ジーコ

オデキ治った

Mar.14,2003
ふたたびオデキの話。オデコにオデキが出来た。整形外科の強い薬を使ったせいで胃が荒れたのだろうか?私の場合、それが膿んで表面近くに出てくる事は少ない。固いしこりがあるだけだ。しかし今回も諦めきれずに、針で道を作ってやったが、痛い思いをしてリンパ液が搾り出せただけだった。従って痛みは続いている。トレードマークのオデコにオデキ。洒落にならない。小さいが痛い。

昨日、昼休みに「読売オンライン」で記事を探していたのだが、お目当ての記事は探せず、掲示板のような相談事コーナーに「紛瘤(ふんりゅう)」が出来た人の相談とレスがたくさんあり、つい読み耽ってしまった。そうか〜、みんな出来るんだな。実は私も、20代の頃に2度紛瘤の切除の手術をした。

最初の時は、胸の谷間というか胃の一番上あたりに出来た。既に充分に時間をおき過ぎていたものだから炎症が広がり繊維化してしまっていた為に、メスで皮膚を切開してハサミで筋肉をバッチンバッチンと切り取っていた。そして2針縫った。後で「平滑筋腫でした」と言われたのだが、それが紛瘤の成れの果てなのかどうかは不明だ。会社の隣のクリニックで、あっという間に終わったが、局部麻酔が切れた後はかなり痛くて早退するハメになった。その傷跡はケロイドとなり、紛瘤が痛かった最盛時よりも大きな痕となって残った。

2度目は耳の脇(顔の隅っこ)だった。ここは縫わずに済んだ。傷跡も殆ど判らない。しかし耳の傍だけに、ハサミで切り取る音がリアルに大きく聞こえて怖かった。自分が見えない自分の身体のどこかで、何か野蛮な行為が行われているのは大変に気持ちが悪い。

ここで知らない人の為に「紛瘤」の説明をしておく。

紛瘤

紛瘤とはこれは毛嚢の皮脂腺の皮膚への開口部が閉塞したために、腺腔内に分泌された液体がたまり袋状となったもので、薄い膜に包まれている状態のものです。袋の中の液体は次第に濃縮され『おから』のような状態になっていることが多く、時には腐臭を伴います。小さいうちは皮膚の直下にありますが、大きくなると皮下に位置するようになり、皮膚はお椀をかぶせたような形に盛り上がり、皮膚の腫瘤として認識されます。触れるとやや柔らかい感触があります。

一番特徴的なことは、皮膚が隆起している部分の頂点に黒色の点がみられることです。この黒色の周囲を押すと黄色の脂肪のようなものがでてくることもあります。紛瘤の良くできる個所は頭部、顔面、頚部、背部、臀部などです。小児期に発生することはほとんど無く、多くは『青年期以降』に発生します。

紛瘤それ自体には痛みはないのですが、腫瘤の中央部の黒色点の部分で皮膚とつながっているために、ここから細菌が入り込みますと急に腫脹し、赤みを帯びるようになり、押すとかなりの痛みを伴うことがあります。このような状態は『炎症性紛瘤』と呼ばれますが、以前から腫瘤があることを知っていてもこのような状態になってから初めて病院にくるかたが多いようです。

しかしこのような状態になってしまってからでは、赤くはれ上がった腫瘤を大きく切開し排膿し、そして薄い膜を掻き出すしかなく、完全に治るまでの期間もかなり長くなってしまいます。逆に感染を起す前だと、局所麻酔で簡単に腫瘤を摘出可能で傷跡もきれいでしかも短い期間で治ります。手術時間は約15分ぐらいでもちろん入院する必要もありません。こじれる前に直しましょうか。 

出典は「紛瘤」で検索した外科医さんがオーナーのサイト『酒田在住諸星一家です!』http://www42.tok2.com/home/leftyyas/index.htmだ。この中のコンテンツ『外科(医療)の話』にある様々な症状や病気の解説から転載させて戴いた。トップページの「本サイト情報の転載、利用はご自分の責任で願います。」という一言が凄く気に入った。お礼のメールだけはお出ししておいたが、私も何の専門知識があるわけではないものの、無断転載・無断リンク歓迎しているので(むろんお知らせ戴いても、それはそれで嬉しいが、無断でも一向に構わない)、こういう大人としての大らかさがあるとホッとする。

