占めしているではないか。「カワムラさん、もっとそっちに行ってよ・・・」と良いながら、ズズ〜ッと押しやる。「ニァオ?」とカワムラ。まったくもうニァオではない、毎晩私の枕を占領しやがって。あんたは身体がデカいんだから・・・せめて布団は半分ずつ使おうよ。私を追い出してどうするよ?!

フルトさんは出張から戻って、早速「猫雑記」を見たようだ(笑)。ラボでは一番接点も多いのだし、従ってエピソードも多く、もはやレギュラー化しているのだから諦めて戴きたい。イノウさんだって、黙って諦めている事だろうから。お土産も買って来てくれたらしい。明日が楽しみだ。しかしこうちゃんへのお土産だ等と、しょうもない事を言っている。ふん。こうちゃんは私の僕なのだ。こうちゃんの物は私の物。一応、私の物もこうちゃんの物という事にしておこう。

しかしフルトさんにまで「パンツくらいはいて下さい」と言われてしまった。まったくもって失礼なヤツだ。その事を電話でテレサ・ちんに話したら、「当たり前です!折角風呂に入っても、いつまで裸でいたら何の意味もありません。」と叱られてしまった。おまけに、「パンツ穿いていなかろうとも少しも劣情を刺激しないところが困ったものだ。」とまで言われて、私はもはや人間以下か。かつては(12年も前だが)、夏のある日に扇風機で洗い髪を乾かしていただけで「劣情を刺激する」とこうちゃんをして言わしめたこの私が、落ちも落ちたり。いや、こうちゃんが枯れただけかな(笑)?

唐突だが、久々に「誰かに似ている」シリーズ。NHKのBSの予告で見かけた「スガシカオ」とかいう歌手(?)は、「なべやかん」と「萬屋錦之助」を合わせたような顔をしていた。

今日は、リエさんの保護猫「にゃおみ」がお嫁入りだ。里親さんのお宅には、私もご招待いて戴いていたのだが、若持ち帰った宿題も多く、昨日何も更新出来なかった事もあり、ご辞退してしまった。お昼ご飯と「八朔」をご用意下さるという、物凄く魅惑的なお誘いだっただけに残念でたまらない。心残りで、また夢に見そうだ。

それにしても、にゃおみは仔猫でもなく一般には不人気なサビ猫なのだが、お問い合わせが来るのが素晴らしく早かった。サビ猫贔屓の私やリエさんにとっては、こういう事がとても嬉しい。尤もリエさん・・・自宅にサビ5匹でも全然構わないと言っていたのだが、そんな事は許せない。うちには2匹しかいないのに。

このところ洋風の食事が続いたので、今夜は久し振りで納豆ご飯を食べた。葱とシラス、カツブシと和芥子をたっぷり入れて、美味しいねえ・・・と言い合って食べた。昨日実家の母と電話で話した時、いつか父が死んだらこっちに来て私のご飯を作って欲しいと言っておいた。ついでと言ってはナンだが、妹も来られるといいな。そしたら4人で楽しく暮らせる。1階がもうじき全て自由に使えるだろうから、充分にスペースはあるのだ。毎日、母(年甲斐もなく「ママ」と呼ぶのだが)の作った豆腐と葱の味噌汁や卵焼きが食べたい。「歳とったら一緒に暮らして、私の面倒を見てよ。」・・・言っていて、自分でも変な娘だと思う。でも、もう疲れたのだ。自分が食べたいものは、自分で作るしかないのだもの。私は働くから、ママがご飯作ってよ。

その母の母親・・・つまり私の祖母は、99歳でまだ存命だ。しかし一緒に暮らしていた未婚の末娘は、先日還暦を目前にして亡くなった。長女は75歳、三女の母ですら68歳、そろそろ自分が充分に老人となってきている。しかも母は病気の夫(つまり私のパパ)を抱えているので、時々は泊まりがけで世話をしたり家に連れて来たりもしていたが、365日24時間介護する事は不可能だ。残された姉妹で相談し、ケア付きのマンションに入って貰ったらしい。しかし祖母は「山に棄てられた」と言って怒って泣いているという。昔から強い性格だからね・・・お祖母ちゃんは。

祖母の貰う年金額は遺族年金としては最高額なので(死んだ祖父は、旧国鉄の幹部だった)、そういう施設にも入れる。私などはとても入れないだろう。姑だって同様だ。今は入院しているが、自分の夫に借金がある事も知らず、言いたい放題で好き勝手してきたものなあ・・・。私は誰かの世話にならなければ生活出来ないようになる前に、身の回りをきちんと整理してポックリ逝きたいものだ。ポックリは無理でも、ちょうど良く「お終い」になるといいな。これ以上猫を増やす事も、道具を買い込む事も、そろそろ自粛しないといけないだろうな。

明日は春一番が吹くらしい。そうか・・・やっと春になる。長かった冬の間に、どれだけの野良猫が死んだのだろう。今夜はハナクソに会えるだろうか?
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