一切の転載をお断りします・・・等と殆どの個人サイトで書かれているのを見るにつけ、ああ、私とは価値観が違うんだな・・・と感じる。むろん、色々とその裏に理由があるだろう事は推し量れるが、内容の改ざんさえなければ、無断でリンクされようと引用されようと問題はない。どうせ色んなところで陰口や噂されることは止めようがないのだし、それをネット上でされようが別に痛くも痒くもない。私個人が痛みを感じるとしたら、自分にやましさがある場合だけだと言い切りたい。

話が脱線したが、ふたたびオデキ関係に戻す(本当にオデキが好きだな)。先日ここでオデキの話を書いたら、私のところの掲示板で「うちの主人も背中に定期的に・・・」と書いてくれた人がいた。これも話の内容から推察するに、紛瘤だと診断出来る。背中だと自分ではどうにも出来ないから、溜まってくると奥さんが手術(?)してあげているらしい。絞るとオカラのようなものが出て、臭いと言っていた。こういう話を聞くと嬉しくなる。私も駆けつけて執刀したい位だ。そして先述の読売オンラインの掲示板にも「私も出来ました」という書き込みの何と多かった事。

紛瘤の袋状の薄い膜の中に溜まるのは膿だけでなく、脂肪も石灰質の場合もあるみたいだ。するとアインの顎にしばしば出来た「石」は、やはり石灰質の固まったものだったのだろうか?一昨年ミュウとジーコに初めて出来たオデキは、毛嚢炎の悪化したものだった。特にジーコの場合は数ヶ月も長引いて、もう一生顎には毛が生えないのではないかと思われる程酷かった。これも早くに抗生物質を投与すべきだったのか、今も悩むところだ。

また別の皮膚科のサイトでは、正常な毛嚢では角質は毛孔から外に捨てられるのであるが、毛穴が詰まる為に角質(あか)が排出されず、それが表皮を持った袋を作り、やがて炎症を伴って大きく成長するのだと解説していた。おお、まさにこれは私の事だ。あまり顔を洗わないせいだろうか?ニキビではないが、やはり洗顔は大切なのだ。睡眠不足も悪いと書いてあるし、当然喫煙も悪いだろう。思えば紛瘤でなくとも、膠原病の為にだって悪い事ばかりだ。なんだ、やっぱり自業自得なのだ。「そら見た事か!」美しい鬼のような母の顔が浮かぶ。

こんな紛瘤の闘病記もあった。http://member.nifty.ne.jp/kodakara_tetsuya/sick.html#ope衝撃の映像もあり。これは恐ろしい。ここまでにならないよう、あまり長い間炎症を放置しない方が良い事も解った。それから、こんなブツの写真を公開しているサイトもあった。http://homepage2.nifty.com/yu-channel/ch6/funryu.htm手術で取り出した「紛瘤」そのものだ。昔から病院の壁に貼ってあるポスター写真や家庭の医学などに載っている写真を見るのが好きだったが、三つ子の魂・・・だな。今も大好きなのだ。

ところで辞書では「粉瘤」と表記されているし、検索エンジンでは「粉瘤」でも「紛瘤」でもヒットする。医療関係のサイトでも「紛瘤」で表記されているところも多いから、あながち私のように変換ミスばかりしているのではないだろうと思うのだが、一体どちらが正解なのだろう?漢字の意味から考えると、「粉瘤」というニュアンスなのだが。オデキの話になると色々と興味は尽きない。オデキ情報からは目が離せない。これでは「オデキ雑記」だ。お詫びに溜めに溜めていた《サビ猫クラブ》をいっぱい更新したから許して欲しい。可愛いサビ猫がいっぱい増えて嬉しい。サビ猫好きは猫通なのだ。

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